04.学園祭の悪戯
04.01.会長は再び動き出す
かなり思い切った対応をしたつもりだったのだけれど、広まってしまった噂はなかなか払拭できないものね。男子は兎も角、女子の嫉妬混じりの感情を何とかしてあげなと。
「
彼なんかは適任そうね。あんなふうに
「ねーねー、姫ちゃーん、たまには一緒に帰ろうよ~」
「ごめん、忙しいから無理。それに、
寧ろ好意を寄せているような所は気に入らないんだけれど、選り好みはしていられないわね。
「
「
生徒会室で話を、と思ったんだけれど、少し身の危険を感じるわね。
彼には女子生徒達が
でも……、私も受けてみたいわね、
「
1年2組の評議委員2名で、
それに、何故かこの二人は私の言うことに素直に従ってくれるのよね。
彼女達も本心では解っているはず。
「
「
「
「
「構わないわ。友人に接するのと同じでいいのよ、
「で、では……、
彼女たちにはサクラになってもらうの。
「そして、出来れば
「
「彼女、とってもいい娘なのよ? 貴女達も会ってみれば解ると思うのだけれど」
「友達になればいいんだね〜、簡単、簡単」
この二人が親しげに接することで周囲の者たちにも親近感を与えることができるんじゃないかしら。
後は……、そうね、ミスコンなんかもいいわね。
「この娘、ミス
「この娘って……、いいのかよ、連覇がかかってるのに」
「興味ないわ。それより、どうなの?」
「まあ、いいんじゃねえか、見た目は」
「そう。ではこの娘で決まりね」
「待てよ、投票前に――」
「
「……」
「彼はいくら払ったのかしら?」
「な、何を言ってるのかわかんねえけど……、あれだ、この娘、優勝しそうだな」
「そう。なるべく話題になるようにお願いね」
彼が実行委員長になった昨年からオンラインによる投票方式に変更された。
サイト自体も彼が自ら制作したということだから、お金で結果を操作したんじゃないかと思っていたのだけれど、さっきの反応からして間違い無さそうね。投票用紙だったころから不正は繰り返されていたみたいだし、そもそも一人で何票も投票できていたというのは解消できたのだから、オンライン化の弊害という訳でも無いのだけれどね。
そもそも、学校公認の役職という訳でも無いのだから、ミス
頑張ってね、
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