02.04.拗れる関係
まただ……。またやってしまった……
『あ、あの……、
『……
折角
なのに、何であんな言い方しちゃったんだろう。
今だってそうだ。
「頼んでないから」
そもそも、私がしてあげようと思ってたのに。
羨ましいのかな……、ううん、
「何なの、その態度。折角
「勝手に作っただけだから……。弁当は僕の朝ゴハンにしようかな。ごめんね、朝から嫌な思いさせちゃって」
「
何で
「行ってきます」
だから、そこから逃げ出した。
「待ちなさい、
無理に決まってるじゃない。
どんどん拗れてく。
◇◇◇
学校へ向かう途中、
「おはよう、
「おはようございます」
「おはよう。二人は一緒なんだ。仲良さそうだったけど、やっぱりそういう……」
付き合ってるのかな、二人は。
「
「まあ酷い。一般的には幼馴染というのですわよ、この関係。
「ごめん、ごめん。
うん。本当は一緒に登校したかったんだけどな。目の前の二人みたいに。こんな体にさえならなければ……
思い出すなー、ディズニーランド。
戻りたい。あの頃に戻りたいよ……
「
「ううん、大丈夫。
ちょっと胸が苦しくなっただけ。
「何かあったのかい?」
何か……
私が避けなければ普通に接してくれたのかな……、
『
あの時、久しぶりって、宜しくねって言えてたら……、
「まだ引っ越してきたばかりだし……」
あれからまだ2日しか経ってないんだもん。まだやり直せる……よね。
「そうですの。確か義理の姉弟でしたわよね。引っ越してきたばかりでまだお互いのことを良く知らないと」
「うん、まあ、そんなとこかな」
「ですって。油断できないですわね、
「
「ふふっ」
楽しそうに笑う
私も
そういえば、
聞いてみたい。でも、聞いたらだめなんだよね。女の子だったってのは私の推測でしか無いんだし。
そもそも、
「
「ううん、何でも無い」
「そうですか。じっと見つめられていたように感じたものですから」
「良かったじゃないか、
「ふふっ、
本当に楽しそうに笑うんだな、この二人は。
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