お買い物へ行こう
『まずはお金があって、住むところがあればいいんだにゃ?そうすれば死にゃにゃくてすむにゃ?』
「それは……お金があれば死ななくても済むけど、真里ちゃんに迷惑かけたくないから……」
『じゃとりあえず、ここに住むにゃ!そして俺がお願いすることをして欲しいにゃ。その真里ちゃんの事も俺がどうにかするにゃ』
「トラちゃんはそれでいいの?トラちゃんって呼んでるけど本当の名前はなんて言うの?あと最初の質問の答え聞いてないけど?」
『俺は38才だったにゃあ……名前はこぐねとりゃおといい、駄目にゃ女神に異世界へ連れて行かれたんだにゃあ。そこで女神からこちらに戻してくれるはずだったのが、にゃぜか手違いでこんにゃ姿にさせられたんだにゃー』
「こぐねとりゃお?」
んなわけあるかい!
『とらおだにゃ』
「虎雄ならやっぱりトラさんでいいですか?ほかの呼び方がいいですか?」
『向こうの世界ではタイガと呼ばれてたけど、もうトラでいいにゃ、でもなんでトラさんにゃ?ちゃんでいいにゃ敬語もいらんにゃ! 俺も来夢って呼ぶしにゃ 』
「でも私より年上だし……」
『気にしないでいいにゃ!!子猫にさんはおかしいにゃ?』
呼び名はトラちゃんに決定した。これで買い物も頼めるようになったので、近所への挨拶と差し当って必要な買い物をしてもらおう。そんなに近所付き合いあるわけではないから近所への説明は母方の親戚の設定でいくかな?
『まずは、近所へ挨拶に行くにゃ! 来夢は母方の親戚って説明するといいにゃ。俺は海外を旅してあと2年くらいは帰って来にゃいから、来夢がしばらくこの家に住むという設定するにゃ。俺は来夢の同居人のトラと言うにゃ。さっさと挨拶してから買い物に行くにゃ!』
「でも挨拶に行くのに手ぶらじゃ駄目じゃない?」
『そうだにゃあ。じゃ先に買い物に行くんだにゃ!!』
さあ!!いよいよ買い物だ!念願の美味しいものが食べられる!
『俺はとりあえず自分に認識阻害の魔法をかけておくから、俺が見えなくても近くにいるから心配しなくていいにゃ! 今日買うものは、一番は俺が入れる風呂だにゃ! それと美味しいものを沢山買うにゃ! 高くてもいいから美味しいもの沢山買うにゃ!』
欲しい物を頭に浮かべるだけでテンションがどんどん上がっていく。
『来夢は運転免許は持ってるかにゃ?』
「使うことも車買う予定も無かったから持ってないよ」
『チッ! 使えないにゃー』
「今、舌打ちしたよね?仕方ないでしょ免許取る暇も無かったし……」
『まぁいいにゃ、どうせ車検切れてるにゃ…… 時間取れたら免許取らせて、ガレージの車の車検出すにゃ! だから今日は帰りはタクシー使うにゃ』
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