めんそーれ、りうきう

私、継月さんの案で『りうきう編』にて抜けさせていただきます

修正の必要はないと思いますが

本当にごめんなさい






 ***






 AM9:30~リウキウエリア ホンベ港~


「「こんにちはちゅーがなびら!」」


 ホンベ港へと接岸したフェリーを降りました私達。出迎えたのは……シーサーレフティ&シーサーライト!


ミ「みなさん紹介しますね。このリウキウエリアの守護けもののシーサーレフティさんとシーサーライトさんです」



シーサー ライト???


ラ「皆よく来たね!」



シーサー レフティ???


レ「いらっしゃいめんそーれ、歓迎するわ」



継「こんにちははいさいレフティ姉、ライト姉」

ラ「こんにちははいたい、継月」

継「今日はよろしくね」

レ「こちらこそ、いっぱい楽しんでいってね」


継「じゃあ二人とも、挨拶をお願い」


 継月さんが下がり、レフティとライトが参加者へと視線を向けた。


ラ「改めてこんにちは、ここの守護けものを任されてるシーサーライトと」

レ「シーサーレフティよ」


ラ「ここリウキウエリアには、本土で言うところの

沖縄に生息するフレンズが多くいるんだ。

近くのビーチでリウキウの海を肌で感じたり、今回特別にオープン前の水族館を解放してるからそこを見学するもの良いかもな」

レ「あとは、このリウキウにしかない食べ物もあるからそれを食べて回るっていうのも手よ」


 と、ライトはまだ不安そうなアードちゃんを見つけ、継月さんにアイコンタクトを送った。


継「…」


 継月さんもコクりと頷くと、ライトが次の語りに入った。何だろう、アードちゃんの不安を紛らそうとしているのかな。


ラ「そうそう。そういえばリウキウには『いちゃりばちょーでー』って言葉があるんだ」

サ「いちゃりばちょーでー…って、なに継ちゃん?」

継「『出会った人とは兄弟のように仲良くしようね』って意味だよ」

サ「じゃあ私たちフレンズと一緒だね!」

ラ「そうそう!つまり!」


継「リウキウで繋がる、人とフレンズの!」


ラ 継「「大きな輪!」」


 なんと、突然継月さんとライトは腕を合わせて二人で大きな輪っかを作った。なるほど、笑わせて場を和やかにすると。


ラ 継「「はい!ライトじゃー…ないと!」」


 そして──ビシッと指差しポーズを決めた!



・・・・・。ポン,ポン,ポン,ポン,ポン,チーン‥



 驚いた!誰も笑ってねぇや!


ロ「なあ、アイツら何かに憑かれてるんじゃねぇか?」

あ「守護けものなのに……!?」


フ「いまのは、繋がりという意味の大きな輪とリウキウ今の言い方の沖縄を掛けたホットなジョークだよ~」

ラ 継「「だぁー!ギャグを説明しないでー!」」


 その瞬間ドッと笑いが起こった。フルルの天然は健在だ良かった。


 レフティは苦笑い。タコ君さんは「なにやってんのこの二人」とでも言いたそうな顔。でもアードちゃんを笑顔にすることができたし、まあいいでしょ!


ラ「うんうん!やっぱり笑顔が一番!私たちからの挨拶は以上だ!それじゃあ、リウキウを楽しんでね!」


ミ「では、シーサーのお二方からの挨拶も終わった所で、ここからは自由行動になりまーす。12:00に昼食を取りますので、11:50までにシーサー道場に集まってきてくださいね~。では、解散!」


 それからミライさんの一言で、各メンバーはそれぞれの目的地へと向かい始めた──






 *ののの*






ロ「さーてさてさて、どこ行く?」

あ「やっぱ……りうきうといえば!広く青いどこまでも続く海!それに限る!」

ロ「海か、いいなー!とりあえず近くの海岸にでも行こうぜ!」


 愛らしい元気な声を合図に私達は大海原へ行くことを決意。多分、ローラちゃんはあまり海に行ったことがない。ならばパートナーであるこの私が思い出を作ってあげなくては。


ロ「ととと、何やら先約が……?」


 すると、突如ローラちゃんの走り出す勢いがなくなっていく。その理由が知りたくて、彼女の視線の先を見る。


あ「──?」


 海岸の方に、人影があった。

 誰だろう。私は目が悪いので見えない。もう少し、近づかないといけないかもしれない。

 近づく。一歩一歩。服装で察する。


 ああ、継月さんとフルルだ。


あ「継フルなら安心して突撃できるか、いやでも誰かと話してるな……待った方がいいかな……?」

ロ「ん、誰かと話してる……?誰だよ?」


 ああ、確かに。継月さんとフルルの話し相手は、誰だろう。


 一歩一歩。


 一歩、一歩。


ロ「お!しっぽが生えていて、頭に何か生えているな。ヒトじゃない、フレンズと話しているんだ!」

あ「──」

ロ「三人……ってところか?私達も混ざってみないか?」

あ「──」

ロ「おいあんかけぇ、返事くらいしろよ!」

あ「──」

ロ「……あんかけ?どうしたんだよ?」

あ「──」




ロ「ちょ、あんかけ!?」

あ「──ぃ」




 ──幸せそうな笑い声が聞こえた。


【ようこそかいよう家族へ!】


 いつだって家族だった。彼女達は、いつだって家族だった。血の繋がりは全くないけれど、幸せな家族だった。


 ボール遊びをして、泳いで、潮風を浴びて、楽しんで──海に生きていた。


【このままずっと、『色づくヒト』でいれますよーに。】


 幸せだったはずなのに。これで良かったはずなのに。


 なのに。なのに、なのに、なのに!


 蹴り飛ばして踏みにじってこれでいいと思い込んで揉み消されて怒って罵って何の責任も取らずに泣きじゃくって──


【ははっ、あれくらいで怒るかな。……アイツは本当に優しいからなぁ。もし、私がここから出れたら……その時は笑顔で迎えてくれるかもしれないなぁ……】


 ──それはそれは哀しそうな、か細い声が、聞こえた。




あ「……違うのになぁ」

ロ「えっ?」

あ「私の知っている三人とは違うはずなのに……それ、なのになぁ……」


 私の知っている三人とは、違う。


 でも、元は同じフレンズ。


 ねえ、


イッカク鯨偶蹄目イッカク科イッカク属』、

シナウスイロイルカ鯨偶蹄目マイルカ科ウスイロイルカ属』、

シロナガスクジラ鯨偶蹄目ナガスクジラ科ナガスクジラ属』──






 ***






謎のトラウマが蘇る展開。

内輪ネタすぎる気がするので、自分でもあまり好きじゃない展開だけど、まあ、新しい道を進む覚悟を決めとかなきゃいけないので、少しだけ過去も振り返りつつ。


「この展開は今後の展開に支障が出るからちょっとなぁ……」っていうのがありましたらコメントして下さい。独断で進めてしまった。


続きますが、無視して次の方(ペロさん)から公開していって良きです。

『りうきう編』が終わる頃までには、私も書き終えます。多分。

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