第16話 パーティー初仕事終了
3人は街へと危なげなく着いた。
時刻は、午後の4時。余裕を持っての帰宅だ。
まずは冒険者ギルドへ換金しにいく。ギルドで受付をすると奥からギルドマスターが出てきた。
「よう!ザンバードの3人!初日から大量か?」と見越してガギルドマスターは、話掛けてくる。
「はい、なぜ分かったのですか?」とリールは聞く。
「そりゃあ、ユキがパーティーに入ったら情報量が違うだろ?今までの倍以上は確実に、討伐してくるだろ?」と笑顔で当たり前の用に言ってくる。リールに情報力が少ないのを知っていたから、気づくまで楽しみにしていたのだ。
「そうですね、もっと早く知っておけば良かったことが、沢山ありました。」とリールは言う。
ギルドマスターは頷く。換金する様子を見ている。
受付前に討伐部位をユリカとユキが並べていくと、受付嬢は焦りだす。近くの受付嬢3人で対応する。
「お前達、どこまで行ったんだ?」とギルドマスターは、聞いてくる。
「森入って1時間半くらいですかね。まだ洞窟前でこれだけ居たので、もっといるでしょうね。」とリールは答える。
「いやいや、これは大変な事になっているのか?ここから北の村がゴブリンか分からないが魔物にやられて、壊滅したと知らせが来たんだ。」
その村は、洞窟よりも更に歩いて3日ほどの距離がある。その村から逃げてきた冒険者が王都のギルドへ報告したらしい。
「え?それじゃ次は?」
「ああ、その考えは正しいだろうが、王都のAランクのパーティーが壊滅した村に向かっているから大丈夫だろう。」
「ゴブリンってどんな種類がいるのですか?」
ギルドマスターに説明を受ける。
ゴブリン、ホブゴブリン、ゴブリンナイト、ゴブリンマジシャン、ゴブリンファイター、ゴブリンキング、ゴブリンロードと言われているらしい。たまにオーガがゴブリンを支配していることもあるが、なかなか稀だと言う。
「ゴブリンロードって討伐報酬どのくらいですか?」
「狙うのか?」と嬉しそうにギルドマスターは話す。
「そうだなゴブリンナイトから上は討伐部位ではなくて、死体でギルドに持って来て貰うとありがたい。」
「ナイトとマジシャン、ファイターが銀貨1枚でキングが銀貨10枚、ロードになると王都から報酬が貰えるだろう。」
「普通のオーガなら銀貨20枚、ハイオーガなら銀貨100枚だな。オーガの身体は素材になるから死体で持ってくれば、更に高くなるぞ。」
「はい、見かけて、行けそうなら狙って見ます。」
「ははは、期待して待ってるよ!」
話している内に換金が終わったようだ。
ゴブリン 104匹×銅貨30枚=銅貨3120枚
ホブゴブリン 14匹×銅貨150枚=銅貨2100枚
ウルフ 42匹×銅貨30枚=1260枚
ウルフの素材 42匹×銅貨30枚=1260枚
合計銅貨7740枚
「ずいぶん大量だな」とギルドマスターは感心している。
「それではこちらです」と受付嬢に銀貨7枚、大銅貨7枚中銅貨4枚を渡される。
「それではそろそろ行きます」とリール達は挨拶をして冒険者ギルドを出た。
時刻は午後5時前。
「はいこれ」とリールは2人に銀貨2枚を渡す。
「こんなに良いの!」とユリカは嬉しそうに受けとる。
「ありがとうございます」とユキは丁寧に受けとる。
「俺も銀貨2枚で、残りの1740銅貨はパーティーの経費にしようと思うがどうだろう?」
2人は良いよと、言ってくれた。
「それじゃ今日は終わりだね。お疲れ様でした。それじゃ…」とリールが言うと「えー」とユリカは、文句を言う。
「冒険者って酒場で打ち上げするんじゃないのー」とユリカはユキを見る。
「そうですね。せっかく初仕事なので、打ち上げいきましょう。」とユキものってきた。
「そうだな明日休みでも良いくらい稼いだから、行ってみるか。」とリール達3人は冒険者ギルド隣の酒場へと向かう。
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