第14話 昨日の横穴

 3人は、昨日見つけたゴブリンの巣についた。途中薬草採取しながら、ゴブリンを見つけては、討伐していた。


 ユキからアドバイスをもらい

 「そこら辺の魔物の攻撃なんて効かないんだから力任せに殴っても大丈夫だよ。皮鎧が傷付くのがいやなら風の魔法で守りなさい」と言われた。



 合計ゴブリン38匹、ウルフ26匹、薬草や毒草を大量なや採取していた。薬草は薬屋で高額で買い取りしてくれる事を伝えている。



 「どうする?」と2人に聞くと「任せる」と、言われる。


 10メートルほどの山を削った横穴なので山の上に登った。山の上に魔物の気配は無い。


 山の上で一匹ウルフ出し、足を風魔法でユキに切って貰う。その足をユキに火魔法で軽く焼いて、山の上から横穴の前に落とす。


 そしてリールは風魔法で煙を横穴の中に流し入れようとするがコントロール出来ず周囲に風を吹き荒らすだけだった。


 「ユキさんあの煙を横穴に入れて下さい」とリールはお願いする。ユキは喜んで風を送る。



 待っていると、横穴の中からゴブリンが1匹出てくる。

そのゴブリンをユリカが弓で頭を撃ち抜く。ゴブリンは絶命する。


 「矢が勿体ないな。氷の矢って打てるかユリカ?」と1本の矢を借りて右手で氷魔法を使う。うん、歪な矢が出来上がった。


 ユリカはその矢で、横穴から出てきたゴブリンを射抜く。


 「どうだユリカ」


 「冷たいけど出来るよ。普通の矢よりは不便かな。」


 「いやいや、アイスアロー使えば良いじゃん。」とユキは言う。


 これでしょ?とユキは出てきたゴブリンを「アイスアロー」と氷の矢で撃ち抜く。


 「凄い」と2人は驚く。


 「いやいや、あなた達もっと田舎以外の情報入れなさい。情報力が王都の子供よりも酷いわよ?一通り稼いだら王都にいきましょうね。」とユキは決意する。


 「そうだね。洞窟の様子を見たら、休むから王都にでも行こうか」


 「やったー、お出かけ!」とユリカははしゃいでいる。


 そんな会話をしながら、ゴブリンを討伐していると、横穴からゴブリンが出て来なくなった。ユリカも練習すると氷の矢を作る事は出来たので、矢を節約出来た。


 ユリカはアイスアローは出来なかった。魔力が弱いのだろう。リールは、不器用の為、矢が歪で出来なかった。


 ただ、指から氷を伸ばし触れたゴブリンを凍り付けにする魔法が出来た。

 そのせいで、討伐部位の耳が凍って砕けてしまったので、一回で止めた。


 横穴から合計12匹のゴブリンが出て来た。耳は11匹獲得できた。倒したゴブリンはリールが火の魔法で燃やした。またウルフがよってくるからだ。


 この横穴にウルフの肉に毒ポーションをかけて、投げ入れる。そしてリールが土魔法で穴を塞ぐ。中に生き残りがいたら毒で死ぬだろう。


 「それじゃお昼でも食べようか。」と山の上でリール達は休憩する。



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