第8話 焼肉屋ジュウギュー

 リールとユリカは2人でお店ジュウギューへ向かっている。




「前も仕事終わりジュウギューに来たよね?」とリールは思い出しながら話している。




「いいでしょ!美味しいし!仕事始めて初日はお昼奢って貰うのが決まりなんだから!」とユリカは笑顔で話している。




「ああ、だから家の前にいたのか。」前回も前々回もリールがDランクに上がってから毎回の流れになっている。






「そ、だからこの後の流れも一緒だと思うよ?お昼代は稼げたでしょ?」




「ああ、銅貨1900枚は稼げたから、今日は美味しいものでも食べよう。両親にも晩御飯のオカズでも買って。」




 そう話しているとジュウギューについた。






「いらっしゃいませー、何名ですかー」と店員が元気の良い挨拶が聞こえる。




「3人です!」とリールとユリカの後ろから聞こえてくる。




「やっぱり!」


「予想通り」2人は心の中で思った。




「ルカお店は良いのか?」妹のルカが付いてくる。もはやいつもの流れである。




「良いの良いの。それよりお昼ご飯が大事だから。」といつも通り答える。




「ルカちゃんもやっぱり来たね!」




「そりゃ家のお店前にユリカちゃんがいたら、お兄ちゃんが稼げた証拠だからね!」




「リールの仕事初日は仕事をするより、ギルドで換金するか見張ってる方が賢い選択だよ!」とユリカは胸を張って話している。




「それは冒険者としてどうなんだ?」と言うが自分自身冒険者として誇りなんて持っていない。




「たまのご褒美だと思えば、問題なし!」




「自分では来ないで?」




「人に奢って貰うとより美味しい!ねー、ルカちゃん?」




「そうそう、こんな可愛い子2人と一緒に食べるご飯は、より一層美味しい料理になるのだよ!お兄ちゃん?」




 相変わらず2人は仲良さそうだな。むしろ2人が姉妹の様に見えるだろう。




 周りの男性客の視線が不快だが、いつものことだ。




「それじゃ適当に注文しようか。」




 ジュウギューは隣の肉屋の旦那さんの奥さんが、店長の店で、お手頃価格で食べる事ができる。




「お土産の肉を隣で買うから合計銅貨800枚位までに押さえてね。」




「「分かった」」と返事する2人。




 絶対食事だけで800枚超えると思いながら、注文2人を見ている。




「いつもの事か」と小さく呟きながら料理を待つ。


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