第11話 ただ、君の側に
たとえば君が
自責の念にとらわれて
見るべき方向を見失ったとき
ただ傍らに居たいと思うんだ
理由なんか
知りたくはないけど
君が下を向いているのなら
その隣に居させてくれないか
ボクには何も
できやしないと知っている
それでもどうか
隣に居ることくらいは
許してほしい
傾いた頭を支える位には
なれるんじゃないかと思うんだ
いつもいつもいつも
人に優しさを届けている事は知っている
だからどうか
そんな君の傍らに
こんな時くらいは
居させてほしいと
思うんだ
ただ
君の側に
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