第85話 宮仕えの準備

 アンコウが感情まかせに、自分の要望を書き連ねた手紙。

 勢いのままに城に行っても、伝手つてもなく右も左もわからない状態の中、たまたま見かけた何となく偉そうな文官服を着た男に押し付けた あの手紙。


「くっくっくっ、アハハハッ!バルモア、これを読んでみろっ」


 その手紙は、しっかりグローソン公ハウルに届けられていた。執務室の机に座り、声をあげて、面白そうに笑うハウル。

 ハウルは、横に控えていた側近の一人であるダークエルフの精霊法術師バルモアに、自分の手に持つ手紙を渡した。


~~~


「………何ですかこれは」


 アンコウの手紙に目を通したバルモアは、思いっきり眉間にシワを寄せている。

 明らかに過剰に見積もられた 金に兵に人にモノ、一応役目上必要なものにとどまらず、個人的に欲しいと思うものまで書き連ねている アンコウからの御手紙おてがみだ。


「くっくっくっ、相当俺の下で領地持ちになるが嫌だったんだろう。これ以上ないぐらいのヤケクソのバカ手紙だ。そのくせ、妙に気を使った言い回しを使っているのが実に笑える。クックッくはははっ、なぁバルモア、笑えるだろう?くっくっくっ」


 ハウルは、モスカルの報告で聞いたアンコウの言動といい、この手紙といい、予想どおりに笑えるアンコウの反応を得られたようで上機嫌だ。


「はい、確かに笑うしかありません」

 バルモアは主君ハウルにあわせ、頭をさげたが、内心苦いものを感じていた。


 バルモアのハウルに対する忠誠心に嘘偽りはない。しかしバルモアは、常にこのハウルが行う治世に関しては頭を悩ませていた。


(ハウル様は内政に無関心すぎる)


 ハウルの内政に関する姿勢というものは、結果として、エルフの王族たちのやりようとよく似ている。放任統治である。

 ハウルもエルフも同じく、実に享楽主義的な生き方を嗜好している。ただ、エルフたちがあまり積極的に戦闘というものを行わないのに対し、ハウルは戦闘という行為も、その享楽の対象としている。


 グローソンが属しているエルフが王族のウィンド国では、その臣下であるはずのハウルたちのような爵位領土持ちの貴族や豪族たちが群雄割拠し、興亡を繰り返している。


 ハウルはその戦闘享楽者ぶりゆえ、ウィンド王国内において、一代でここまで権力者として台頭してきたのだが、内政にはあまり関心がなく、人任せにしている部分が大きい。

 それゆえに、ウィンド王国内で行われている内戦同様のことが、少なからずグローソン領内においても起きていた。


 その現状を常にバルモアは憂いていた。


(領内での反乱、領内領主同士の諍い、何とも頭の痛いことよ)


 そのハウルの無策ぶりをバルモアたちのような側近たちがフォローしている。しかし、あまりバルモアたちは直接的な諫言をハウルに行うことはしない。


 ハウルに疎まれ、権力の場から遠ざけられてしまえば、フォローすらできなくなるし、何よりハウル自身がその現状を知った上で、改める気がないということをバルモアたちは知っているからだ。


(ハウル様は良くも悪くも武を尊ぶお方よ、それに付き従って、我らもここまでやってきたのだ)

 バルモアはそのことに後悔はないし、ハウルへの忠誠も真実無比を自負している。


 グローソン公ハウルは自覚しているのだ。所詮自分たちはエルフどもの手の平のうえ、やつらのルールの中で生きているのだと。

 実はこのハウルの現実認識は、アンコウのそれとまったく一致している。

 そのうえで、


 どうせ何をやってもエルフたちには敵わないのに、何で戦争やら権力やらに関らないといけないんだ? というのがアンコウ。


 エルフどものご機嫌さえ損ねなければ、何をやってもいいんだろう。ならば思う存分戦いを味わい、得た権力で快楽に身を浸そう。というのがハウルか。


 基本的には二人の性格の違いが端的に現れた価値観の相違だ。

 しかし、ハウルはこの世界に落ちてきたときから、アンコウよりも大きな個の戦闘能力を有していたという事実も大きい。


 弱肉強食実力主義のこの世界において、トリップ時のその戦闘能力の差が、その後の二人の有様ありように極めて大きな影響を与えたことも間違いない。


 また、ハウルは、アンコウが自分の配下となることを拒否したときに何度か口にした『 趣味じゃない』 という言葉は、本心であり真実だと思っている。

 それでもハウルは、アンコウが自分の配下に入らず、自由に生きることを許さなかった。


 なぜなら、ハウルがアンコウを自分の配下に置くことが、自分の趣味にかなうことだからだ。優先すべきは他人の趣味ではなく、自分の趣味ということだ。

 弱き者は強き者に従う。力なき者に選択肢などない。それはたとえ世界が違えども、誰も逃れえない摂理なのだろう。


「くっくっくっ、バルモアよ。アンコウのやつめにはどうしてくれようか?」

「………そうでございますな」


 この手紙に書き連られられたアンコウの個人的な要望などは放っておいたらよいと吐き捨てるバルモアだが、何もしないわけにもいかないとも思っている。

 おそらくハウルは、このままアンコウ一人で送り出すのも、それまたおもしろいぐらいに思っているだろう。しかし、バルモアは違う。


(北の辺境の小領とはいえ、荒れるがままに任せてよいということはない)


「やはり、最低限度の支援の要望に関しては為すべきかと」


「ふぅむ…そうか、では後はお前に任せる、バルモア」

「ハハッ」





「はぁぁー、やっぱり断れないんだな」

「はい、あの御伝命自体は受け入れてください」


 天井を見上げて嘆くアンコウに、最終伝達に来たモスカルが声をかける。


「モスカルにも悪かったな。だけど本当にいいのか?」


「ええ、公爵様からの命令ですから」

 モスカルは淡々とした表情で答える。


 実はアンコウの領地先への赴任に際し、モスカルも同行することになった。


 アンコウは例のハウル公爵への手紙に、行政手腕に長けた文官団を寄越せ的なことも書いていた。

 無論、アンコウが拝領した辺境の小領に対し、そんなものが与えられるわけはないが、実務行政指導官として、数名の人物はつけてもらえる事になった。


 そして、アンコウの手紙にモスカルみたいな人材という一文があったことから、その行政指導間の筆頭として、モスカルが任命されることになってしまった。


 あの手紙を感情のままに勢いで書いていたアンコウとしては、モスカルの名前なんか書いたかなという程度の記憶しかないものの、いろいろ世話にもなってきたモスカルが、自分が書いた手紙が原因で、そんな僻地に付き合わせることになったことを申し訳なく感じていた。


「気になさらないで下さい、アンコウ。私はもう何年もひとつのところに留まっていたことなどないのですから。これまでと何も変わりません」


 モスカルの文官としての能力は決して低いものではない。

 しかし、グローソン公の臣下の中には、モスカルと同等程度の能力を持つ人材なら、いつでも替えがきくほどに存在していた。

 それに、モスカルはハウルに忠誠は誓ってはいるものの、子飼いの臣というわけではなく、ハウルにとって何か特別な関係性がある家臣というわけでもない。


 それゆえに、モスカルをアンコウに同行させるということは、特に反対する者もなく、かなりあっさりと決まったようだ。


「………まぁ、モスカルにそう言ってもらえると助かるよ」



 ただ、実質バルモアが決めたアンコウに対する支援内容は、人的なものはモスカルたち数名の行政経験者と、そのほかには ある程度の食料と支度金だけだった。


 領地を与えられ、そこに赴く。そんな経験など、当然アンコウにはない。

 領地経営に関する知識などもなく、コールマルという土地に関する情報も、まったく持っていないアンコウには、これから自分がやるべきことが何なのか、おぼろげにすら 見えてこない状態だ。


「なぁ、モスカル。早速なんだけどな、俺たちだけで、そのコールマルってところに行って何とかなるものなのか?」


 アンコウのその質問に、モスカルの表情がとたんに厳しくなる。


「相当に……あらゆることが難しいと思います」

「………まっ、そうだろうなぁ………」


 たとえ小領とはいえ、知識も経験も情報もない自分が行って、すぐにその土地の統治などができるとはアンコウも思っていない。

 だから、どうしても行かなければならないのなら、できないことは他人任せにしようと思ったのだ。だけどそれも、モスカルを借り受けただけでは簡単にいきそうもない。


「なぁ、そこはどんなとこなんだ?辺境だとは聞いたけど、安全なところなのか?」

「……」

 モスカルは無言で首を横に振る。


「……行って歓迎されると思うか?」


「……前々任の領主は、実質謀反による戦闘で死亡しています。

 その次の領主は代官を派遣し、すべて任せていたようですが、その代官というのも領内の実力者たちのあやつり人形のような存在だったようです。

 しかし、そのようなことはどこにでもある話ですし、義務と定められていた税はきちんと納めていてたようで、何ら問題視されていなかったと聞いています。

……しかし、こたびのグローソン領内での反乱で、その代官を派遣していた前任の貴族が叛徒として処罰されたため、領主不在となったコールマルを今回アンコウ殿に与えることになったのです。

 ああ、それと、その前任時代のお飾り代官は、前領主の反乱に連座して、コールマル領内で地場の実力者たちに捕らえられ、すでに首をはねられています」


 アンコウの顔色が見る見る悪くなる。


「………貧乏くじか?」

「……かも、しれません」

「やっぱり代官を頼んで、そいつに任せよう」

「……無理かと。公爵様はアンコウ様に行かせたがっているようですので」

「俺が嫌がることをして、おもしろがってるだけだろ?」

「……」 モスカルは口をつぐむ。

「……もう一回逃げよう」

「次は殺されますよ」

「……」 アンコウは口をつぐんで、顔を伏せてしまった。


 モスカルは軽く目を閉じて、ふぅーっと、大きく息を吐いた。そしてまた目を開いて、アンコウを見た。


「とりあえずは、コールマルに行くほかありません。しかし、現状では行くだけでも、いささか不安かと」


「……そうなのか?」


「今でも無理だとは言いませんが、最低限度の資金、食料、護衛兵は必要です。資金、食料は支援されたものを使えば、ぎりぎり何とかなるかもしれませんが、兵は……」


「兵も公爵様から借りられないのか?」


 モスカルは首を振る。


「とりあえず最低50もいれば形は整うでしょうが、そのままアンコウ様の手勢として、コールマルに留まってもらわなければなりません。もし、公爵様から兵を借りられたとしても、彼らはコールマルに着き次第引き揚げてしまうでしょうし、現地で徴集できる保証もないのです。

 金で傭兵を雇い続けるほどの資金があれば別ですが……」


「………なぁ、モスカル。俺、本当にコールマルに行かなきゃいけないんだよな」


 アンコウは、いつまでも相当にぐずっている。

 しかし、

「アンコウ殿、それに関しては最早もはや悩むだけ無駄。選択肢など他にありません。あきらめてください」

 モスカルに無情に言い切られてしまう。


「………はぁっ、」


 アンコウは再び天井を仰ぎ見る。

 そして、アンコウの目に映る天井のシミが、ある男の顔に見えた。


「………モスカル、安い給金で護衛兵の成り手に少しあてがある」


 アンコウは天井を見つめながら、そうつぶやいた。





 昨日モスカルと会っていた屋敷の同じ部屋、同じ椅子にアンコウは座り、そして、昨日モスカルが座っていた椅子には、ダッジが座っている。


「本当かっ、アンコウ!」


「いや、待て、本決まりってわけじゃない。ただ、やっぱり領地持ちになるのは断れそうもなくてな。支援するからとか言って、上の連中、金と食料と、行政官まで送ってきやがったんだ。はぁっ」


 アンコウは自分の本意ではないのにという風情で、首を横に振っている。


「まぁ、多少人手が足りないからといって、コールマルはグローソン領内の小領だ。でたいした問題があるわけじゃない。

 だけどダッジ、やっぱりあんたは、良くも悪くも昔馴染みだ。このあいだは冒険者仲間の頃のノリで、強い言い方もしたけれど、あんたの真剣さが心に残ってな。

 俺も一応情報を集めたんだが、コールマルって土地は、あんたが言っていたとおり、辺境の何もなさそうな土地だ。俺としてはそんな土地は欲しくもないが、今では俺もグローソン公の正式な家臣だ。命じられれば、従うほかない」


 アンコウはそう言いながら、テーブルの上にグローソン公の名で書かれ、正式な印章が押されている知行地授与の書状を広げて見せた。

 それを食い入るように見るダッジ。


「もう一度聞くぞ。俺の下について、そんな辺鄙へんぴなところに本当に行きたいのか、ダッジ」


「………ああ、ただし、俺を正式なお前の家臣として、名簿に載せてくれ。それに、裏切るようなことは絶対にしねぇが、上を目指す機会があったときは名簿から抜けることを許してほしい」


 アンコウの家臣名簿に乗れば、陪臣ながら、ダッジもグローソンの正式な臣下となることを意味する。

 そこから出世の道が開ける可能性は、低いといえどもゼロではない。

 ダッジにしてみれば、今よりはマシ、なのである。


 アンコウは、わざとらしく ハアアーと、大きく息を吐き出したあと、


「昔馴染みだ、仕方がないか……ただ、現状 別に人材の募集をかけていたわけじゃなし、正直、俺にもメリットが欲しい。だから俺のほうからも、ちっと持ち掛けたい話がある。何、ダッジにも悪い話じゃねぇと思うぜ。

 なぁ、ダッジ。メシだけ食わしておけば、当分コールマルまでついてくるような連中を集められるか?いや、どうしても必要ってわけじゃないんだけどな。何分この御時勢だ、どこでどんな物騒なことがあってもおかしくない。多少手持ちの兵があっても困ることはないだろうと思ってな。

 いや、なけりゃないでいいんだが、あんたには他にも食い扶持に困っている知り合いやお仲間もいるんじゃないかとも思ってな」


「お、俺の仲間たちも連れて行ってくれるのか」


「まぁ………昔馴染みの顔は立ててやらないとな。俺も兵があって困るワケじゃない。メシは食わす。給金は働きを見てからだな。50人ぐらいなら何とかなると思う」


「ありがてぇ、仲間たちに不義理をしなくてすむぜ。なぁ、俺についてきた連中はもう50人も残ってねぇが、こっちで知り合ったやつらもいる。そいつらもいいか」


「チッ、仕方ないな……50人までだぞ」

「ああ、わかった。感謝する」


 アンコウは、なるべくダッジに借りは作りたくないと思っている。


(切羽詰ったヤツはだめだよなぁ、余裕がないヤツはいいように使われて損をするってな)


「ああ、それからダッジ、それとは別に頼みがあるんだが」

「ん?なんだ」

「ホルガを譲ってくれないか?」

「何?ホルガをか?」

「ああ」

「…………」


 ダッジが所有する獣人女奴隷戦士ホルガ、彼女もまた抗魔の力を保有している。

 アンコウがアネサの迷宮でダッジとパーティーを組んだときは、いつもダッジはホルガも帯同しており、ホルガが十分戦える戦士だということを知っている。


 そのホルガは今もダッジの後ろに立ち、控えている。

 ホルガはアンコウの突然の要求を聞き、わずかに眉を上げたが、ただそれだけ、目に見える大きな反応は示さなかった。


 ホルガは生まれついたときからの奴隷だった。ホルガはこれまでに何人もの主の手を経て、数年前にダッジの所有物となって現在に至る。

 アンコウはいつだったか、ダッジが アイツは奴隷以外の生き方はできねぇ とホルガのことを言っているのを聞き、なるほどその通りかもなと、思ったことを覚えている。


(抗魔の力持ちの戦士は貴重な戦力になる。それに、万が一ダッジのやつが敵にまわったとき、ホルガがいないほうが楽に始末できる)


 アンコウはこの時点で、ダッジという男を無条件で信用しているわけではない。


 アンコウはダッジに対して、ホルガを譲渡することについて説得するような言葉も、無理強いするような言葉を吐くこともなく、じっとダッジを見ていた。

 なぜならアンコウは確信していたから。

 ダッジの騎士の生まれである御家再興への執着心は相当に強く、どんなものであれ、今の境遇か抜け出せる切っ掛けが掴めるのなら、ホルガを手放すことを選ぶだろうと。


 ダッジがその結論を出すのに、それほどの時間は要しなかった。


「…………わかった。ホルガはお前に譲る」


 アンコウはにやりと笑う。


ドサンッ、ジャラジャラッ

 アンコウがテーブルの上に袋を置いた。

 その袋の口は開いており、中に金貨銀貨が見えている。


「!……アンコウ、何だこれは」

「決まってるだろう。ホルガの買い取り賃だ」


「!」ダッジは驚いた。

 てっきり、アンコウの臣籍に入れてもらえる代わりに、ホルガは無償で引き渡すことになると思っていたからだ。


 それに数えるまでもなく、あきらかにその袋の中に入っている金銀貨の額が多すぎる。


 実はアンコウ、個人的に使う分には多少金に余裕がある。

 ネルカの騒乱時、滞在していた屋敷から掻き集めた金。

 サミワに砦脱出時、砦に蓄えられていた公金を拝借した金。

 グローソンに追われ、あちらこちらを逃亡し彷徨さまよっていた時、そのあちらこちらで盗んだ金。

 ワン‐ロン滞在時、ナナーシュからなんやかんやの名目で、賜り、あるいは頂戴した金。

 先日、このイェルベンでからまれ、シバキ倒した5人組のチンピラから巻き上げたささやかな金。

 それに、グローソン公から賜ったばかりの支度金も自分の懐に入れた。

 

 その合計は決して少ない金額ではなく、アンコウは、いつのまにやら小金持ちになっていた。


「………ダッジ、50人の仲間の旅支度もいるんだろう。いろいろと入用なんじゃないのか」


「!くっ…す、すまねぇ、アンコウ。い、いや、今からは大将だっ」


 ダッジは金の入った袋を両手で抱え、厳つい顔の大きなギョロ目に涙を溜めていた。


 それを見たアンコウは、心の中で うまくいったとほくそ笑んでいた。


(へへっ、相当追い込まれてたんだな、ダッジのやつ。いい取引になったよ)

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