第五話:カーナビ案内
そんな俺を見て、話を聞くことを肯定したと感じ取ったらしい姉は、ジュースを一口喉へ流し込むと、テレビ画面へ視線を逸らしながら、体験したという内容を語りだした。
「あのね、昨日は彼氏と夕飯食べて、それからちょっとドライブをしてから帰ろうってことになったの。で、それなら綺麗な夜景が見たいってお願いしたら、山の上にちょうど良いスポットを知ってるって言うから、そこへ向かったんだ。少し遠いけど、県境にある峠道で、その頂上付近から町並みが一望できる場所があるの。実際に見たけど、本当に綺麗だったよ」
「へぇ……。それで?」
確か、前にそんな話を誰かから聞いた記憶がある。
さすがに東京タワーやスカイツリーから眺める景色には敵わないだろうが、この辺りではそこそこ有名なデートスポットになっているらしい場所が県境にあるらしく、姉が訪れたのもたぶんそこだろう。
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