――招きに応じて――

「……」


 その華奢な背中と友人二人を交互に見て、俺は「立っててもどうにもならないし、行こう」と促すように言葉をかけると、歩いていた獣道から草藪のような場所へと踏み込み、木々の奥へ進んでいく女の姿を追いかけ始めた。

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