――招きに応じて――
ましてや、相手が嫌がっているのならダイレクトにアウトだ。
「
三人で協力し合わなければいけないこの状況で、ぎすぎすした空気になんかなってほしくない。
そう思いながらフォローを入れる俺へ、戸波は味方を見つけたと言いたげな視線を向け、渋沢は苦笑しながら肩を竦めて顔を前に戻してしまった。
「さすが
歩調を僅かに変えて俺と並ぶようにしながら、戸波は渋沢に聞こえるようわざとらしく言葉を紡ぐ。
「はいはい、どうせオレは
売り言葉に買い言葉。戸波の嫌味に反撃を試みようとしていた渋沢の声が、中途半端に途切れた。
同時にその足も歩みを止め、何かを見つけたかのように前方を向いたまま動かなくなる。
「……? どうしたんだ?」
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