___誰かのボイスレコーダー(3)___

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「『闇の中を歩く民は、大いなる光を見 死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。』 私が迷える子羊共を導く、転ばぬ先の杖ならぬ救いの光となろう。


それは子供の背を押し尻を叩き、先導を促す親の如く。親バカと罵られようとも、

子の行き着く進化の道を用意するは親の勤め。

新たな道を拓きし我が子を、愛でぬ親がどこにいるだろうか?生きては愛で、死して尚愛でるが親という存在だ。


優れた遺伝子のみを選り分け進化を促す力。

即ち『“黒田家”の血を受け継いだ我が子』を使い『私』が、革命を起こしこの国を、永遠の繁栄を促す指導者となる。新たな力を手にした者共は、一つの共同体となり国の園、国の頂きに上り詰めるだろう。希望無きこの地獄から遥なる国の高みへ。


残る問題は『いつ』だが、さほど気にする問題では無いだろう。

時が経てば自ずと勝機が顔を覗かせる、その時にこの手に掴むまでの事だ。

その時が来れば世界は、驚天動地の思いをするだろう。世界が日本を知る日だ。


しかし物事の本質が全てうまくいかない事が起きるのが世の常。

もし私に何かあればその時は、コレを聞いている我が同志に、私の志と力の全てを託そう。

世界に下克上を、日本に永遠の繁栄を。 国の頂きに上り全てを変えろ。


我想う 故に我あり よって我は我にして我らなり」

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