___誰かのボイスレコーダー(1)___
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「『我思う 故に我あり』この言葉から論理的思考を推測するに、
『感じるな、考えろ』という言葉に至る。
思考を巡りに巡らせ、考えるという行為こそが至高なのだという境地に達する。
そこに達した者こそが、選ばれし人間であり凡人共とは異なるのだ。
そう、思考停止してはならないのだ。それこそが並みいる凡人共が愚者である決定的な証拠であり、我々の様な選ばれし者達との違いなのだ。
寄生虫研究においてサダナムシを体内で飼った、藤田紘一郎(ふじたこういちろう)氏に右に出る者はいないだろう。この私ですら敬愛する程だ。
彼無くしてこの研究はあり得ず、成果は後退を想像するに難くない。
彼の様な選ばれし者が生まれしこの国が、他国より劣り全てにおいて劣勢を強いられているのは、何故なのだろうかと考えた。
それはこの国の進化が乏しく遅い事にあるのだろう、何事に置いても怠慢で稚拙であるのだ。それでいいのだろうか、いや良くはない。
しかしそれに甘んじて受け入れる愚者共の集団行動がそれを良しとする。
このままではいつか国は衰退するであろう、近い将来きっと遠くない将来そうなる。
ではどうすれば良いのか、答えは簡単だ。誰かが立ち上がらなければならない。
それは誰か?誰もやらないのであれば自らが矢面に立ち、国の進化を促そう。
そうすれば問題は『誰が』ではなく『いつ』『どのように』という問題が生じる。
だがそれは些末な事であり、問題という言葉では幼稚である。
思考停止さえしなければ、行動は容易である。
では考えよう、考える事という行為に意味と意義がある。
考えられぬ者に価値はない。
我思う 故に我あり よって我は我にして我らなり」
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