第7話仮病大作戦!

「あ、あの、お母様?お茶会ってなんのことですか?」


「あら?メラちゃんったらなに言ってるの?今日は王家主催の第二王子の婚約者を決めるお茶会があるでしょ?メラちゃん、あんなに楽しみにしてたのにどうしたの?」


...忘れてた...


私は今5歳。ゲームでも、メラエルが王子の婚約者になったのは5歳だったはず。だから、5歳の時になにかイベントが起きると考えるのが妥当。

...なんだけど。なんでよりにもよって今日なのかな?


私、記憶戻ったばかりだよ?運無さずぎ...

まだ、対策なんて一個も考えてなにって言うのにさー。


神様に嫌われてんのかな、私。悲しい...


ていうか、対策ってお茶会で目立たなければいいんじゃないの?


...無理だね。うちは、公爵家だったわ。最初っから目を付けられてるに決まってる。

ほんとに私運無いな。


じゃあ、ダメ元で...


「ね、ねぇ。お父様、お母様。今日のお茶会やっぱり欠席しても大丈夫ですか?ちょっと体調が優れなくて...あ!でも、病院行くほどでは無いので病院は行かなくていいんですけど...

ダメですか?」


作戦名はその名も〔仮病大作戦!〕


...我ながらダサいな...


「そうかー。やっぱり具合が悪いなかぁ。それじゃあ、今日は欠席しよう。ダニー、欠席の手紙を出しといてくれ。」


「かしこまりました。」


そう言って、ダニーは完璧な御辞儀をして部屋を退出して行った。


やったー!前世の親だったら、絶対に通じなかった仮病!メラエルの親は親バカだから、ラッキー!


あ!ちなみに、ダニーっていうのは、お父様の従者のことね。


とりあえず、これでメラエルと第二王子の出会いイベントは阻止出来たかな?出来たといいな...






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