第2話学校と帰宅と転移
今の季節は5月、ゴールデンウィークを終え学校に来ている
つまりなにが言いたいのかと言うと
「滅茶苦茶だるい」
その言葉に反応するものがいない現在の時間は昼休み、つまり昼飯だ。
だが、いつも一緒に食べている唯一の友達はテニス部の昼練らしい(なんでも休み中にあった試合が散々だったとか)。
なので俺は人が多くうるさい教室内で昼飯を1人で食べるような羞恥プレイをする気は無いので一人静かな場所を求め愛妹弁当(愛しの妹が作ってくれた弁当)を手に彷徨っていると。
「兄さん何やってるんですか?」
廊下にて愛しの妹と遭遇した 。
「ちょっと、昼飯を食べようかと思ってな」
「教室で食べればいいのでは?」
「静かに食べたい気分なんだ、教室だと周りがうるさくてな」
月奈が首を傾げながらしてくる質問にたんたんと答えていく
「月奈こそどうしてこんな所に?」
「あっ……えっとーそのー」
気まずく視線を動かす月奈を見てだいたい察する。
「なるほど……はぁ〜、いつものやつか?」
月奈は俺を見てコクリと頷き。
「お願いできますか?」
上目使いでお願いしてくる。
「分かった、場所は?」
「えっと……校舎裏ですね」
「了解、行こうか」
そう言い校舎裏に向かって歩きだす。
――――――――――――――――――――――
「付き合ってください」
「悪いが、男はちょと〜」
見知らぬ眼鏡の男子生徒がシンプルな告白の言葉を
俺に向かって伝えてくる
「違うは!!お前じゃない星空さんに言ったんだよ!!!」
「いや俺も星空だけど」
「〜〜〜だから!月奈さんに言ったんだよ!!」
うるさいな何度も叫びやがって……というか
「誰の許可得て俺の妹の名前を呼んでるんだ!」
「ヒィ」
ちょと殺意をこめて睨むと眼鏡君は後ずさる。
全く最近のやつは根性が無い。
「だいたい何で兄であるお前がいるんだよ!僕は月…星空さんだけを呼んだんだ、聞くところによると他の奴の時の告白にもいたそうじゃないか!お前がいるから星空さんが返事をしてくれないんじゃないか?」
そう月奈は昔からモテるが、男子が苦手なので俺がいつもは付き添っているのだ
(わぁーめんどくせぇー他のヤツならさっきのでいなくなってくれたりもするんだけど…どうしよう月奈の前で殴るわけにはいかないし)
「兄さん」
そう考えてると月奈が前にでる。
「大丈夫か?」
心配になり、わずかに震えてる月奈に声をかけるが。
月奈はコクリと頷く。
「星空さん!、さぁ返事ください」
月奈が前にでて、何故か期待の目で見る眼鏡君。
だがそんな期待は無駄だ、でる答えはもちろん。
「お断りしますあなたとは付き合えません」
決まっているのだから。
「そんな……どうして、まさかそこにいるお兄さんのせいですか!その人に脅されているとか……」
「違います!単純に貴方のことなんて興味ありませんし、兄さんを悪く言うような貴方を好きになるはずがありません。早く私達の前から消えてください、不快です」
おお…なかなかエグいことを言うな多分本人怖くて思わず言っちゃた感じだと思うけど。
というか眼鏡君の顔がすごいこの世の終わりみたいな顔してる……同情はしないが。
眼鏡君は絶望のあまり動かないので月奈と一緒にこの場を、さろうかと思ったが
とりあえず眼鏡君に一言言っておこうと思い彼の耳もとに声をかける。
「変な気は起こすなよ」
と若干の殺意をこめ忠告をすると眼鏡君は、
ビクッ
と面白い反応をしてくれた、これなら心配ないと思いこの月奈と共に場を去る。
少し歩き眼鏡君が見えなくなると
「ふぅ~」
月奈が辛そうに息をはく。
「大丈夫か?」
「はい、兄さんすいません毎回付き合ってもらって」
「気にするな、妹を助けるのは兄の役目だからな」
このやり取りを何度したことか。
月奈はその容姿や性格で、とてもモテるが男子が苦手ということがあり毎回俺が付いていってるのだが告白が終わるたびにこのやり取りをする。
本当に気にしなくていいのに、この義妹はいつも謝ってくる。
「でも、私のせいで兄さんに迷惑が…」
いつもは素直なのに、こういうときは頑固だ
「それより彼にかけた言葉なかなかきつい言葉だつたな」
「あっ、えっとそれは別にあんなことを言うつもりは無かったんですが思わず、思ってたことが口に出たといいますか、あっ!いえ、えっと〜?」
「落ち着け、落ち着け、冗談だ」
「〜もぉ兄さん!」
全く焦ってる姿も可愛いな。
「ハハハ、ゴメン。はぁーさて、昼食まだ食べてないだろ?一緒に、食べないか?」
「はい!じゃあお弁当取ってくるので待っててください!」
そう言い小走りて教室に戻る。
俺はその姿を見ながら昼食を食べる場所を考えた。
――――――――――――――――――――
放課後
さて帰るか。
そう思い俺は素早く帰宅の準備をして誰よりも早く教室から出る 帰宅部エースの名は伊達じゃない
「あ!待ってください兄さん」
下駄箱を出てすぐの所で月奈に呼び止められ足を止め後ろを振り向き月奈が来るのを待つ。
「すみません待ってもらって」
「べつにいいよ行こうか」
月奈と並んで話しながら校門まで歩いていた。
その時 ガダガダと地面が揺れ、それと同時に地面に不思議な文字が表れ、光輝いた。
やばい、そう直感的に思い月奈に向かって手を伸ばす。
「月奈!」
「兄さん!」
俺の伸ばした手を月奈が掴んだ瞬間地面が強く輝き俺たちは世界から消えた。
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