第665話 マジで微妙
結局薬局、どうにかこうにか母さんと父さんの装備は完成した。
しかし、何故かユズユズ、嫁ーず、コルネちゃん、ユリアちゃんの装備とは、何やらちょっと違う形で完成したのだ。
今まで、誰か用にガチャ玉で物を創造した時は、全部カードになっていた。
あのヒルコ? テスカトリポカ? 用に創った、トール君謹製の新燃料だってカードになっていた。
なのに…母さんと父さんの装備は、何というか…魔女っ娘変身アイテムっぽい…。
『大河さん…その形は…何というか…』
サラの反応が微妙だが、俺だって微妙だよ。
『ネックレス?』
そうしにしか見えないよな…妙に淡い色使いで、マジで微妙…。
『大奥様のは、淡いピンク? 大旦那様のは、淡い青でしょうか?』
うん、そうだね…。
『ピンクのハート型には槍? ブルーのダイヤ型には剣? が刺さってますけど』
きっとね、これを引き抜くんだよ。
そしたら大きくなってね、きっとこう言うんだ。
なんとかパワー、メイクアップ! ってさ。
『ちょ!』
そんで変身したら、きっと…なんたらの戦士、参上! なんちゃらに代わって、おしおきよ! ってな事をね。
『ちょっちょっちょ! それって、某美少女戦士じゃ無いですか!』
きっと、RとかSとかにグレードアップするんだ…これも…
『しませんよ! あんたが創造せん限り、グレードアップなんてしないから!』
あ、そうか…きっと、ウルスラグナと合体するんだ…凄いなあ…あはははははははは…
『あ、こいつ壊れた』
そうか、母さんは愛の戦士、セーラ〇ヴィーナスだったのかあ。
『おい!』
だったら父さんは、謎の紳士、タキシ〇ド仮面かぁ?
『やめろぉぉぉ! 版権的に大問題だぁ!』
いいんだ、もう俺なんて…。
『また鬱ってるのかよ、このアホは…』
大体、前世では霊感少女のマーズのフィギュア買っちゃったし…スカートから覗いたし…おぱんつ…見えないし…
『エロフィギュアじゃ無かったら、そうでしょうね!!』
はぁ…これ渡すのかあ…。
『渡してくださいよ?』
セーラ〇ムーンって、中学生設定なのに…いい年したあの2人にか?
『いや、装備は普通だったじゃないですか』
せめて、プ〇キュアには勝ちたい。
『やめろって、言ってんだろーーーーがーーーーー!』
ま、ルン〇ンとかラ〇ベルとかみたいに視聴率低迷してた作品じゃないだけマシか…
『あんた、マジで止めろよな! 後ろから誰かに刺されるぞ!』
ふっ…今の俺に怖い物なんて無いさ…
まだまだ色々と一悶着あったんだが、取りあえずその辺は割愛させて頂きます。
色んな意味で危険だから。
創造した2つのネックレスを持って、山から屋敷へと帰って来た俺は、ベッドの下の俺の秘蔵品収納箱の奥深くへとそれを隠した…隠していた内緒のシリーズ物の薄い本を読み返してしまったのは、ここだけの話にして欲しい。
うん、明日も早いから、さっさと寝よっと。
そんな精神的ダメージを受けまくった創造を終えた俺は、その後嫁達に報告をしておいた。
何をって? もちろん、無事にネス様より両親の装備を賜ったって事をだ。
ちゃんと報告しないとね、後が怖いから。
ま、その後は人魚さんのぱーりーないつふぃーばー予定日まで、お仕事を一生懸命頑張りました。
書類って、どんどん増殖するんだよね。
サインしてもサインしても、低くなる事が無い書類の山。
よく見れば、ドワーフメイドさんが、サインした書類を持って行くと、次の書類を持って来て上に積み上げている。
え~~~それだと、下の書類はいつまでも手付かずのままなんで、新しい書類は別にしてくれるかな?
あ、そうそう…そっちの机に置いてくれる? うん、どもありがとう。
指と手首が攣りそうだけど、これも領主の仕事だからね、頑張るよ。
嫁ーずも、無言で書類をチェックしたり振り分けたりしてくれてるんだから、文句は言えない。
でもイネスだけソファーで寝てるのは良いのか、メリルさんや?
起きてても邪魔だから、別に構わない? あ、そですか…元はあんたの護衛騎士でしょうに…扱い酷いな。
だから性格を知ってる? そりゃご尤もです。
そんなこんなで、数日の間、書類と格闘したり、嫁ーずとベッドの上で格闘したりと頑張りました。
そして迎えた人魚さん達が待ちわびた、乱こ…ぱーりーないつの日がやって来たのであった。
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断罪の刃 闇を照らす陽の如く
https://kakuyomu.jp/works/16816927861644288297
ちょっとダークなお話し…かな?
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