第36話  サラの衝撃的な告白 2

注:今回はとても……いえ、かなり危険なネタが含まれています。 

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「神の前に、この星の輪廻システムの改変です。もちろん大河さんのエネルギーは莫大ですから、一度に大量に渡されてもこの星のシステムそのものが耐えきれず、瞬時に星自体が崩壊する可能性があります。出来るのであれば常時垂れ流して欲しいとさえ思っていますが、大河さんはほとんど使ってくれません」

 って言われても、使い方よくわかんないし。

 それを教えるのがナビの仕事なんじゃね?

「…………」

 あ……黙りやがった!図星かこのやろ!

 お前、ずっと仕事忘れてたんだろ!

 俺の貞操狙う暇あったら仕事しろよ!

 遊んでたから管理局に怒られたんだろ!そうだろ!

「ま、まあこれまでの事は良いです。エネルギーを使ってください」

 使うってどうやってだよ! だからそれを教えるのがお前の仕事だろ!

「認めたく〇いものだな 自〇自身の若さ故のあや〇ちというものを……」

 ネタに走って誤魔化しやがった!


 相手がナビだから、口に出しても頭で考えても会話が成立するって……。

 今更ながら、これってどうなんだ? 気色悪いんだが。

 まあ、便利だからいいけど、なんか腑に落ちん。


「具体的なエネルギー譲渡方法としては、局長からもらったエネルギー変換玉をもっと使てください。あれ1個でこの星5個分に相当するエネルギーを、効率よく輪廻システムに転送できます。先ほど想像と創造がエネルギーを産むといいましたよね、大河さんのおつむで覚えてますか?」

 エネルギー変換玉って言うんだ、あれ。

 うん、確かに聞いたなそれ。 

 ってか、それぐらい記憶出来るわ! 

「5個使ったけど……まだ足りんの?」

 この星25個分だよな?

「全然足りません。地球などと比較すると、まだ5%程度のエネルギーにしかなっていません。そもそも数十億年もエネルギーをすり減らして来たんですよ? あなたが補充しても常にエネルギーは使用されていますし。あの程度でしたら、現在のこの星の人々の転生が保証できるぐらいですかね。大体、2世代ぐらい。ですから使用量を大幅に上回る補充がシステム改変には必要です」

 あ、そっか。使ってるもんね。

 でも2世代はこの星に転生できるんだ。


「我々の想定では、10歳までに20個使い切ってくれると思ってました。あの中に何個か光っていないのがあったと思いますが、あれはカプセル自体を増産したり、この世界の文化と整合性が取れないような物、例えば魔法や神器などでは誤魔化せない物を創造するための物です。カプセル増産は私が適時誘導するはずでしたが、そもそも通常のカプセルが余ってます」

 ふむ……あの光ってないのは、エネルギーが沢山必要なカプセルなのか。

「必要なエネルギーが溜まるまで、エネルギー変換玉を増産するつもりでしたが、これでは一向に実験が進みません。マジ、童貞野郎は使えねぇな!」 

 うるせーよ! まだ10歳だぞ!

 ってかカプセル増やせたんだ……大事に取っておいたのが無駄って事か……。

「その通りです、さっさと童貞捨てて下さい!」

 もうちょっと先だよ! 10歳だと倫理的に問題あんだよ!


「話を戻しますと、この世界の理で整合性が取れないのであれば、この世界そのものを改変する必要があります。その為に高エネルギーが必要になるのです。分かりやすく説明をすると、鋼さんの錬金術の等価交換と同じ考え方です」

 なるほど……って、かなりやばいネタだからな!気を付けろよ!?

「もしくは長〇さんがハ〇ヒの能力を使って世界を改変したように」

 だから、やばすぎるからやめろ! しかもそれネタバレだからな!

 まだ見てない人がいるかもしれないだろ! 謝っとけ!


「あれを使っていただければ、1個でこの星15~25個分相当のエネルギーと引き換えられるはずでした。もちろん一気に使われない様に私がセーブを掛ける手筈でしたが、あなたは自制心が強すぎてこの世界の理に整合するように無意識的にエネルギー消費を抑えてしまっています。もっと欲望丸出しの無茶なお願いをしてください。具体的には私とエッチしましょう! これで万事童貞解決です!」

 そんな欲望の権化みたいな事出来ないよ。ってか、それはお前の願望だろうが!

 何を解決するつもりなんだよ! 童貞童貞うるせーよ! ほっとけ!


 そもそも、転生の時に使命も無いって聞いたんだけどなあ。

「使命はありませんが、日本人なら異世界ファンタジー万歳! 転生ヒャッハー! が普通でしょ! 俺TUEEEE! が異世界ファンタジー物の基本じゃないですか! 建前は綺麗事ばっか言ってるくせに、みんな奴隷を買って結局エッチするんです! 前世の知識使って貴族王族誑かすのがデフォです! 何故かやたらとモテて、チーレム最高展開なんです! 大体スキルウィンドーとかステータスボードとか時間停止機能付きアイテムボックスとか意味不明ですよ! そもそも自己中な解釈で強くなる能力って何ですか! それならどんな能力だって最強っす! そんな世界のバランス崩しまくるチート能力を神が与えるわけ無いでしょう! だいたい売れてるラノベやアニメは全部ご都合主義すぎなんですよ! 成り上がり物やざまあ物とかワンパなんですよ! でも日本人はそんなんが好きなんですよ!」

 おま、それは日本人に対する偏見だ!

 何か色々溜まってるのか? ってか、ラノベ作家さんに謝れ!

 そんな奴ばっかじゃねーよ! ねーよな……自信ないけど。

 だって、俺も好きだった……。


 ってか、ガチャ玉も大概チートだぞ?

 世界のバランス崩さないのか?

「その為の私でしょう! ちゃんと管理してるんですよ! いちいち管理局の審査を通してるんですよ! 古代の遺物だの魔法だの神の奇跡だの、この星の人が納得できる内容じゃないと審査通らないんですからね! 私がバランス取ってるんですよ! 分かってますか!?」

 ご、ごめんなさい……。


「大体、何ですか! ダンジョンにエネルギーをホイホイ与えて! そんなにあのパイオツ猫娘がいいんですか! パフパフしたいんですか! どうせ私はAカップですよ! このアバターは成長しませんよ! お気に召しませんか!? そうですか!」

 そのぉ……領の税収のためにですね……決して巨乳に惑わされたわけでは……。

 それにAカップ、良いと思います。

 自分的にはすごくアリですけど……サラじゃなければ。

「どうせ脳みその栄養まで胸に蓄えてるんですよ! 大きけりゃ良いってもんじゃないんです! 私なんて、感度抜群です! ビーチクでビクンビクンですよ! どーですか! 触りたくなったでしょう!」

 いや……サラさん、そう興奮しないで。

 あとサラのだけは触りはしません……後が怖いので。


「それにですね、魔素にエネルギーを与えても星にとっては無意味! いーえ、むしろマイナスです! そんな事したら、人類が滅んでも魔素だけが残るという歪な星となります。はっきりいえば、魔素にエネルギーやるぐらいなら、ケツの穴からダラダラ垂れ流しやがれこのクサレビ〇チ! って感じです」

 ひでーな、おい!

 でも、かってにちゅーちゅーしに来るし、結構かわいいんだよ……あいつら。

「そもそもあれは魔素ではありません。マジモンの精霊です!」

 マジか! んじゃ俺は、そもそも魔素を感じてなかったのか!

「いえ、元は魔素でした。大河さんの高純度で莫大なエネルギーに触れて吸収したせいで変質し、進化して精霊となったのです」

 そっかあ……進化させちゃったかあ。

「言うなればあなたの子供です。ひどいわ! 私というものがありながら……この浮気者!」

 何でだよ! お前なんか知るか! 


「よし分かった! つまりガチャ玉をガンガン使ったらいいのか? 使うとエネルギーは神様かシステムのとこに行くんだな? んでみんなちゃんと転生できて、システムはきちんと改変できて、この星も滅びないし発展するって事でOK?」

 っつーか、いつ滅びるんだろ……何千年とか先なんだろうな。

「ええ、まあそれで当面は大丈夫です。この先はもっと沢山エネルギーを使った創造をしてください。あなたは自動回復機能付きのバッテリーパックなのですから。そしてあなたのエネルギーで満たされた世界になった後、あなたはこの世界の神となります」

 大げさに両手を広げ力説する駄メイド兼ナビ。

 俺の扱いって、スマホの太陽電池付き予備バッテリーパックなのね……。


「そうだ思い出した、神! 具体的説明おね!」

「新たな大陸とか衛星とか造るのでも構いません。異世界と言えば聖〇師物語で飛んでた島もいいですね。あとは、どこ〇もドア付きの魔法で動く城を造ってもいいです。薙ぎ払えー! って巨人を造るとか……宇宙のコロニーを落として独立戦争を宣言するとか、輪廻繋がりでラグ〇ンジェでもいいですね!」

「ストップストップ!! おま、まともなの最初だけじゃねーか! そのあと全部超危険すぎるネタだぞ! そうじゃなくて、神がなんとかってとこだよ!」

「でもエネルギーをガンガン使っていただかないと、この星は衰退してイス〇ンダルに行かなきゃならなくなりますよ?」

 だから危険なネタはやめてくれー!


「どの道、人類を強制的に進化させるか、人ではなく世界の方を変えるかでしか、この世界は救えません」

 ふむ……卵が先かニワトリが先か的な?

 でもどっかで聞いた話だな……。

「これを人類〇完計画といいます」

「嘘つけー! ってやめろー!」

「安心してください。あなたは〇なないわ、私が守るもの」 

「だから危険なネタはやめろー! 神の説明しろって言ってんだよ!」

「誰かのた〇じゃない! あなた自〇の願いのために!」

「だから……」

「いま~私〇~願~い〇とが~かな〇ならば~♪」

 もうヤダこいつ……。


 もういいよ。なってやりましょう、神でも何でも!

「僕は新〇界の神となる!」

「ああ、デス〇ートは趣味じゃありません」 

 ……うるせえ!

 そもそもお前が先にネタ挟んで来たんだろーが!


 んで、俺の人生終えた後で神になるって事で大丈夫?

「すでに一回人生終わってるでしょう?」

 そうだけど! そうだけども!

 この星でのトールヴァルドの人生って事だよ!

 あ……普通に寿命で死んだ後になるのね、了解。

 

 神かあ……これからみんなにどんな顔して接すればいいのか。

「笑えば〇いと思うよ」

 お前、めっちゃエ〇ァ好きだろ!


 10歳にして、俺は死後に神様になる事が決まりました。


 それで結局のところ、そもそも神って何なの?

 え、輪廻転生管理局の課長職?

 って事は、俺って将来は輪廻転生管理局で働くのか。

 もしかして、あの光の巨人になっちゃうのかあ。

 今のこの星の神様はどうなるの?

 定年退職?長い間、ご苦労様でした。

 え、お前がその後も部下なので、ずっと傍でサポートする?

 具体的には、10億年ぐらい?

 転勤も職場移動もないので、ずっと一緒です?

 だからこの人生は是非ともエロエロと楽しみませんか?


 局長~!! 部下チェンジでオネシャス!!

 こんな奴と10億年も一緒に居られるか!!

 

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