こっそり守る苦労人 短編上。
*こちらは『なろう』で書いた短編の編集版です。異能バトルが少なかったので出してみました。
色々あったが、俺は一応主人公だ。作者の手抜き工事の所為で途中退場する羽目になったが、俺は俺なりに
中学時代にちょっとやり過ぎて幼馴染と喧嘩するわ、妹から怯えられるわ、友人? にブン殴られるわしたが、一応高校までやってこれたわけだ。(*前作の話……以下略)
途中に仲良くなった慈愛の妹様の料理が世界を壊しそうになったが、何度も胃の中に抑え込んで守ってきた。(*1番ダメージが大きい)
……偶に俺以外の犠牲者も出たが。気になる奴は前作を……と言いたいところだが、前作は作者的に黒歴史そのものらしい。(*イエスです!!)
たとえるなら小学校の頃の作文を、大人になって朗読されたような気分だから、その辺りのコメントもご勘弁だそうだ。傷口を広げないでくれると助かる。(*察してあげてっ!?)
だから、こうして紹介から始めることにしたというわけだ。それと前もって言うが、この物語は前作とは設定が変わってる。なぜ主人公が物語について語り出すのか、とかそういうツッコミは無しでよろしく。(*よろしくお願いします)
というわけで本題に入る。長々と前置きをしてしまったが、実際それほどややこしいことはない。(*いえ、十分ややこしいです)
何処かのキャラ崩壊した存在チートな主人公の話よりはシンプルな筈だ。(*割と本音です)
複雑かつ大きな野望も抱いてないし、学校を適当に通ってるつもりはない。居候しているわけでもなく、一緒に暮らしてる最愛の妹の料理も食べてる(*ここ重要)。
今回の話についても連載モノを出す前の準備運動程度に考えてくれ。連載モノではできないことを短編だからやってしまおうというわけだ。(*やってしまいました)
……ん? 何もおかしいところなんてないぞ? んなわけあるかって? 大丈夫大丈夫、最悪やらかしても短編だからどうにかなるって。(*一応どうにかなりました)
それに今回は幼馴染が協力者となって上手くやってくるって言ってた。いつになく協力的で少々気にはなったが。
「任せなさい。君の幼馴染としてしっかり期待に応えてあげるから〜」(*心底楽しそうな笑み)
……って言ってくれた。凄い愉しげな笑みではぐらかされたが。
ちょっとばかりストーリーがメチャクチャになるかもしれないが、問題ないだろう。
……うん、問題ない筈。これ短編モノだから何やっても大丈夫なんだ。(*自分に言い聞かせてます)
やってやるぞ。やっちまうからな? 本当だぞ?
…………。
なんか急に不安になってきた。(*フラグです)
長々と準備を進めたけど、やっぱやめようかn……。
『グダグダっ言っていないで、さっさと来いよ主人公』
……え?
“パッパラッパパーーッ!!”
はい?
“ランクSSの異世界人が召喚されました。《コラボミッション》スタートです”
なぬ?
“強制バトルが開始されました。《隠れミッション》スタートです”
うぇっつ?
“『苦労人』はこのバトルから逃げられません。異世界人が消えるか『苦労人』が
…………。
うん、色々と言いたいことがあるが、第一声にこれだけは言わせてもらいたい。あいつの声でミンチとか不吉な声が聞こえたけど。天に向かって俺は思いの丈をぶつけた。
「いったい何しやがったあの
と、そこで長々と続いたモノローグが終わる。なんともアホらしい効果音と幼馴染の声がアナウンスのように耳に届いたと思えば、世界が大きく変化を遂げて銀の光が降り立った。(*スターが降臨した感じです)
「え……ウソぉー」(*マジです)
場所は見慣れた学校の屋上だったが、俺の視界の先に何処か見たことあるような人がいらっしゃる。いかにもオカルトっぽいローブを身に付けて頭まで被るようにして着ているが、そこから見える銀色の髪に自然を頰が引き
名前:◼️◼️◼️
種族:人間(◼️◼️◼️、◼️◼️◼️)
職業:魔法使い、◼️◼️◼️
とある世界の超越者の中の超越神。世界最強の魔法使いであり常識知らずの魔法使い。運命さえも覆し世界を征服するほどのチカラを有した存在。種族が人間となっているが、間違いなく前世は魔神であろう種族と間違えられた者である。(*完全にバクキャラです)
「……」
何やってもいいって言った俺が言うのもなんだけど。
やり過ぎでしょう。完全にバクってる。
それになんか見えるんですけど、いや、見えない部分もあるけど内容が異常だ。
しかも、コメント欄がひどいなドン引きだぞ!? 他人のことだが、完全に人族であることを否定されてる! ていうか、こんな能力だったけ? 俺のって。(*違います)
明らかにこの世界の住人ではない雰囲気を漂わせる男を見て、俺は内心本当に大丈夫なのかと、この舞台を用意した幼馴染に問いかけるが、当然返答なんて……。
“大丈夫大丈夫、もう
……あったよ。何あの娘は?(*自由人です)
前もそうだが、なんでもない風に人の思考に入り込むとか、アイツも能力者だけど能力違うし。もう人間業じゃないよな。
“嗜好って……なんだか卑猥だね”
卑猥なのはお前のアタマだ! 久々の登場でテンションのネジがイカれたか!?(*まともなキャラなんていましたか?)
“まぁ、最悪死んでも短編だから大丈夫だけど、なるべく死なないように頑張って。ちなみに最悪のパターンの時はきちんと骨を拾っておくから安心して逝っていいから”
──人の話を聞けぇー! ……って!? なんも大丈夫じゃない!? 逝っていいってあの世か!? おい! 聞いてんのか!? 無視すんなっー!
急に人様の思考の中で言うだけ言って消えおったわ、あのドS娘ェ!
チクショッー! やっぱ任せんじゃなかった! なんであの時の俺はあんなに信頼してたんだ? 催眠暗示でも掛けられたか?
それ何度呼び掛けても返答はなく、俺は項垂れて頭を抱えた。
チートキャラの存在も忘れて。
『来ないなら……こっちから行くぞ!』
「っ! なんでやる気満々なんだよ! 言うのも変だが、そんなキャラだったか!? 急な展開じゃ読者だって付いてこれないぞ!?」
痺れを切らしたか、向かい合っていた男がとうとう動いた。
体から透明なオーラのようなモノを放出して、人間の速度を超えた脚力で俺の懐に一瞬で入る。
ギョっ!? と目を見開く俺の顔面に神速の拳を入れて、目元がチカチカして脳が揺れる俺の胸元へ、真っ直ぐと鋭い蹴りをお見舞いして来た。
「がぁ!?」
吹き飛ばされた俺は屋上の設置してあるタンクへ。
タンクや機器が粉々になって見事に下敷きにされた。(*事件です!)
「……」
くそ、痛え……再開早々これかよ。重いし普通なら即死だぞ。
とりあえず、あとで凪には仕置。……どうせ無理だけど。(*悲しい現実です)
とにかく目の前の相手に集中だ。マジでやらないと本気でマズいか。(*今更気づいた)
「……」
ありえない速さに驚きはしたが、俺の深層意識に存在する防衛機能はしっかり働いていた。身体中のチカラ『
『……強化していたか? 変わった能力だが、この世界のチカラか?』
「……」
『……?』
銀髪のローブは瓦礫から出てきた俺を目視し問いかけてくるが、黙り込む俺の様子に訝しげに首を傾げる。
「……」
その様子をぼんやりとした目で見た俺は、慌てていた表情が徐々に消えて思考が切り替わっていく。人格が切り替わったわけではない。ただ、人身の集中力を高めていき、戦闘方面のコンディションを整える。
『本気になったか』
意識が深く深く沈んでいく。
混乱していた思考が整理され、完全に本来の戦闘状態へと入る。
所持ている『心力』、『異能』、『技法』。これら手札を脳内で素早く並べて処理する。
『いいぞ、来い』
「……!」
俺の内にある『夜色の死神』が鎌を持ち、別世界の
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