陣営及び主要足り得る人物(ネタバレのため、閲覧注意)

各章

陣営及び主要足り得る人物_1章に相当

【陣営:仮面装属ノーブル


≪名前:キハル・ソンシャン≫


[職業・役職]

 管轄パーティー特務局レェインパーティー

 階級ランク第三等級熟練者サード・エキスパート

 役職クラス仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の総司令官。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者である。

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。

 けれど世界にばら撒かれたとされる特殊な仮面の祖と言われる、原初の仮面ルートの1つである。

 今回の討伐はただの撲滅ぼくめつ作戦ではなく、色々な思惑があるため、いくつもの管轄パーティーが入り乱れた編成となっている。そのため、各管轄パーティーに介入できる特務局レェインパーティーの構成員に任せる経緯があった。

 その条件に従い、討伐部隊を率いる実力が伴っている、キハルが総司令官に選ばれた。

 さらに仮面装属ノーブルの先代戦闘局マーシャル・マスターを倒した実績のある仮面暴徒ブレイカーの首領を仕留められる存在として、総司令官の役目を担うことになった。

 職務と階級ランク、そして自身が持つ仮面の強力さがあって、自身が劣等だと思う者を見下している。自惚うぬぼれた性格をしている。そこに仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の総司令官に任命された事実が加わったことで、より自惚うぬぼれている。


≪名前:レック・レーフェン≫


[職業・役職]

 管轄パーティー諜報局サイレントパーティー

 階級ランク第五等級熟練者フィフス・エキスパート

 役職クラス仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の副司令官。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者である。

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。

 今回の討伐部隊にレックより高い階級ランクの者がいるものの、その者を差し置いて、副司令官に選ばれた。

 仮面暴徒ブレイカーに潜入する諜報局局長サイレント・マスターの情報の受け皿としての役目を果たす理由で任命された。 けれど指揮官として、最低限の実力は備わっており、決して贔屓ひいきで選出されたわけではない。

 キハルに対しては基本、イエスマンで通しており、状況次第でなだめにかかったり、さっさと話を進めようとする。


≪名前:セリュ・トーリ≫


[職業・役職]

 管轄パーティー戦闘局マーシャルパーティー

 階級ランク第四等級熟練者フォース・エキスパート


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者である。

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。


≪名前:カステロイド・ジェネシード≫


[職業・役職]

 管轄パーティー蒐集局コレクションパーティー

 階級ランク第五等級熟練者フィフス・エキスパート


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者である。

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。


≪名前:ライク・シン≫


[職業・役職]

 管轄パーティー戦闘局マーシャルパーティー

 階級ランク第一等級初級者ファースト・ビギナー


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者である。

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。

 仮面装属ノーブルの育成機関から輩出され、1年経過したルーキー。ウィルソン・ウールを今回の討伐で処分するため、討伐任務に組み込まれた。実力としては熟練者エキスパート匹敵ひってきすると上層部に評価されている。


≪名前:ハロルド・ローハイ≫


[職業・役職]

 管轄パーティー工作局ストラクチャパーティー

 階級ランク第一等級初級者ファースト・ビギナー


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 大鷲おおわし仮面の適合者バイパーであり、今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者である。

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。

 昇格試験と称して、討伐任務に組み込まれた。

 またウィルソン・ウールを今回の討伐で処分するため、部隊に討伐任務に組み込まれた。

 実力としては熟練者エキスパート匹敵ひってきすると上層部に評価されている。

 仮面装属ノーブルの基地に襲撃をかけた正体不明の仮面の適合者バイパーの対処に動いたが、相手が放った風により、近づくこともできず、逃走を許してしまった。


≪名前:ウィルソン・ウール≫


[職業・役職]

 管轄パーティー戦闘局マーシャルパーティー

 階級ランク第二等級初級者セカンド・ビギナー


[初出]

 1章3節1項(17枚目)。


[詳細]

 狼の仮面の適合者バイパー

 町で出くわした仮面暴徒ブレイカー仮面の適合者バイパー猪突ちょとつ仮面の適合者バイパーを倒した男性。その者を倒した後、その場にいた仮面暴徒ブレイカーに宣戦布告の伝言を首領に届けるように脅し、立ち去らせた。

 今回、仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の参加者であり、度重なる規律違反で上層部より処分命令が下されている。組織が抱える問題児であるため、仮面暴徒ブレイカーの討伐の最中で始末される予定になっている。そのことは本人は知らない。


≪名前:ヴィンヴィロード・アマステマイ(仮初かりそめの名:レクタ・オーン)≫


[職業・役職]

 管轄パーティー諜報局サイレントパーティー

 階級ランク第二等級熟練者セカンド・エキスパート

 役職クラス諜報局局長サイレント・マスター


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 仮面の適合者バイパーであるが、その正体は不明。

 仮面装属ノーブル諜報員ちょうほういんとして活動している。情報の横流しに徹するため、今回の仮面暴徒ブレイカー討伐部隊の正式な参加者として選ばれていない。

 仮面暴徒ブレイカーでは首領の懐刀として、傍に控えている。

 しかしその素性は明らかになっていた。

 偽名であるレクタ・オーンも含め、全てを明かしているわけではないものの、仮面装属ノーブル諜報局サイレントパーティーであることを打ち明けている。

 そして自身が所属する組織をおとしめる情報も流していた。

 背任行為だと疑われてもおかしくない行動を犯している。


【陣営:仮面暴徒ブレイカー


≪名前:アストロン・イルルイド≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの首領。


[初出]

 1章2節5項(9枚目)。


[詳細]

 現在はホコアドクを不当占拠している仮面暴徒ブレイカーのまとめ役であり、仮面暴徒ブレイカーから株分けした全ての暴力集団:仮面暴突クラッシャーをも支配する存在。

 揺らがぬ決断を下し、それに沿った行動を起こす者を敬っている。例え、それが己の外敵になると理解していても。

 しかし糸が切れてしまえば、一気に侮蔑ぶべつへと走る。

 価値が見いだせない存在は容赦ようしゃなく見限っている。

 また相手を挑発する癖を持っているものの、好き好んでやっているわけではない。

 相手を調子に乗せず、万全な態勢で挑ませないために仕組んでいる。

 最悪な事態を呼び寄せず、最悪な結末を引き起こさないように手を打っているだけにすぎない。

 能力は指揮だけに留まらない。カマイタチの仮面の適合者バイパーであり、戦闘能力も十分に備わっている。罠を張っていたとはいえ、屋敷の敷地内に侵入してきたホコアドク治安局行動隊長と向き合うだけの度胸はある。

 元々は仮面装属戦闘局ノーブル・マーシャルパーティー第三等級熟練者サード・エキスパート

 2年前に原初の仮面ルートの1つである所有の仮面と勢力拡大にうってつけの占貌せんぼうの仮面、2枚の仮面を持って、脱走している。その際に放たれた追っ手、仮面装属戦闘局ノーブル・マーシャルパーティーとその管轄パーティーの関連組織の構成員、そして先代戦闘局局長マーシャル・マスター虐殺ぎゃくさつした。

 その後、仮面装属ノーブルが保護する一族から1人の女性をさらった。占貌せんぼう仮面の適合者バイパーであるマーシャンを連れ去り、勢力拡大に図った。コレクターが蒐集しゅうしゅうしていた仮面100枚と所有の仮面を交換し、それを元手に仮面の適合者バイパーを増やした。

 そして今から1年ほど前に仮面暴徒ブレイカーを立ち上げ、ホコアドクを不当占拠して、仮面装属の統治領域ノーブル・フィールドに名をとどろかせている。

 自身が立ち上げた組織を討伐に来た仮面装属ノーブルを迎え撃つため、準備を進めている。協力者であるコレクターと仮面装属ノーブルから放たれたレクタ・オーン(本名:ヴィンヴィロード・アマステマイ)を含め、立ち向かうつもりでいる。レクタに関して言えば、所属する組織を知った上で協力を仰いでおり、その了承をもらっている。


≪名前:ダイガ・ロンロッソン≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの副首領。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 岩の仮面の適合者バイパーであり、仮面暴徒ブレイカーの実務面にける最高責任者。

 現場監督兼執行者であるストレージ兄弟にその者たちと年の近い配下の掌握しょうあくを命じており、ストレージ兄弟を含めた配下の結果を受けて、指示を出している。

 ストレージ兄弟より一回り年上である。


≪名前:フレン・ストレージ≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの現場監督兼執行者。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 放射の仮面の適合者バイパーであり、双子のストレージ兄弟の兄である。

 自分と年の近い配下の掌握しょうあくを副首領から命じられている。

 副首領より一回り年下である。

 存在自体、1章2節7項(11枚目)で登場している。


≪名前:シュシュン・ストレージ≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの現場監督兼執行者。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 反射の仮面の適合者バイパーであり、双子のストレージ兄弟の弟である。

 自分と年の近い配下の掌握しょうあくを副首領から命じられている。

 副首領より一回り年下である。

 存在自体、1章2節7項(11枚目)で登場している。

 ただし兄のフレンに話しかけられるだけであって、目立った行動はしていない。


≪名前:コレクター(通称)≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの協力者。

 外部顧問。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 原初の仮面ルートの1つである所有の仮面の適合者バイパーである。

 仮面に宿る性質を行使するに相応しき存在に囲まれ、日々を堪能たんのうする理想を掲げ、蒐集しゅうしゅう活動にはげむ男性である。

 以前は出身であった仮面展意の統治領域インテル・フィールド蒐集しゅうしゅうに勤しんでいた。

 しかし己の理想のために仮面装属の統治領域ノーブル・フィールドに足を踏み入れた。

 没収される覚悟で乗り込んだ。己の理想を叶えるため、活動範囲を拡張した。

 そのおかげで現仮面暴徒ブレイカーの首領に出会い、目的とする仮面を手に入れることができた。

 仮面装属ノーブルから持ち去ったとはいえ、所有の仮面の元々の所有者だった仮面暴徒ブレイカーの首領、アストロンからその仮面を譲り受けた。持っていた仮面100枚を提供する代償を払うことでその仮面の所有者となった。

 けれどお互いの価値を交換し合っただけであるため、離れように離れられなかった。

 見逃してもらえるほど、相手も優しくないため、未だに協力関係にある。


≪名前:不明≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの構成員。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 猛牛の仮面の適合者バイパーである。


≪名前:不明≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの構成員。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 念力の仮面の適合者バイパーである。

 仮面装属ノーブルが町に到着した夜、拠点にする屋敷の地下室に通じる隠し通路の監視に就いていた。何でも屋からその情報を知らされていたため、屋敷に乗り込もうとする不届き者を始末する命を上から指示されていた。それに従い、地下通路にいたフランネ・フルスワットとビルガー・クルクを圧死にした。


≪名前:不明≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーの構成員。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 あり仮面の適合者バイパーであり、その数は10名いる。


≪名前:マーシャン・キリギアス≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーとらわれし女性。


[初出]

 1章3節2項(18枚目)。


[詳細]

 仮面装属の統治領域ノーブル・フィールドに於いて、占貌せんぼう仮面の適合者バイパーを多く輩出してきた一族出身の15才の女性。因果は不明なものの、そのような特性があり、彼女も受け継いでいる。

 その特性を持っているが故に現仮面暴徒ブレイカーの首領、アストロン・イルルイドに目をつけられ、さらわれた。

 その日が訪れるまで、彼女はなに不自由なく生きていた。外の世界に自由気ままに出られない日々だったが、危険に晒されることなく、生きてきた。

 しかし外の世界に連れ出されてから生活は一変した。

 仮面暴徒ブレイカーに扱き使われる日々。彼女の特性を利用して、仮面の適合者バイパーを増やし、料理や掃除や買い物や性的奉仕など、あらゆることをやらされた。

 性的奉仕と言っても、手荒な真似は首領から禁じられている。口や胸や尻や股を日常的に触られている。基本、目合ひまぐわいは禁じられており、目を盗んで行われることもなかった。

 けれど彼女はその日々に堪えらず、何度も逃げ出した。

 しかし希望をつかむことはなく、全て失敗に終わった。

 その度、彼女は罰を受けた。逆らわないことを体に叩き込むため、教育を施された。その目的のため、体に傷を負わせるような目にわせず、殺さないようにしていた。

 その代わり、はずかしめを与えられた。全裸で過ごすのは当たり前、あわれのない姿を覆うのを禁止されていた。生まれたままの格好を披露しなければならなかった。

 さらにその格好で歩いたり、自分で股をいじったり、体を交わせたりと色々なはずかしめを受けてきた。

 相手は仮面暴徒ブレイカーの構成員だけでなく、関係のない人たちにも広げていた。内外と関係なく、また天気も関係なく、罰は執行された。

 何度もそのような目にったため、マーシャンは逃げ出すことを諦めた。顔を真っ赤になるほどの恥ずかしい思いをしたくないために抗うことを止めた。

 1章にいて、仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルがホコアドクで騒動を起こしても、実行に移すつもりはない。後で痛い目にわされる可能性を捨て切れないため、動こうとしない。

 しかし逃れる希望を捨てているわけではない。

 仮面暴徒ブレイカーが討伐された後に仮面装属ノーブルに保護を求めるつもりでいる。待ちに徹し、機会をうかがっている。

 もしも望まぬ結果、仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルを撃退すれば、今まで通り、仮面暴徒ブレイカーに従うつもりでいる。

 死ぬ自由も許されていないから、痛い目にわずに済む方法を取っている。状況に合わせた行動を選択し、実行するつもりでいる。

 だからマーシャンは仮面暴徒ブレイカーの命令に逆らっていない。

 仮面装属ノーブルを負かしかねない要因、仮面の適合者バイパーを増やす手伝いをしている。

 そして仮面装属ノーブル喧嘩けんかを売ったクーシャ・プラーネの監視を務めている。

 その荒々しさを見せず、大人しい彼女をマーシャンは恐れている。今にやらかさないかと心配しており、そのせいで自分が痛い目にわないかと怯えている。殺されやしないかと怖がっている。


≪名前:不明≫


[職業・役職]

 仮面暴徒ブレイカーの補給源の一角を担う暴力集団:仮面暴突クラッシャーのリーダーの1人。


[初出]

 1章2節1項(5枚目)。


[詳細]

 獅子しし仮面の適合者バイパー

 元々は仮面暴徒ブレイカーの構成員だった。

 しかし組織の命を受け、とある町に仮面暴突クラッシャーを結成した。

 現地でゴロツキたちを勧誘し、長としてその者たちを従え、悪事を働いていた。

 率いる集団の戦力と後ろ盾の仮面暴徒ブレイカーのおかげで目立った抵抗がされることなく、町の一画を占拠できていた。仮面暴徒ブレイカーに資源を送る役割を果たせていた。

 しかしその状況はガクウ・ポルポとその傍付との交戦で崩壊した。

 住処にしていた建物ごと破壊され、配下を全て失った。

 けれど自身は運よく生き残った。

 仮面の適合者バイパーになり、崩壊する建物の下敷きになる前に脱出することにより。

 それでも力及ばず、敗れてしまう。

 ガクウ・ポルポとその傍付と応戦するものの、肉体がバラバラにされ、息を引き取る形で交戦は終結した。獅子しし仮面の適合者バイパーが率いた仮面暴突クラッシャーは全滅した。

 余談だが、全ての仮面暴突クラッシャーは1章2節10項(14枚目)の時点で壊滅している。ガクウ・ポルポ、レオレ・トフィー、ラピス・ヌルクの活躍で事なきを得た模様である。そのような報告が1章2節10項(14枚目)で行われている。


≪名前:バイ・カンポ≫


[職業・役職]

 仮面暴徒ブレイカーの構成員。


[初出]

 1章3節1項(17枚目)。


[詳細]

 猪突ちょとつ仮面の適合者バイパー

 首領の命令で町に来た仮面装属ノーブル喧嘩けんかを売れず、そのイライラを町の通りにいた少女にぶつけていた。

 そのときに仮面装属ノーブル仮面の適合者バイパー、狼の仮面の適合者バイパーである、ウィルソン・ウールと出会い、戦いへと発展した。

 一点集中の突撃攻撃を繰り出したものの、かわされ、逆に仮面を壊され、気絶した。戦意を喪失し、仲間に連れられて、その場を去った。


≪名前:クーシャ・プラーネ≫


[職業・役職]

 暴力組織:仮面暴徒ブレイカーに囚われし女性。


[初出]

 1章3節8項(24枚目)。


[詳細]

 ホコアドクで出くわした仮面暴徒ブレイカー仮面の適合者バイパー喧嘩けんかを売った女性。ボロボロになりながらも、倒れるまで何度も挑んだ。どんなに痛い目におうと関係なく、立ち向かった。気絶するまで諦めなかった。

 その後は屋敷に連れて行かれ、服をがされた。クーシャの正体と目的を探ろうとする仮面暴徒ブレイカーの拷問を受けた。

 しかし彼女は頑なに口を閉ざしていた。

 誰に対してもそれは同じだった。敵視している仮面暴徒ブレイカーはもちろん、いつも一緒にいるマーシャン・キリギアスの前でも変わらなかった。誰とも向き合おうとしない。

 態度に至っても同じ。どんな仕打ちを受けても声を上げず、体を動かすこともなかった。痛がる素振りも、感じる素振りも見せなかった。色々なところを触られ、何人者の男とマーシャンと交わっても、それは変わらなかった。不感症なのか、人形なのかとマーシャンに思わせるほどの無反応ぶりだった。

 つかめたのは彼女の名前だけ。首から下げていたペンダントのような金属板に刻まれていた情報だけ。それに関しても本人が認めないから、彼女の名前なのか分かっていない。マーシャンが暫定的にその名で呼んでいる。

 名前以外の情報もつかもうとする仮面暴徒ブレイカーから毎日責め立てられている。

 しかし連れ込まれた日以外、手荒な真似はされていない。

 コレクターの一声でそうされなくなった。彼女が享受の仮面の適合者バイパーになり得る存在と分かると手加減された。引き入れたい存在だったから殺されずに済んでいた。

 拷問はすれど、比較的、過酷な目にはわなかった。

 それを差し引いても、彼女は強情だった。仮面暴徒ブレイカーから監視の命を受けているマーシャンではえられない目にわされているにも関わらず、弱音を吐かない。1か月近く、はずかしめを受けても、未だに屈していない。


≪名前:クスディ・ドーハ≫


[初出]

 1章2節3項(7枚目)。


[詳細]

 仮面暴徒ブレイカーに関する噂を聞きつけ、仮面展意の統治領域インテル・フィールドからわざわざ足を運んだ道化の仮面の適合者バイパー

 とある村で仮面暴徒ブレイカーの名前をかたっていた素行不良の若者たちに手をかけた。ゴミ掃除と称して、素行不良の若者を片付け、その内の1人から仮面暴徒ブレイカーに関する情報を聞き出した。

 痛みつけ、脅しに走り、殺しも辞さない。ままに振舞っているため、やり返されても文句はないと口にしている。悪逆を働く相手は選んでいるものの、覚悟を決めて、行動を起こしている。

 全ては仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルの騒動に巻き込まれるためである。間近で結末を見届けたいが故にどちらかの陣営に潜り込もうと情報収集に励んでいる。

 死に至る行動をいとわずにいる。

 1章2節3項(7枚目)時点ではホコアドクに向かうかたわら、町や村で情報収集に励んでいる。

 火の海になったホコアドクに着いた後は驚きつつも辺りを歩いていた。

 そこで仮面装属ノーブルの関係者に出会うが、酷く警戒されたため、距離を取った。仮面装属の統治領域ノーブル・フィールドで悪名を馳せる仮面暴徒ブレイカー、統治機構として討伐に臨む仮面装属ノーブルの騒動に関わりあえないまま、終わりたくなかったため、大人しく引いた。

 汲み入る陣営が仮面暴徒ブレイカーだけになったため、変装の仮面を使い、大きな騒ぎを起こすことなく、首領の下に向かい、懇願こんがんして、仲間にしてもらった。

 しかし仲間の1人に暴力を振るったため、最初は信頼されなかった。

 けれど所持していた仮面、道化・変装・舞踏・猛牛(仮面暴徒ブレイカーから取り上げた仮面)と装飾品を全て捧げることで話を聞いてもらえ、さらに仮面装属に寝返らない不退転の覚悟とその理由を述べることで、手を結んでもらえた。首領の功績を称えなかったせいで怒らせてしまったものの、彼が求める衝動は果たせる見込みとなった。


【陣営:自称・来訪神】


≪名前:不明≫


[通称]

 自称:来訪神。


[初出]

 1章1節4項(4枚目)。


[詳細]

 名前だけ作中に登場しており、現在、姿は確認されていない。

 いにしえの時代にある一定の性質が宿る、特殊な仮面をばら撒いた存在。世界再興物語に紡がれている、滅びる星を救いし外界から現れた存在。通りすがりの外来種。

 滅びの道から脱した星の者たちの一部から神様として崇められているが、当人はそのことを否定している。

 しかし意見を尊重して、甘んじて受けている。

 来訪神だと自称するのもその一環である。

 けれど否定している事実も自称も星の者たちに広めていない。

 くまでも願いであり、強要していなかった。

 しかし自身がばら撒いた仮面の用途に対しては酷く怒りを覚えている様子。

 責務を果たすための一種の解決策として与えた代物を、他者を退けるために権限の象徴として扱っていることに腹を立てている。仮面を被るときに耳にする警告を無視していることに。

 それが引き金となり、仮面を回収している。自らは動かず、自称:来訪神の矜持きょうじを代行する者が動いている。抵抗されることを想定して、おおよそ人類が持ちえない生体機能を駆使して、任務に当たらせている。

 1章1節4項(4枚目)以降、自称:来訪神は作中で言及されていない。


【陣営:ホコアドクの人々】


≪名前:不明≫


[職業・役職]

 組織:仮面装属ノーブル(ホコアドクに配属されている形)

 管轄パーティー戦闘局マーシャルパーティー

 階級ランク第一等級初級者ファースト・ビギナー

 役職クラス:ホコアドク治安局行動隊長。


[初出]

 1章2節5項(9枚目)。


[詳細]

 ホコアドクの治安を守るため、現場におもむく総責任者として務めていた男性。放射の仮面の適合者バイパーとして力を振るっていた。

 その力を以ってして、ホコアドクに攻め込んできた暴力組織:仮面暴徒ブレイカー鎮圧ちんあつにあたった。

 始めこそ善戦していたものの、仮面暴徒ブレイカー仮面の適合者バイパーが現れてから戦局が悪化した。力不足で倒され、仮面が奪われてしまった。

 さらにそのときに受けた傷でベッドから動けない体となり、妻子からの看病で何とか生き永らえていた。

 最悪ではなかった。妻子に囲まれ、生きていられたから。

 けれどその妻子が男性の目の前でいじめ抜かれ、連れ去られた。

 体の自由が動かないことをいいことに仮面暴徒ブレイカーは好き勝手にやった。

 それがきっかけで復讐心を燃やす。妻子を救い出すため、仮面暴徒ブレイカーを叩くことを決意した。

 責務ではなく、私怨しえんに狩られて、仮面暴徒ブレイカーが拠点にする屋敷に押し掛けた。体が復調してから本陣に乗り込んだ。

 しかし捕縛され、襲撃できなかった。

 さらに挑発に乗り、渡された仮面で放射の仮面の適合者バイパーに変身して、攻撃を試みた。

 けれど仮面暴徒ブレイカーの罠にまり、変身が解けてしまった。

 それがきっかけでホコアドク治安局行動隊長の心は折れ、仮面暴徒ブレイカーが用意した放射の仮面の適合者バイパーの手で殺された。

 仮面装属ノーブルの一員であることが1章3節2項(18枚目)で判明した。仮面装属ノーブルが町の行政機関の1つ、治安局に貸し出していた。


≪名前:フランネ・フルスワット≫


[職業・役職]

 ホコアドク随一ずいいちの資産家だったお嬢様。


[初出]

 1章4節2項(26枚目)。


[詳細]

 ホコアドク随一ずいいちの資産家だった貿易商の父と母の1人娘。礼儀作法と教養を身につける過程で苦労はしたものの、額に汗をかいた泥臭い仕事には縁がない18・19才の女性。

 仮面暴徒ブレイカーが町に襲撃をかけるまでは幸せな日々を過ごしていた。来たる結婚を楽しみに待っていた。

 しかしその存在により、人命と財産の多くを失った。

 仮面暴徒ブレイカーに町を占拠された当初こそ、大人しかったものの、危機に陥っている婚約者を助けに来ない許嫁いいなずけに怒りを示し、反抗行為に打って出る。他人任せにすることを止め、そして内に潜めていた鬱憤うっぷんをぶつけるため、動き出した。

 けれど執事見習いのビルガー・クルクに安全を案んじられたため、行動に制限がかれている。

 直接対峙することなく、周囲を促すように動いている。火付け役として動いている。仮面暴徒ブレイカーから危害を加えられる機会を減らすため、表立って動かないようにしている。

 しかし自身が想像するような成果が上がっていない。

 町の人、仮面暴徒ブレイカーを討伐に来た仮面装属ノーブルに協力を求めても拒絶される。前者のほとんどは痛い目にいたくないから関わりたくなく、後者は関わったところで利益が見込まれないと判断して、手を組まない。

 時には仮面暴徒ブレイカーを倒すかもしれない人たちをやりたくもない色仕掛けと賞賛でとし、依頼と称して、仮面暴徒ブレイカーを討ってもらおうとしても、結果は変わらなかった。

 その度、物や見習い執事に当たり散らしている。

 大抵、その行為で気分は晴れるものの、仮面装属ノーブル仮面暴徒ブレイカーを討伐に来た日はその限りではなかった。

 抱える怒りの元凶を潰すため、仮面暴徒ブレイカーを潰しにかかる。直接的解決に乗り出した。

 屋敷を火事にすることで仮面暴徒ブレイカー壊滅かいめつを狙った。隠し通路を通り、屋敷の地下室に火を点けることで事を成そうとした。

 しかし主人を探し回っていたビルガーに止められ、さらに騒ぎを聞きつけた仮面暴徒ブレイカー仮面の適合者バイパー、念力の仮面の適合者バイパーにより殺された。

 一矢報いることもできずにこの世から去った。


≪名前:ビルガー・クルク≫


[職業・役職]

 フランネ・フルスワットに仕える執事見習い。


[初出]

 1章4節2項(26枚目)。


[詳細]

 ホコアドク随一ずいいちの資産家に仕えていた執事見習い。今はそこのお嬢様、幼馴染でもあるお嬢様、フランネ・フルスワット個人に仕えている。契約変更や続行の申し出をしたわけではないものの、昔と変わらず、お嬢様の傍に付いている。

 仮面暴徒ブレイカーにより雇用主が消されても立ち去らなかった。お嬢様を案じ、一緒に町にいる。お嬢様の安全を確保しつつ、心が蝕まれないように取り仕切っている。

 本音を言えば、何もしないでほしいと願っているが、暴走することを恐れ、ある程度の自由を許している。

 基本、お嬢様のままを受け入れているものの、危険性が及ぶと判断すれば、厳しく接している。

 また己をおとしめようとするときも注意します。

 それが守られているのであれば、愚かしい行動や理解不能な行動に苦言を呈しません。お嬢様の苦労と不満を理解しているため、むちを打つ真似は控えている。さ晴らしになるのであれば、自分に暴力を振るわれても見逃している。

 愛おしい存在からの仕打ちを甘んじて受けている。

 そのお嬢様に危機が迫りつつあるため、仮面暴徒ブレイカーを討ちに出かけたお嬢様を止めに向かっている。

 屋敷を火事にしようと隠し通路を進んでいるときに見つけ、引き戻そうと主人と弁論を交わせていたときに騒ぎを聞きつけた仮面暴徒ブレイカー仮面の適合者バイパー、念力の仮面の適合者バイパーにより殺された。

 主人の安全を守ることができないまま、この世から去った。


≪名前:クリント・チュート≫


[職業・役職]

 何でも屋店長。


[初出]

 1章4節4項(28枚目)。


[詳細]

 仮面暴徒ブレイカーがホコアドクに来るより前に町に流れ着いたいかつい大柄な中年男性。とある場所を目指すため、仕事を限定せず、稼ぎやすくするために何でも屋を始めた。遠縁に当たる身内のサンドラ・プラーネと一緒に商売にはげんでいる。

 しかし愛想が悪いため、客受けはよくない。

 仕事上では建設的に話すが、日常にいては相手に寄り添わない。

 また仕事上でも、お互いの利益が釣り合わなければ、突き放す態度を取る。

 一方的に押しつけられるのを嫌っている。対等でありたいと思い、行動している。

 いずれホコアドクを出て行くため、周囲と仲良くするつもりがない。店長でありながらも、商売に繋げようとしない。何でも屋を一緒に営む彼女がいなければ、廃業に追い込まれるほど、気遣いができない男性である。

 ホコアドクを牛耳っている仮面暴徒ブレイカーに逆らっていないが、逃げ出そうとは思っている。町にいても夢は遠のくばかりなので仮面装属ノーブル仮面暴徒ブレイカーを討伐に来たときに実行しようと考えている。仮面装属じぶんたちの利益をむさぼる輩を放置するわけがない、という確信があったため、そのときまで生き残るように行動する。

 そのためであれば、仮面暴徒ブレイカーこびを売った。夢へと繋がる計画を決行する前に死なないために協力関係を築いた。

 警戒されることなく、逃げたかったので、本心で言えば、仲良くなりたくなかった。

 しかし相手が足を運んできたため、仕方なく、頑張った。

 無理しない範囲ではげみ、仮面暴徒ブレイカーに利益を上げ、貢献こうけんした。

 無茶苦茶な依頼を投げられた際、もしくはサンドラを犯されそうになった際は逆らっていたが、それ以外は受け入れている。夢の到達が危ぶまれるため、そこは死守していた。

 逆らう際は相手を傷つけていなかった。代替案を出して別の方法で利益を上げるように提示したり、自分が甚振いたぶられることを前提に前に出ていた。

 暴力で解決していなかった。彼は熊型の仮面の暴走獣バーサークであり、ある程度の強さは持っていたものの、その力は逃亡する際に使いたかったため、隠し通していた。組織を圧倒できるほどではないと自覚していたため、無闇に披露ひろうしなかった。

 それでいざ、仮面装属ノーブルが町に到着した際はサンドラを連れて逃亡へと走ったが、仮面暴徒ブレイカーの首領の懐刀、レオレ・トフィー(本名:ヴィンヴィロード・アマステマイ/仮面装属ノーブルから派遣された密偵)により捕縛ほぼくされた。正体不明の仮面の力により眠りにつかされ、計画は頓挫とんざした。


≪名前:サンドラ・プラーネ≫


[職業・役職]

 何でも屋店員。


[初出]

 1章4節4項(28枚目)。


[詳細]

 ホコアドク出身で両親を亡くした、15才程度の少女。遠縁に当たるクリントと一緒に何でも屋を営んでいる。彼と同じ夢を抱き、働いている。

 彼女がいなければ、何でも屋の商売は成り立っていなかった。周囲との関係を取り持っていなければ、客足が途絶え、破綻はたんしていた。

 それ故にクリントから大事にされている。仮面暴徒ブレイカーから胸や尻などでられるが、性的に食べられたことはない。クリントがかばってくれたおかげで荒ぶれに済んだ。何でも屋が仮面暴徒ブレイカーから特別扱い受けているため、見逃されている。

 しかし仮面暴徒ブレイカーと仲良くしているせいで町の人たちから距離を取られている。

 挨拶あいさつする仲だった相手から無視されているため、彼女は居たたまれなく思っている。

 けれど仮面暴徒ブレイカーのご機嫌伺いは町に仮面暴徒ブレイカーを討伐に来た仮面装属ノーブルが到着したときに止めた。

 組織の壊滅かいめつをもたらしうる存在に注意を割いているすきにクリントと一緒に逃げた。

 しかし門を潜る前に仮面暴徒ブレイカーに見つかり、計画は頓挫とんざした。

 クリントのおかげで屋敷に連れて行こうとした2人は片付けられたが、後から来た仮面暴徒ブレイカーの首領の懐刀、レオレ・トフィー(本名:ヴィンヴィロード・アマステマイ/仮面装属ノーブルから派遣された密偵)に捕縛ほぼくされた。正体不明の仮面の力により眠りにつかされ、逃走は失敗に終わった。


【陣営:世界再興物語に登場する、一部では神様とあがめられている存在に仕えると豪語する集団】

≪名前:ガクウ・ポルポ≫

[初出]

 1章2節2項(6枚目)。


[詳細]

 後述するレオレ・トフィー、ラピス・ヌルク、ピルク・トフィー、ティアス・ティフィカルテの仲間である。

 ホコアドクで仲間と合流を果たし、仮面暴徒ブレイカーが抱える100枚の仮面の回収に動いている。

 全て、世界再興物語に登場する、一部では神様とあがめられている存在のためである。仕える主の望みを叶えるため、ホコアドクで悪逆を働く仮面暴徒ブレイカーとその暴力組織を討伐するために動く仮面装属ノーブルが騒動を起こす状況に少人数で飛び込む。

 主から下された使命のためであれば、冷徹に行動し、慈悲もない。周囲を気に留めず、実行に移す。

 1章2節2項(6枚目)では敵味方関係なく、命を奪っている。仮面暴徒ブレイカーの手駒である、暴力集団:仮面暴突クラッシャーを潰すため、その場にいた自身の傍付を巻き添えにした。躊躇ちゅうちょすることなく、淡々と物事を進めた。

 また1章5節3項(32枚目)、厳密に言えば、1章5節2項(31枚目)では悪行を働く仮面暴徒ブレイカーの討伐におもむいた仮面装属ノーブルを襲撃している。

 必死になって、仮面暴徒ブレイカーと戦わせるために仕掛けた。自分たちの存在が嗅ぎつけられた場合に際して、手が回らないように布石を打った。余裕を奪うために物資と戦力を削った。

 そのためだけに陣地を荒らし、死傷者を出した。

 何を優先しても、事を成し遂げる気概でいる。

 しかしくまでも豪語しているだけである。

 世界再興物語に登場する、滅びに近づいた星に仮面をばら撒いた存在、一部では神様と崇められている存在を崇拝していることだけは間違いないだろうが、話が突拍子すぎて、現状、何とも言えない。非情な面はうかがえても、本当であるかは不明である。

 また上記の設定になりきっているためか、自身を低級索敵者ロー・サーチャーと位置付けている。

 正確に言えば、レオレがそのように呼称しているが、その内容を否定せずに受けて入れている当たり、なりきっていると言っても過言ではない。

 矜持きょうじを胸に、活動に勤しんでいる。

 その痛々しさは抜きにして、さらに仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルの両陣営に食い込んでいなければ手に入れるのが難しいとされる情報をつかんでいたとしても、今回の目的を遂げるのは無謀である。数は圧倒的に不利である。

 しかしそれを補うだけの力があるから踏み込めている。

 生半可に持っているから、計画を起こせるわけである。

 彼の場合、風の仮面の適合者バイパーである。風車を思わせる模様が描かれている仮面を被り、緑色の肌をしている。黄金色に輝く首輪をして、胸部と背面がよろいを連想させるかのように盛り上がっている。そのような姿をしている。

 それ以外にも鍵認証キーセンスと呼ばれる能力、細胞回線リレーション過剰展開オーバーフローを使える。その能力が真であれば、遠隔地との通信が可能であり、また仮面に宿る性質の真髄しんずいとやらが使えるようになる。

 生命体が持ちうる器量を超越した性質を武器にして、さらに人種では持ちえない、近似人種アプレイスならではの力があるから従事できることであろう。後者に関しては偽りがなければの話ではあるものの。


≪名前:レオレ・トフィー≫


[初出]

 1章2節2項(6枚目)。


[詳細]

 名前だけ先行して登場していたが、1章5節3項(32枚目)で正式に登場。

 ガクウ・ポルポ、後述するラピス・ヌルク、ピルク・トフィー、ティアス・ティフィカルテの仲間。ピルクの兄でもある。

 ホコアドクで仲間と合流を果たし、仮面暴徒ブレイカーが抱える100枚の仮面の回収に動いている。彼は臨時ではあるものの、集団の指揮官として務めを果たす所存でいる。

 全て、世界再興物語に登場する、一部では神様とあがめられている存在のためである。仕える主の望みを叶えるため、ホコアドクで悪逆を働く仮面暴徒ブレイカーとその暴力組織を討伐するために動く仮面装属ノーブルが騒動を起こす状況に少人数で飛び込む。

 主から下された使命のためであれば、冷徹に行動し、慈悲もない。周囲を気に留めず、実行に移す。

 1章5節3項(32枚目)では仮面暴徒ブレイカーの武器になり、仮面装属ノーブルの障壁でもある、町並みと町の人たちを潰す命令をラピスに下している。ホコアドクを火事にして、仮面暴徒ブレイカーに打撃を与えるためとはいえ、奪う命があっても気にしない。

 犠牲の範囲は彼の仲間にも広がっている。町を火事にする際、力を使い果たし、その後で死ねと命じている。自分たちの存在を浮かび上がらせないため、的確な対策を打たれないために犠牲を強いている。

 何を優先しても、事を成し遂げる気概でいる。

 しかしくまでも豪語しているだけである。

 世界再興物語に登場する、滅びに近づいた星に仮面をばら撒いた存在、一部では神様と崇められている存在を崇拝していることだけは間違いないだろうが、話が突拍子すぎて、現状、何とも言えない。非情な面はうかがえても、本当であるかは不明である。

 また上記の設定になりきっているためか、自身を中級索敵者ミドル・サーチャーと位置付けている。

 矜持きょうじを胸に、活動に勤しんでいる。

 その痛々しさは抜きにして、さらに仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルの両陣営に食い込んでいなければ手に入れるのが難しいとされる情報をつかんでいたとしても、今回の目的を遂げるのは無謀である。数は圧倒的に不利である。

 しかしそれを補うだけの力があるから踏み込めている。

 生半可に持っているから、計画を起こせるわけである。

 彼の場合、正体不明ではあるものの、仮面の適合者バイパーである。無数の矢印が描かれている仮面を被り、黒に近しい灰色の肌をしている。黄金色に輝く首輪をして、胸部と背面がよろいを連想させるかのように盛り上がっている。

 さらに体の側面、よろいと思える部分から線が伸び、腰のところで股に向けて収束している。

 肌の色よりも濃ゆく、暗い色で引かれている。そのような姿をしている。

 それ以外にも鍵認証キーセンスと呼ばれる能力、精緻挙動オペレーション細胞回線リレーションを使える。その能力が真であれば、ありえないほどの力技と遠隔地との通信が可能とのこと。

 生命体が持ちうる器量を超越した性質を武器にして、さらに人種では持ちえない、近似人種アプレイスならではの力があるから従事できることであろう。後者に関しては偽りがなければの話ではあるものの。


≪名前:ラピス・ヌルク≫


[初出]

 1章2節2項(6枚目)。


[詳細]

 名前だけ先行して登場していたが、1章5節3項(32枚目)で正式に登場し、その話で退場する。

 ガクウ・ポルポ、後述するレオレ・トフィー、ピルク・トフィー、ティアス・ティフィカルテの仲間。

 ホコアドクで仲間と合流を果たし、仮面暴徒ブレイカーが抱える100枚の仮面の回収に動いている。

 全て、世界再興物語に登場する、一部では神様とあがめられている存在のためである。仕える主の望みを叶えるため、ホコアドクで悪逆を働く仮面暴徒ブレイカーとその暴力組織を討伐するために動く仮面装属ノーブルが騒動を起こす状況に少人数で飛び込む。

 主から下された使命のためであれば、冷徹に行動し、慈悲もない。周囲を気に留めず、実行に移す。

 1章5節3項(32枚目)、厳密に言えば、1章5節2項(31枚目)では仮面暴徒ブレイカーの武器になり、仮面装属ノーブルの障壁でもある、町並みと町の人たちを潰すことになったとしても。ホコアドクを火事にして、仮面暴徒ブレイカーに打撃を与えるため、奪う命があっても気にしない。

 それは自身も含まれている。レオレから町を火事にする際、力を使い果たし、その後で死ねと命じているが、反発しない。悲しみに暮れる様子も見せず、ただ受け入れる。自分たちの存在を浮かび上がらせないため、的確な対策を打たれないために犠牲を強要されても全く構わない様子。

 何を優先しても、事を成し遂げる気概でいる。その成功が確定していなくとも、平気で命を差し出す彼女。己に与えられた任務にじゅんじ、作戦終了後に自らを火葬かそうした。

 しかしくまでも豪語しているだけである。

 世界再興物語に登場する、滅びに近づいた星に仮面をばら撒いた存在、一部では神様と崇められている存在を崇拝していることだけは間違いないだろうが、話が突拍子すぎて、現状、何とも言えない。非情な面はうかがえても、本当であるかは不明である。

 また上記の設定になりきっているためか、自身を低級索敵者ロー・サーチャーと位置付けている。

 正確に言えば、レオレがそのように呼称しているが、その内容を否定せずに受けて入れている当たり、なりきっていると言っても過言ではない。

 矜持きょうじを胸に、活動に勤しんでいる。

 その痛々しさは抜きにして、さらに仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルの両陣営に食い込んでいなければ手に入れるのが難しいとされる情報をつかんでいたとしても、今回の目的を遂げるのは無謀である。数は圧倒的に不利である。

 しかしそれを補うだけの力があるから踏み込めている。

 生半可に持っているから、計画を起こせるわけである。

 彼女の場合、日輪の仮面の適合者バイパーである。円光を思わせる模様が描かれている仮面を被り、陽光色の肌をしている。黄金色に輝く首輪をして、胸部と背面が鎧を連想させるかのように盛り上がっている。そのような姿をしている。

 それ以外にも鍵認証キーセンスと呼ばれる能力、細胞回線リレーション過剰展開オーバーフローを使える。その能力が真であれば、遠隔地との通信が可能であり、また仮面に宿る性質の真髄しんずいとやらが使えるようになる。

 生命体が持ちうる器量を超越した性質を武器にして、さらに人種では持ちえない、近似人種アプレイスならではの力があるから従事できることであろう。後者に関しては偽りがなければの話ではあるものの。


≪名前:ピルク・トフィー≫


[初出]

 1章2節2項(6枚目)。


[詳細]

 ガクウ・ポルポ、レオレ・トフィー、ラピス・ヌルク、後述するティアス・ティフィカルテの仲間。レオレの妹でもある。

 ホコアドクで仲間と合流を果たし、仮面暴徒ブレイカーが抱える100枚の仮面の回収に動いている。

 全て、世界再興物語に登場する、一部では神様とあがめられている存在のためである。仕える主の望みを叶えるため、ホコアドクで悪逆を働く仮面暴徒ブレイカーとその暴力組織を討伐するために動く仮面装属ノーブルが騒動を起こす状況に少人数で飛び込む。

 離れ離れになっていた仲間との合流をティアスと待っていた間はその者と恋仲を装い、ホコアドク近くの森に潜んでいた。本人いわく、演じてはいるものの、ティアスとの関係を育んでいた。かわいらしい風貌ふうぼうに大胆に押し迫る行動力で見せつける。周囲には誰もいないものの。

 一応はティアスを思いやっているものの、果敢にスキンシップを図る様からして、遠慮えんりょしていない様子が容易に伝わってしまう。力づくで敢行する辺り。

 しかしレオレとガクウとラピスが作戦行動を起こしている間、撤退指示を発する以外、沈黙を貫いていた。

 ティアスが話しかけても応じず、体を触られても反応を見せなかった。レオレの命を聞き、周囲への警戒をはげんでいたため、無視していた。

 その辺の事情を鑑みれば、演じていたと言っていたのも頷ける。態度が変わり過ぎたところを察するに。

 そのような一面を見せられれば、何を優先しても、事を成し遂げる気概でいることがうかがえる。仲間の命を犠牲にすることになっても、気に留めない様子も含めれば。指揮官であるレオレに逆らわず、表情にも出さないところを考慮すれば。

 しかしくまでも豪語しているだけである。

 世界再興物語に登場する、滅びに近づいた星に仮面をばら撒いた存在、一部では神様と崇められている存在を崇拝していることだけは間違いないだろうが、話が突拍子すぎて、現状、何とも言えない。非情な面はうかがえても、本当であるかは不明である。

 また上記の設定になりきっているためか、自身を傍付アテンダントと位置付けている。

 正確に言えば、レオレがそのように呼称しているが、その内容を否定せずに受けて入れている当たり、なりきっていると言っても過言ではない。

 矜持きょうじを胸に、活動に勤しんでいる。

 その痛々しさは抜きにして、さらに仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルの両陣営に食い込んでいなければ手に入れるのが難しいとされる情報をつかんでいたとしても、今回の目的を遂げるのは無謀である。数は圧倒的に不利である。

 しかしそれを補うだけの力があるから踏み込めている。

 生半可に持っているから、計画を起こせるわけである。

 彼女は仮面の適合者バイパーではないものの、鍵認証キーセンスと呼ばれる能力、精緻挙動オペレーション細胞回線リレーションを使える。その能力が真であれば、ありえないほどの力技と遠隔地との通信が可能とのこと。

 ティアスと一緒に森に潜んでいるときに仮面の適合者バイパーを仕留められると強気な発言をできたのも前者の能力が関係するのであろう。

 人種では持ちえない、近似人種アプレイスならではの力があるから従事できることであろう。偽りがなければの話ではあるものの。


≪名前:ティアス・ティフィカルテ≫


[初出]

 1章2節9項(13枚目)。


[詳細]

 ガクウ・ポルポ、レオレ・トフィー、ラピス・ヌルク、ピルク・トフィーの仲間。

 厳密に言えば違うものの、全身黒尽くしの姿である。身に着ける服、履いている靴、垂れる髪も含めて。

 ホコアドクで仲間と合流を果たし、仮面暴徒ブレイカーが抱える100枚の仮面の回収に動いている。

 全て、世界再興物語に登場する、一部では神様とあがめられている存在のためである。仕える主の望みを叶えるため、ホコアドクで悪逆を働く仮面暴徒ブレイカーとその暴力組織を討伐するために動く仮面装属ノーブルが騒動を起こす状況に少人数で飛び込む。

 離れ離れになっていた仲間との合流をピルクと待っていた間はその者と恋仲を装い、ホコアドク近くの森に潜んでいた。ピルクの果敢な攻めは嫌っているものの、心底嫌っているわけではない。

 またその攻めを抗いたいとは思っていても、止められずにいた。

 力押しに勝てず、毎度、彼女の勢いを受け入れる方向に流されていた。演技と理解してても、恥ずかしく思い、そのまま受け止められずにいる。

 さらにないがしろにされても怒りを表さない。

 森に潜んでいた際、仲間との定期連絡に加われなくても、気にしていなかった。冗談でとがめることはあっても、本気にしていなかった。

 レオレに役立たず扱いをされても逆らわなかった。ピルクに愚痴を零すことはあっても、恨むまではいかなかった。

 み切れない部分も見られるが、共に行動する辺り、何を優先しても、事を成し遂げる気概でいることがうかがえる。狼狽うろたえはしていたが、仲間の命を犠牲にすることになっても、反論しなかった点も含めれば。

 しかしくまでも豪語しているだけである。

 世界再興物語に登場する、滅びに近づいた星に仮面をばら撒いた存在、一部では神様と崇められている存在を崇拝していることだけは間違いないだろうが、話が突拍子すぎて、現状、何とも言えない。

 また上記の設定になりきっているためか、自身を傍付アテンダントと位置付けている。

 正確に言えば、レオレがそのように呼称しているが、その内容を否定せずに受けて入れている当たり、なりきっていると言っても過言ではない。

 矜持きょうじを胸に、活動に勤しんでいる。

 その痛々しさは抜きにして、さらに仮面暴徒ブレイカー仮面装属ノーブルの両陣営に食い込んでいなければ手に入れるのが難しいとされる情報をつかんでいたとしても、今回の目的を遂げるのは無謀である。数は圧倒的に不利である。

 他の者はそれを補うだけの力を持ち合わせているものの、彼は持ち合わせていない。仮面の適合者バイパーでもなければ、鍵認証キーセンスと呼ばれる能力、人種では持ちえない力を発揮することもできない。

 それにも関わらず、身を投じている。死のふちに足を踏み込んでいる。そのことに後悔もせず、ひたすら前進している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る