声劇台本4人用「リモート呑み」

コペル

「リモート呑み」

[アキ入室]

アキ:あー来た来た。 もしもーし


[ハル入室]

ハル:あれ? どーなってんのこれ?


アキ:もしもし? 聞こえてる?


ハル:あー、聞こえます聞こえますよー


アキ:聞こえてる?


ハル:おっけーっす 写ってます?


アキ:写ってるよー


ハル:あぁよかった。お疲れ様でーす


アキ:お疲れー


ハル:えーと…話ってなんすかーっ?


アキ:その前に、何か変じゃない?


ハル:え?普通ですよ?


アキ:そうか?まぁいいや


ハル:危ねー…この人勘だけは冴えてるから…


アキ:ん?何か言ったか?


ハル:いえいえ、それより!


アキ:あー、とりあえず開店日、ようやく決まったから、その報告ついでに…ね


ハル:やっとですか!助かったー


アキ:我慢させてごめんな


ハル:良いんです、今親の脛パクついてるんで(笑


アキ:お前…ちゃんと落ち着いたら、帰省しろよ


ハル:わかってますって!


アキ:(ため息)


ハル:でも、なんで電話じゃなくて、わざわざリモートなんです?


アキ:ホラ、今こういうの流行ってるらしいし(笑


ハル:実は新しい物、好きですもんね!


アキ:あっ、ハル坊のクセに…人をミーハー扱いして


ハル:クセにって、なんすか(笑


アキ:え…だって悪口の代名詞やろ?


ハル:いつから、そんなシステム出来たんですか!


アキ:シフト入って無い時


ハル:それは、本人に伝えちゃダメなヤツ!


アキ:そうだっけ?なら、聞かなかった事にして?(笑


ハル:うわー、もう手遅れ(笑


アキ:そんな事無いって、大丈夫!ちょっと硬い所に頭ぶつけてみたら、忘れるから!


ハル:そこまでさせます!?(笑


アキ:ただ、見てみたいだけだから


ハル:もう、忘れる為とかでも、無いじゃないですか(笑


アキ:今日も元気だな(笑


ハル:おかげさまで!


アキ:もしかして、もう呑んでる?


ハル:えっ!?呑んで良いんですか?


アキ:素面でそれか…呑んでも良いけど…じゃあ、もうちょい待って!


ハル:はーい…それで、店いつから開けるんですか?


アキ:あー、それは人揃ってからな


ハル:え?他に来るんです?


アキ:ユキさんと、なっちゃんが来るハズだけど


ハル:それ、先に教えてて下さいよ!


アキ:え?言って無かったっけ?


ハル:聞いてませんよ!下履かなきゃ!


アキ:え?何やってんだよ(笑


ハル:だって…男二人だと思ってたから


アキ:だから、ちょっと違和感あったのか


ハル:急いで履いてきます


アキ:バーカ(笑


[ユキ入室]

ユキ:もしもーし!


アキ:お!?噂をすれば…


ユキ:あ、写った!お疲れ様です


アキ:お疲れ様


ユキ:あれ…ハルさんは?


ハル:居るよー!


ユキ:あぁ居た!なんだ居るんだ…


ハル:呼んでからのその扱いは酷くない?(笑


アキ:変な事するから、バチが当たったな!


ユキ:え?何かしたんですか?


ハル:あー!気にしなくて良いから


ユキ:そう言われると益々気になりますな(笑


アキ:いやな、さっき…


ハル:勘弁して下さい(笑


ユキ:気になるなぁ…


ハル:そんな事より!店また開けるってさ


ユキ:本当に!?やっとだねー


アキ:待たせてごめんね


ユキ:仕方ないですよ!


ハル:皆揃ったら、教えてくれるらしいよ?


ユキ:皆って?


アキ:まだ、なっちゃんが来て無い


ユキ:あー、あの子機械に疎いから


ハル:そうなんだー、言ってくれれば手伝いに行くのに


ユキ:下心しか見えないぞー?(笑


ハル:そんな事無いよ!


アキ:すぐに、強く否定する所が益々怪しい…


ユキ:典型的な例ですよね(笑


アキ:うん(笑


ハル:もー、皆すぐいじめるー!


ユキ:だって…ねぇ?アキさん


アキ:イジる所しか無いから…


ハル:あっ、やっぱり?僕の魅力に取りつかれてるからこその、裏返しね!


ユキ:あー、そうやってまた、すーぐ調子に乗る!


ハル:またまたぁ、コレが欲しかったクセにっ


アキ:それ…あのお客さんと同じノリだよ?


ユキ:うん…いつもナンパ目当てでやってくる…あの人っぽい…


ハル:ウソ…


ユキ:あの人、女の子達皆嫌ってるからね


アキ:と言う事は…ハル坊もそのうち…


ハル:なりません!って言うか、もうしません!


ユキ:わかれば宜しい!


アキ:それにしても、なっちゃん遅いな…


ユキ:ちょっと連絡してみます?


ハル:あの…


アキ:ん?どうした?


ハル:お酒あると思ってたら、この前呑んでたらしく…


ユキ:飲み物無いんだ(笑


アキ:おいー、前もって用意しとけよ


ハル:すいません…だから今から買いに行くんで


ユキ:じゃあ、ハル君が帰ってきて、まだなっちゃんが、来て無かったら連絡するから


ハル:ありがとうー、さすがユキ姉さん!


アキ:わかったから、急いで買いに行く!


ハル:はーい!

[ハル退室]


ユキ:本当、落ち着き無いですね(笑


アキ:見るだけなら、楽しいんだけどね(笑


ユキ:それ凄くわかります!


アキ:百面相みたいだからなぁ


ユキ:コロコロ、コロコロすぐに態度に出ますからね


アキ:そのぶん、裏表無くて分かりやすいけどねっ


ユキ:絶対ババ抜き弱そう(笑


アキ:あ、良いね!今度やってみようか!


ユキ:罰ゲームどうします?(笑


アキ:店のウォッカを、ぐいっと行こうか


ユキ:うわー、絶対勝たなきゃ!


アキ:やるからには、ガチンコでやろうねー!


ユキ:アキさんの、そういう所…大人げないですよ(笑


アキ:楽しく遊ぶ為に、真剣なだけですー!


ユキ:大人なんだか、子供なんだか(笑


アキ:ユキちゃんも、見習って良いからね


ユキ:反面教師にしておきます!


アキ:うーん、ガードが硬いなぁ(笑


ユキ:しっかりしてるって、言って下さい!


アキ:はーい!ごめん、ちょっとトイレ行ってくる


ユキ:あ、どうぞどうぞ!


アキ:昨日から、ちょっとお腹緩くて…ね


ユキ:冷たい物取りすぎですよ!


アキ:すいませーん、気をつけまーす


ユキ:絶対反省してないな(笑


アキ:じゃあ、トイレに行っといれーっと

[アキ退室]


ユキ:アキさんが行くんですよね!ってもう居ないし…


[ハル入室]

ハル:戻りましたー!


ユキ:お帰りー、早かったねー!


ハル:ダッシュで買いに行きましたからね


ユキ:何買って来たの?


ハル:ビン系のお酒と…あ、アテ忘れた…


ユキ:あらぁ…ドンマイ(笑


ハル:冷蔵庫に、何かしらあるハズだから…大丈夫…多分


ユキ:そこまでして呑まなくても、いい気がするけど…


ハル:あれ?アキさんは?


ユキ:御手洗い


ハル:あー、なっちゃんもまだっと…


ユキ:そろそろ連絡してみよっか?


ハル:お願いしまーす


ユキ:うーん…忘れてるのかなぁ


ハル:あー、なっちゃんらしいなー(笑


ユキ:ね!(笑


[ナツ入室]

ナツ:も…もしもーし?


ハル:あれ?なっちゃん来た!?


ナツ:ん…?聞こえますかー?


ユキ:聞こえるけど、写って無いよー?


ナツ:え、ウソ?どうやるのコレ?


ハル:右下のカメラのマーク無い?


ナツ:カメラ?


ユキ:ビデオカメラみたいなの!


ナツ:ん?どれ?これ??


ハル:写ったよー!


ナツ:あー、良かったー!やっと見れる!


ユキ:遅かったねー、さっき電話したよ?


ナツ:ごめんなさい、ちょっとやり方わからなくて…


ハル:大丈夫、大丈夫!アキさんも今トイレで居ないし


ナツ:そうなんだ、結構前から集まってたり…する?


ユキ:うーん、ハル君が飲み物買って戻ってくるぐらいは、待ってたかなー(笑


ナツ:え?ごめんなさい


ハル:いやいや、むしろ遅かったから、買いに行く時間出来たし、結果オーライ!


ユキ:でも、待たせたんだから今度、飲み物ぐらいは、奢ってね?(笑


ナツ:それは勿論!


ユキ:それなら宜しい!


ハル:じゃあ、そろそろ始まりそうだし、ちょっとアテ見てきて良い?

[ハル退室]


ユキ:良いよー、いっといで!


ナツ:え?さっき、買いに行ったんじゃないの?


ハル:お酒は買って来たよ!


ユキ:おつまみは、忘れたけどね!


ナツ:なるほど(笑


ハル:もうやめてー(笑


ユキ:良いから、早くしないとアキさん戻って来るよ?


ハル:行ってきまーす!


ユキ:それでぇ…本当は何してたの?


ナツ:え?


ユキ:そのメイクに髪の毛見ればねー(笑


ナツ:だってー、リモートだとしっかり顔写るでしょ?


ユキ:まぁ、気持ちはわかるけどー、ちょっと張り切り過ぎかなー(笑


ナツ:えー!じゃあ私の頑張りは?せっかく気合い入れたのにー


ユキ:ってかシャワーまで浴びて、支度してたワケ?


ナツ:…うん


ユキ:それだけするって事は…やっぱり


ナツ:へ?


ユキ:え?


ナツ:そこまでバレてるの!?


ユキ:なんとなく、そんな気はしてたけど…何処が良かったの?


ナツ:えー!うーん…あの人普段はおちゃらけてる感じなのに、たまにキリッて良い顔になるとことか…


ユキ:あー、そういう所ねっ


ナツ:それに…仕事以外はすごい優しいし


ユキ:まぁ確かに、気は遣ってくれてるか


ナツ:そうですよー!遅番の時、絶対終電の1つ前で上がらせてくれるし


ユキ:そうだっけ?


ナツ:ユキさん、ラストまで居ないから


ユキ:ふーん…ねぇ、それで?それで?


ナツ:キッチン居る時の腕捲くり…とか?


ユキ:うわー、あれ結構あざといよー?


ナツ:あの人がやるから良いんですぅ!


ユキ:それって何?恋は盲目ってやつ?(笑


ナツ:まだ恋って程でもないですよ!…でも、ちょっといいなぁーみたいな

ナツ:そういうユキさんは無いんです?


ユキ:へ?私!?


ナツ:そうです!その…理想って言うか、こういう所良いなぁって思う事


ユキ:うーん…どうだろう…いつも笑顔で包容力のある人かなぁー


ナツ:あー!分かります!でも、なかなか居ないですよね


ユキ:そうなのよー、だから、なっちゃんには、しっかり射止めて貰わないとねー(笑


ナツ:なんでそうなるんですかぁ!


ユキ:見てて面白いから(笑


ナツ:あ。そんな事言うなら、しっかり応援して下さいよ?


ユキ:えー?てか、もうしてるよ?


ナツ:はい?


ユキ:私がラストまで居ないのも、邪魔しない様にってしてるんだから


ナツ:え?そうなんですか…


ユキ:そうなんですよ~(笑


ナツ:ありがとうございます(笑


ユキ:わかれば宜しい!


[アキ入室 ちょっと様子がおかしい]

アキ:何々ー、何話してるのー?


ユキ:え?アキさん…酔ってます?


アキ(酔い):酔って無いよー!ちょっとトイレの後呑んでただけー!


ユキ:…どれくらい呑んでたんです?


アキ(酔い):そんな呑んで無いよー!


ユキ:うっそだー!絶対呑んでたでしょ


アキ(酔い):そんな事無いよー!ビール3缶ぐらいー


ユキ:(ため息)通りで遅いと思った!


アキ(酔い):えー?そんな遅かったー?


ユキ:皆、待ってたんですよ!?


アキ(酔い):そんな怒らなくても良いじゃん!あ、なっちゃんも居る!ねーなっちゃん!


ナツ:えーと…


ユキ:ダメ!甘やかさない!


アキ(酔い):こんな怖ーいお姉さんは、ほっといて、楽しく呑もーよ!なっちゃん!


ユキ:本当…なんでこんなのが良いんだろ


アキ(酔い):んー!?何か…言ったー!?


ユキ:いいえー、酔っぱらいには教えてあげませーん!


アキ(酔い):ケチー!!!


ナツ:もー、アキさん?少し落ち着いて下さいよー


ユキ:教えてほしかったら、酔い冷まして来て下さーい


ナツ:もー、ユキさんも、もう…やめましょ?


アキ(酔い):そうだそうだー!!


ユキ:(ため息)…まぁ良いわ


ナツ:良かった…


アキ(酔い):なっちゃんは優しいねーー!


ナツ:皆と仲良くしたいんですー!


アキ(酔い):やだっ!


ナツ:はい!?


アキ(酔い):皆じゃなくて!


ユキ:あー、コレダメかも…(笑


ナツ:そんな事…無いですよね?


アキ(酔い):まだまだ全っ然、大丈夫だよー!


ユキ:ダメな人の台詞なんだよなぁ…


ナツ:ユキさんも、あんまりいじめないで(笑


アキ(酔い):あーっ…もうっ!そんな優しいなっちゃんに、私!報告がありまーすっ!


ユキ:え?何?


ナツ:なん…ですか?


アキ(酔い):なっちゃん!実は…俺っ!


ユキ:まさか…


ナツ:えっ?どういう事?


アキ(酔い):俺っ!なっちゃんの事がっ!!大好きなんだよー!!!!!


ユキ:…嘘…でしょ?


ナツ:………


アキ(酔い):ねー、なっちゃーん!ねーってばー、聞いてるー?好きなんだよー?


ユキ:それ…本気で…言ってるの?


アキ(酔い):うん!ずっと、ずーっと前から好きだったんだー!


ユキ:だってさ…


ナツ:こんなの…ヤダ


ユキ:なっちゃん?


ナツ:こんなの…ずるいよ


ユキ:なっちゃん、聞こえてる?


ナツ:なんで…


ユキ:おーい?


[ハル入室]

ハル:やっと出来たよー!見てー!このおつまみ♪


ユキ:お帰りーって…それ…何?


アキ(酔い):おーい、遅いぞー!


ハル:アキさん!戻って来てたんですね?ほら、見て下さいよー!この豚キムチ!


アキ(酔い):へー、旨そうじゃん!


ハル:なっちゃんも、見てるー!?


ナツ:……はい


ハル:皆…どったの?


ユキ:まぁ…ちょっと……ね?


ハル:空気重いよー!(笑


ナツ:だって、アキさんが酔ってて…


ハル:あー、そういう事ね!ダメですよー?女の子困らせちゃ!


ユキ:そうだそうだー!


アキ(酔い):うーるせっ!


ナツ:……


ハル:なっ…ちゃん?


ユキ:いや…あのさ…さっきね


ハル:本当は…何があったの?


アキ(酔い):ねー!なっちゃんはさー、どう思ってんのー!


ユキ:ちょっと!?


アキ(酔い):なっちゃんに、訊いてんだよ!


ナツ:……でも


ハル:アキさん!水、水飲みましょ! 水飲んで酔い、醒ましましょ!


アキ(酔い):だから、酔ってねーよ!

おい!なっちゃん!話聞いてたのかよ!?


ナツ:あの……


ユキ:答えなくていいよ


ハル:えーと…あの、そろそろこの話やめません?


アキ(酔い):あー?


ユキ:アキさんも!落ちつこ?


ナツ:……なんか私のせいで、ごめんなさい


ハル:なっちゃんは悪くないよ


ユキ:アキさん酔うと、たまーにこんな事なっちゃうから、気にしないでいいよ


アキ(酔い):酔ってねぇよ!俺は…マジで聞いてんだよ!


ハル:ちょっと!マジでしつこいっすよ


アキ(酔い):あ!?


ハル:なっちゃん嫌がってるじゃないですか?やめましょうよ


アキ(酔い):なっちゃんも、俺の事好きだよなぁ?


ハル:なっちゃん、通話切っていいよ


アキ(酔い):おい!俺の言う事聞けないのかよ!


ナツ:(静かに泣く)


ハル:そんな言い方ないじゃないですか!


アキ(酔い):あ、お前アレだろ?なっちゃんの事好きだから、かばってんだろ?


ハル:は?


アキ(酔い):アレだよな?最近よくシフトとか、被せてるもんな


ハル:たまたまっすよ!


アキ(酔い):隠すなよー、今日なっちゃんが来るって言った瞬間、テンション上がってただろー?


ハル:なっ…!?


アキ(酔い):バレバレなんだから、白状しちまえよー!


ハル:あーーもうっ!わかった、わかりました、言えば良いんですよね!


ユキ:え?ちょっとちょっと!


ナツ:ハル…さん?


ハル:俺だって…なっちゃんが好きだよ。だからなんだよ!


アキ(酔い):そうだよなー!ねー、なっちゃんさぁ、どっちが好きなのよー


ナツ:………


アキ(酔い):ねー、黙ってないで答えt


ユキ:もう…いい加減にしてよ!


アキ(酔い):なんだよー!


ユキ:あのさ……今日ってお店開けるって話じゃないの!?それに、会えないからこうやって、リモートで楽しく呑もうねって話だったんじゃないの!?


アキ(酔い):それは…


ユキ:何でこんなワケわかんない話になってんのよ!?


アキ(酔い):……


ハル:……


ナツ:…ごめんなさい


ユキ:なっちゃんは良いの!悪いのは、この二人なんだから…


ハル:すみません…


ユキ:それに…わかってるの?


アキ(酔い):…何が?


ユキ:(泣きそうになりながら)、二人ともさっきから好き勝手言ってるけど…なっちゃんの気持ちも考えてあげなよ!


ハル:…ごめんね、なっちゃん


アキ(酔い):ごめん……俺、ちょっと顔洗ってくる

[アキ退室]


ユキ:もう、ホントワケわかんない……


ナツ:(泣く)ユキさん、……ごめんなさい


ユキ:だからなんで、なっちゃんが謝ってんの?


ナツ:(泣く)


ユキ:(泣く)もー泣かないでよ、こっちまで悲しくなるじゃんかぁ


ハル:……俺もつい熱くなっちゃって。あの、マジでホント済みませんでした。


[アキ入室]

アキ:ただいま


ユキ:おかえり


アキ:あの…うん…さっきは、ごめん、ちょっと呑みすぎたかも


ユキ:アキ、大丈夫?


アキ:うん…あの、みんな本当に申し訳ない!


ハル:良かった…酔いが落ち着いて来たんですね


アキ:あぁ、俺も楽しく呑むはずだったのに、雰囲気ぶち壊しちゃって


ハル:なっちゃんゴメン、大丈夫?


ユキ:私には?


アキ:ユキも、なっちゃんも…本当にごめん


ナツ:…うん、大丈夫


ユキ:ほんとに?


ナツ:ごめんね、ちょっとビックリして取り乱しちゃって…


ユキ:そりゃ、あんな事急に言われたら、仕方ないでしょ


ナツ:でもね、正直みんながそんなふうに思ってくれてたって聞いて、嬉しかった。


アキ:え?


ナツ:だって、好きだって言われて、悪い気する人なんていないでしょ?


ユキ:私は相手によるかなー?(笑


ナツ:もーユキさん(笑


ユキ:ごめん、ごめん(笑


ナツ:でも、やっぱり私はココにいる、みんなが好きだから、誰とか選べないよ。っていうか私にそんな資格無いし…


ユキ:なっちゃん…?


ナツ:ビックリしちゃっただけだから、私は何とも思ってないよ。だから……ねっ!仕切り直して呑もうよ!


アキ:ありがと、なっちゃん…


ユキ:ホント天使、アタシだったら殴ってるよ


アキ:ちょ、笑えないからやめてよ!


ユキ:えー、どうしよっかなー


ハル:マジで怖いです(笑


ユキ:だって、アタシは収まりついてないしー


アキ:あの…さっき…謝ったのは…


ユキ:それじゃ足りないんだなー(笑


ハル:えーと…どうしたら良いんですか?


ユキ:んーーさぁ、どうやったらアタシの機嫌が直るんだろうねー、アキさん?


アキ:はい?


ユキ:なっちゃんもそう思うよね?アタシ達メチャメチャ傷ついたし


ナツ:え?…ふ、二人でご飯とかは…どうですか?


ユキ:はぁ?二人で!?ナイナイ!デートじゃないんだから!


ハル:この四人で行きません?


ユキ:いいですねそれ!


アキ:え!?いや、四人はキツイよ!ってかハル、お前はさっきまで、コッチ側だったろ?


ハル:いやー、でも!僕だってアキさんに心エグられたしー!


ユキ:アタシ焼肉かお寿司じゃないと、傷癒えないかも~!


アキ:だぁー!もう、うるさいなぁ!わかったよ、奢ればいいんだろ!


ユキ:え…何その言い方?


アキ:いえ…あの、はい。是非!奢らせて下さい!


ユキ:そうよね(笑


ナツ:(笑う)


ハル:って事はもちのロン、焼肉っすよね!?


ユキ:当然よねー!


アキ:なっちゃんも、焼き肉で良い?


ナツ:え、私ですか?はい!それだったら、前に親と食べたヒレ肉の美味しい店があって…


アキ:バカ!一人5000円までだよ!


ユキ:はー!?


ハル:うわー、ケチー


アキ:仕方ねぇだろ!この騒動で、まともに働けて無いんだから!


ハル:あー、そういう事か…


ナツ:なら仕方ないですね


ユキ:それで手を打ってやろう(笑


アキ:お前さぁ……あ、本社から電話だ。ごめん、ちょっと出るわ


ハル:いやぁ、焼き肉楽しみだなー!


ユキ:ケガの功名だね!


ハル:一番ケガしたのは、なっちゃんだけどね


ユキ:ケガさせたのは、あんた達でしょ!ねー、なっちゃん


ナツ:そうですね、たっぷり反省して下さいね(笑


ハル:はーい


アキ:あの…皆さんにまた1つ大きな問題が…


ユキ:え?電話なんだったの?


アキ:えーと…本来なら週明けから、また店開ける予定だったのが…


ナツ:え?


ユキ:もしかして?


ハル:まさか?


アキ:皆さん…あと2週間、ゆっくり休んで下さい


ハル・ナツ・ユキ:えーーーー!?





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