第4話 北側大陸跡海底に新しい文字の泉見つかる

●新しい文字の泉 南北共同チームがが発見

北側大陸が崩壊した跡地の広域調査で、海底に文字の泉が存在することが分かった。


新たな文字の泉の発見は、実に130年ぶりとなる。


調査を主導した魔境帝国と旧ロゼッタ農業国の研究チームは、この文字の泉を「青い鳥文字泉」と名付けると発表した。


●全ての文書に羽の紋様あり 同一の書物か

青い鳥文字泉はこれまでの文字の泉と異なり、全ての文書に共通の紋様が刻まれているという。


文書は短文で構成されており、意味のない内容の文章がほとんどである。


しかし多数の文書が相互に関連付けられる部分も多く、全体が同一の書物である可能性がある。


青い鳥文字泉から発見される文書が全て同一の書物であった場合、過去最大級の泉書となる。


●海底資源の所有権はどこに?北側大陸復帰との関連

この発見を受けて、青い鳥文字泉から得られる利益の受益者が問題となっている。


魔境帝国と旧ロゼッタ農業国は、調査開始時に利益を共有することを決定していた。


しかし、海底資源は旧国境をまたがって採取されることもある。そのため、旧ロ農業国の隣国が権利を主張する可能性がある。


現在は旧シェリア山岳国や旧ボルドース食国家政府などが、協議への参加を要請している。


北側大陸が復帰する可能性が議論されている中、「復帰しては困る人々」も現れ始めたようだ。


経済部記者 サ・オー


神庭暦6000年5月

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