テスト勉強

「もぉー無理!!!」


「お前が勉強教えろっていうから教えてるのになんだその態度は」


「なんでこんなことやらなくちゃいけなんだろ。将来勉強ができなくて困ることないし」


「現在進行形でこまってるじゃねえか」


「全く。お前何のために勉強教わりに来たんだよ」


「明後日の追試で赤点とるとやばいからです・・・」


「なら頑張れよ」


「でもなんかご褒美とかないとやる気でないし」


「なんだご褒美があったほうがいいのか?」


「そりゃそうだよ。人間何かしらのご褒美がないと動けないんだよ」


「ふーん・・・」


「なあ駅前に新しくカフェ出来たの知ってるか?」


「当たり前じゃん。」


「なら行ったことあるか?」


「まだ。めっちゃおしゃれで行ってみたいんだけど、すごい行列できてるから行ってないだけ」


「昨日あそこの優先ペアチケットをもらたんだよね」


「え?、そのチケットがあれば並ばなくても入れて、ケーキ食べ放題の!?」


「そうそう。なんか姉貴がゲットしたんだけど期限的に行けそうもないからってことでもらったんだよ。」


「でだ、ちょうどそのチケットが2枚あるんだが・・・」


「一枚私に下さい!!!!!」


「明後日の追試で高得点をとったらな」


「・・・ちなみに何点をとればよろしいでしょうか?」


「そうだな・・・今回のテストは何点だったんだ?」


「・・・点です」


「え?よく聞こえない」


「・・0点です」


「もっと大きな声で言えよ」


「30点だよ!!!30点!!!!」


「お前マジか・・・」


「死にたい・・・」


「それじゃあ追試で70点以上とったらやるよ」


「せめて50点にしてくれませんかね?」


「追試の内容ってほぼ同じような問題しかでないんだろ?なら70点とれるって」


「わかった・・・私頑張る!!!!」


「おう。頑張れ」


「いやー、まさかあそこのチケットを私のために使ってくれるなんてなんていい友達をもったんだ」


「・・・お前をデートに誘う口実だわ、気づけよバカ」


「何か言った?小声で何も聞こえなかったんだけど」


「別になんでもねえよ。やっぱ馬鹿だなって言っただけだ」


「なんだと!!!絶対70点取ってやるーーー!!!」

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