めんそーれ!りうきう!

モーター音を響かせ海の上を走るジャパリクルーザー

そんなクルーザーに揺られながらも後ろを見ると、

参加者がそれぞれ思い思いの時間を時間を過ごしていた


ミ「一先ず滑り出しは順調って所でしょうか」


継「ええ。スザク姉があの話をぶっこんだ時はヒヤッとしましたけど…」


フルルはさっきからしおりを見ている

各エリアで食べる物でも決めているのかな

俺も其々のエリアで行くとこは概ね決まってるし用が終わったらフルルの食べ歩きに付き合ってやるか


「それにしてもミライさん…」


ミ「はい?」


継月はフルルが見ているしおりを見た


継「しおり…もうちょい内容纏められませんでした?」


旅のしおりは結構なページ数でそれこそコンビニ辺りで見かける旅行雑誌の北海道から沖縄までをほぼそのまま纏めたんじゃないかって思うくらいの厚みがあった


…もうしおりって言っていいのかこれ


ミ「各エリアの入れたい情報が多すぎて…。これでも

結構絞ったほうなんですよ?」


継「だから編集は俺がやるって言ったのに…」


ミ「いえいえ!元々私が提案した事なんですし、継月さんのお手を煩わせる訳にはいきませんよ。フルルさんとの時間もあるんですし」


継「俺がやったことって当選者の選定とフィールドワークでの情報収集とフレンズへの参加の是非の確認くらいじゃないですか。全部ミライさんを手伝う形になっちゃったし」


ミ「それでも寧ろ充分過ぎるくらいなんですけどね」


ラ「モウスグ、リウキウエリアダヨ。皆、下船ノ準備ヲシテネ」


ラッキービーストの案内で各メンバーが下船の準備に入る


継「おっと。フルル、そろそろ着くって。一旦しおりを仕舞って」


フ「はぁ~い」


フルルがしおりを閉じて継月に渡すと継月はそれを受け取りバックに仕舞い、到着を待った


(「の」のカットイン)


AM9:30~リウキウエリア ホンベ港~


「「こんにちはちゅーがなびら!」」


ホンベ港へと接岸したフェリーを降りた継月達を出迎えたのはシーサーレフティとライトだった


ミ「みなさん紹介しますね。このリウキウエリアの守護けもののシーサーレフティさんとシーサーライトさんです」


シーサー ライト???


ラ「皆よく来たね!」


シーサー レフティ???


レ「いらっしゃいめんそーれ、歓迎するわ」


継「こんにちははいさいレフティ姉、ライト姉」


ラ「こんにちははいたい、継月」


継「今日はよろしくね」


レ「こちらこそ、いっぱい楽しんでいってね」


継「じゃあ二人とも、挨拶をお願い」


継月が下がり、レフティとライトが参加者へと視線を向ける


ラ「改めてこんにちは、ここの守護けものを任されてるシーサーライトと」


レ「シーサーレフティよ」


ラ「ここリウキウエリアには、本土で言うところの

沖縄に生息するフレンズが多くいるんだ。

近くのビーチでリウキウの海を肌で感じたり、今回特別にオープン前の水族館を解放してるからそこを見学するもの良いかもな」


レ「あとは、このリウキウにしかない食べ物もあるからそれを食べて回るっていうのも手よ」


ライトはまだ不安そうなアードウルフを見つけ、

継月にアイコンタクトを送る


継「…」


継月もコクりと頷くと、ライトが次の語りに入る


ラ「そうそう。そういえばリウキウには『いちゃりばちょーでー』って言葉があるんだ」


サ「いちゃりばちょーでー…って、なに継ちゃん?」


継「『出会った人とは兄弟のように仲良くしようね』って意味だよ」


サ「じゃあ私たちフレンズと一緒だね!」


ラ「そうそう!つまり!」


継「リウキウで繋がる、人とフレンズの!」


ラ 継「「大きな輪!」」


継月とライトは腕を合わせて二人で大きな輪っかを作る


ラ 継「「はい!ライトじゃー…ないと!」」


そしてビシッと指差しポーズを決めた


・・・・・。ポン,ポン,ポン,ポン,ポン,チーン‥


フ「いまのは、繋がりという意味の大きな輪とリウキウ今の言い方の沖縄を掛けたホットなジョークだよ~」


ラ 継「「だぁー!ギャグを説明しないでー!」」


その瞬間ドッと笑いが起こる

レフティは苦笑いをし、タコ君は「なにやってんのこの二人」とでも言いたそうな顔をしていたが…


ラ「うんうん!やっぱり笑顔が一番!私たちからの挨拶は以上だ!それじゃあ、リウキウを楽しんでね!」


ミ「では、シーサーのお二方からの挨拶も終わった所で、ここからは自由行動になりまーす。12:00に昼食を取りますので、11:50までにシーサー道場に集まってきてくださいね~。では、解散!」


ミライさんの一言で各メンバーはそれぞれの目的地へと向かい始めた


継「俺たちも行こっか」


フ「うん」


継「じゃあレフティ姉、ライト姉、またあとで」


レ「ええ、またあとでね」


ラ「継月達も思うようにリウキウを楽しんできて!」


フ「行こっ、継ちゃん」


継「あぁ」


俺たちも、予め決めていた目的地をフルルに伝え、

まずそこに向かうことにした

視界の端でアードウルフがミライさんと話していたけど…ミライさんの事だ、きっとうまくやってくれるだろう


(「の」のカットイン)


ホンベ港から少し離れた海岸に二人は来ていた


継「いつもならこの辺にいる筈なんだけど…」


フ「誰か目的のフレンズがいるの?」


継「まぁね。…おっ?」


辺りを見回しながら歩いてあると、二人のフレンズが目に入った

継月は目的のフレンズを見つけたのか、そこへと足を早めた


「おーい!」


イッカク鯨偶蹄目イッカク科イッカク属


シナウスイロイルカ鯨偶蹄目マイルカ科ウスイロイルカ属


イ「んっ?」


ナ「あら、園長さんじゃないですか~」


継月が見つけたのはイッカクとナルカことシナウスイロイルカだった


継「いやナルカ姉、普通に継月って呼んでくれていいんだけど…まだプライベートの範疇だし」


ナ「あらそうですか~。あら、PPPのフルルさんもご一緒なんですねぇ」


フ「うん」


継「久しぶりだね、イッカク姉」


イ「あぁ、久しぶり。それにしても珍しいな、二人がここに来るだなんて」


ナ「あっ、もしかして以前言ってた旅企画でですか?」


継「まぁね」


イ「旅企画?」


継「パークの外から何人かゲストを招いて、俺とミライさんの引率の元、パークの各地を回ってるんだ。

その為に各エリアで現状出来る事を調べていたし」


イ「そんな事が行われていたのか」


ナ「イッカクさん、ちょうど継月と入れ違いでここに戻ってきましたから知らないのも無理はないですね~」


継「そういやドルカとシャチは?」


ナ「二人なら今はアシカさんと一緒にカントーエリア辺りに居ますね」


どうやら継月達がリウキウへの現地調査を行った後日

家族旅行をした所、二人はどこか懐かしさを感じたらしく、カントーエリアに留まる事を選んだとナルカは伝えた


継「そっかぁ」


じゃあカントーにいったら二人にも顔見せにいくとしようか


「ところで義母かあさんは?」


ナ「おかーさんでしたら…」


『おかーさん』なる人物について継月が訪ね、

ナルカが答えようとすると突然

ザッパーン!

と海面から水柱が立つと共に


?「ここですよお~~~♪」


と間延びしたような大きな声が聞こえた


フ「ほわぁ~」


継「おわわわわわわっ!?」


何者かによって打ち上げられた大量の水は滝の如く近くの岸にいた四人に降り注いだ

フルルとイッカク、ナルカは防水性の強い毛皮な為この程度なんてことは無いが、一番もろに喰らった継月は全身びしょ濡れである


ナ「あらあら~」


イ「また派手な登場の仕方したな…」


フ「継ちゃん大丈夫~?」


継「もう…いきなりはびっくりするって。シロナガスクジラ」


シロナガスクジラ鯨偶蹄目ナガスクジラ科ナガスクジラ属



シ「うふふっ♪ごめんなさいねえ~。近くまで戻ってきたら継月ちゃんの声が聞こえたものだから~♪」


継「だからってゆっくり上がってくれbおわっ!」


シロナガスクジラは水面から上がり、継月に歩み寄りハグする


シ「だって継月ちゃんが久しぶりに会いに来てくれたんだもの、嬉しくないわけないでしょう?」


シロナガスクジラはニコニコと満面の笑みを浮かべながら継月を抱き寄せる


継「久しぶりって、1ヶ月前にもこっちに現地調査しに来た時顔出したじゃん💦」


シ「あらあら、まだ1ヶ月しか経ってなかったのね~。ところで今日はどうしたのかしら~?」


シロナガスクジラは継月を離す


継「こないだ言ってた旅企画で来てるんだよ。

今は各自自由行動中」


シ「それじゃあ、前に言ってた継月ちゃんのお友達も来てるのね~」


継「うん。まぁその子が好きなシャチにはここに来ても会えないみたいだけど…」


ナ「じゃあその子が来たら歓迎してあげなくてはいけませんねぇ」


継「まぁ程々に頼むよ。今回ロードランナーと一緒に行動してる女の子がそうだから」


フ「継ちゃーん、フルルお腹空いた~」


継「じゃあリウキウの料理でも食べて回ろっか」


フ「うん♪」


継「じゃあ義母さん、イッカク姉、ナルカ姉、またね」


ナ「えぇ、また」


イ「あぁ、またな」


シ「気をつけるのよ~♪」


継月とフルルはシロナガス一家と別れ、次の目的地へと向かう


継「お昼もあるんだから余り食べすぎちゃダメだぞ」


フ「わかってる~」


二人は琉球加帕里市へとリウキウの食を堪能しに向かうのだった


「…ところで継ちゃんずぶ濡れのままだけど大丈夫~?」


継「この暑さならすぐに乾くでしょ。…多分」

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