旅立ちの集い 継月side
出発当日の朝 AM7:30
遊園地には各メンバーが集まっており、
ステージ近くにいるミライと継月、フルルとスザクは今回の企画の再チェックで話し合っている
遂に今日は出発の日だ。
参加者には前日の夕方にパークに入って貰って
身体検査をした後ロッジで一泊して貰った。
…流石に検査機使ったぞ?ボディタッチとかあれだし……。
念の為に俺もミライさんとお互いに確認しあったからそこも問題なし。
そして今、初顔合わせも兼ねて各参加者には
自分の希望したフレンズと談笑という形で
軽いコミュニケーションを取って貰ってる。
これは、お互いに緊張を解して貰うのと
フレンズが参加してるメンバーへの警戒心を解くのが狙いだ。
まぁ、フレンズの方には一応俺とミライさんから安全であることは伝えてあるけどさ……
でもたまにマレーバクみたいな子もいるし……一応ね。
「にしても結構な応募数でしたよね?
軽く数えて100はありましたから」
「えぇ、きっと皆さんもフレンズさんが大好きなんですね♪」
「うむ、そのようだね。和気藹々とした雰囲気がここからも伝わってくるよ」
「みんな楽しそ~♪」
俺は今一度、数ある応募者の中から俺と
ミライさんが査定という名のほぼ独断と偏見により
今回見事参加権を勝ち取った(?)参加者を改めて確認した
コーヒーカップで座りながら話しているのが
ペロくんとキタキツネ
テーブルを挟んでお互い少し緊張しながらも
何とか心を通わせつつあるのが松前くんとアードウルフ
こちらも最初はどぎまぎしながらも
アイドルと言うこともありライブステージで
磨かれたトークスキルでコウテイが場を作ったのか今ではすっかり打ち解けているのが
タコくんとコウテイ
まるで本当の姉妹のような雰囲気を見せるのが
雪衣ちゃんとジョフことジョフロイネコ
サーバルの天真爛漫さで打ち解けつつあるのが
けもけもさんとサーバル
そして、今回俺からの声掛けで参加して貰った
あんかけちゃんとG・ロードランナー
因みに俺がミライさんに言ってた推薦枠は
あんかけちゃんだ
他のメンバーが採用された理由は
松前くん、雪衣ちゃんはプールでの一件もあって大丈夫だろうって確信があったから。
……まぁ、向こうからすれば俺は初対面なのだろうけどね。
なにせこの世界の二人だから。
タコくんは、少し前に俺が夢の中で見た
PPPのライブに観客として居たコウテイの彼氏だって言ってた
……えっと名前はなんつったっけな……奥……奥田だったっけ?そんな名前だった気がする。
記憶が朧気だからあんまり覚えてないけど
……まぁいいや、その男と顔を見た感じの
雰囲気がそっくりだったから。
ペロくんとけもさんは…俺とミライさんの人生経験からの直感だ。
『ほぼ根拠のある採用理由ばかりなのになんで独断と偏見なのか』だって?
いやだって、応募で送られてきた書類と同封されてた顔写真を見た感じだと何とか印象良くするための顔で送ってきてる、
やらかしそうな……っつーかそういう事やってそうな悪面した奴も何人かいたし……
『何を』とははっきり言わんけどさ……
しかも、内何人かはそういう理由で
船に潜入してパークに不法侵入していたと来たもんだ。
当然それを知った俺はハンター組とタイリクと
スザク姉に協力を頼み連携して全員確保
スザク姉のなっがーい説教の後に
ミライさんが呼んでた本土の警察の人と
なーんて一幕が昨晩あったんだけど……
「それにしても昨晩は大変でしたね、
継月さん。本当にお疲れ様でした…」
「万が一を想定して2割くらいはそうなる可能性を踏んでたけど……まさかそれが物の見事に的中するだなんてね……」
「まったく……、フレンズを己の金欲の為に拉致しようなんて考える不届き千万な奴らが
居るものなんだね」
「まぁ、目先の儲け話に目が眩む輩は少なからず居るからね……」
「まぁそれでも継ちゃんにバレちゃったのが
運のつきだよね~。御臨終だよ~」
フルル、御愁傷様な。いや、人生的なって考えるとある意味合ってるか……
とはいえそれは俺達だけの知る話で、参加者の
メンバーには知られていないし知らせてない。
変に不安にさせたくなかったからな。
今頃は奴らは不法侵入とか諸々の容疑で警察の厄介になってるだろ。
後々調べたら約二名はそこそこ前科がある奴だったし。
「あっ、そろそろ時間ですね。継月さんは挨拶の準備をお願いします」
「あっ、わかりました」
そんなこんなで話しているとそろそろ出発の時間が来たらしくミライさんは俺に一言声を掛けるとマイクを持ってステージの上に立った。
『あーあー。マイクチェック、ワンツー。
参加者の皆さーん!そろそろ出発のお時間ですので、ステージ前への集合をお願いしまーす!』
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※参加者各位はこの周と次の周のみこちらの話を軸に各視点での流れを展開していってください
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