10 一つの成果
「いらないんなら、別にもらわなくてもいいけど」
「いるっ、いるよっ! でもなんで?」
「なんとなく、かな」
とーわは自分でもよく分かってないようだった。
頬をかきながら、説明してくれる。
「でもさよくわかんないけど、いつもと違って必死になってるお前をみたら、何かしてやらなくちゃって、思って。何だかちょっと普段と違うから」
「とーわ」
願った方向じゃないけど、私の事気にしてくれてたんだ。
もうっ、そんな事されたら、諦められないじゃん。
「ありがとっ、とーわ。大事にするね」
「おう、また遊びにいこうな」
「うんっ」
幼馴染以上になるのは骨が折れそうだけど、まるっきり望みがないわけじゃないみたい。
「梨花ぁぁぁぁっ! 俺の娘がぁぁぁぁっ! 嫁にいってしまうぅぅぅっ!!」
「はいはい、あなた。邪魔しないの。私とのデートってことでここに来たんでしょう?」
幼なじみだと恋愛対象になるのが大変です 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます