10 一つの成果



「いらないんなら、別にもらわなくてもいいけど」

「いるっ、いるよっ! でもなんで?」

「なんとなく、かな」


 とーわは自分でもよく分かってないようだった。


 頬をかきながら、説明してくれる。


「でもさよくわかんないけど、いつもと違って必死になってるお前をみたら、何かしてやらなくちゃって、思って。何だかちょっと普段と違うから」

「とーわ」


 願った方向じゃないけど、私の事気にしてくれてたんだ。


 もうっ、そんな事されたら、諦められないじゃん。


「ありがとっ、とーわ。大事にするね」

「おう、また遊びにいこうな」

「うんっ」


 幼馴染以上になるのは骨が折れそうだけど、まるっきり望みがないわけじゃないみたい。





「梨花ぁぁぁぁっ! 俺の娘がぁぁぁぁっ! 嫁にいってしまうぅぅぅっ!!」

「はいはい、あなた。邪魔しないの。私とのデートってことでここに来たんでしょう?」


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幼なじみだと恋愛対象になるのが大変です 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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