08 デート終了




 あんまり成果なかったな。

 とーわってば、ほんとにいつも通り。


 我が儘だし、子供みたいだし、私のこと見てくれないし、人の話聞かないし。

 惚れた方が負けって事があるけど、何だかそれもそうかもって思えてきちゃった。


「はーあ」

「なんだよ、そんなため息ついたりして」

「べっつにー」


 一緒に遊ぶのは楽しかったけど、やっぱりとーわにとって私はただの幼なじみなのかな。


「あっ、そうだ。これやるよ」

「えっ」


 落ち込んでると、とーわからかわいいキーホルダーを渡された。


 デフォルメされたマスコットキャラクターの。

 女の子が持つようなピンクの生き物のだ。


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