14 何でいんの?
何でクランがこんなところに?
あいつにそう聞くと、クランはたまたま仕事で近くの町にやってきていたと言った。
それで、パセリの町でこんな事があったから、護衛の騎士ともどもかけつけたらしい。
「ほうっておけなかった」とさ。
なんかあいつらしいな。
普通だったら、そんな危なっかしい町からは離れるもんだろーが。
王子サマがそんなにふらふらしてていいのかよ。
そんな風に言えば、いいわけがなかったらしく、両親を激しく怒らせてしまったのだとか。
やれやれだ。
お付きの従者サマとかに一緒に頭下げてもらえよ。
後は一生懸命に頑張って、無駄じゃなかったアピールしてみるとかさ。
大の男が情けねぇ面して、しゅんとすんなよな。
何でか分かんねぇけど、あいつの顏みたらちょっと元気が出てきた。
具合を聞かれた後で、秘宝を渡した。
せっかく顔を会わせたんだからという事で、ザーフィスから取り返した宝を手渡す。
クランは予想通りとても喜んでいた。
そんなに大事なら、さくっと盗まれるようなところに保管しとくなよ。
それから、しばらくとりとめのない話をしてから、シェフィの事を伝えた。
記憶喪失だっていうから、どうしようかと思ってたけど、他の奴に任せるよりはクランに任せて面倒見てもらった方が安心だ。
話が終わった後、クランは責任を持って保護すると言ってくれた。
その後、クランは急に真剣な表情になってある事を、打ち明けてきた。
それは、今この世界で起こっている事についてだ。
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