「科学への入り口」 2020年6月25日

ハルは本当に本が好きで、何でもかんでも読む。

コロナ休暇中に妻の実家から送ってもらった本二十冊くらいを一週間も掛からず全て読んでしまった。

漢字を習って、読める本が増えてきたこともあるけれど、ゲームのせいで学年以上に読める時も多く、たぶん、経験値が増えてきて、読めない字があっても、読み進められるくらいになっているのだと思う。


で、何ヶ月か前に、『どうして?科学のお話○年生』という本を一揃え買っていて、その本のコラムに、偉人伝みたいのが載っていて、エジソンとかライト兄弟とかのお話を気に入ったようで、よく話をしていた。


科学って何なの?数学も科学なの?って最近ハルに聞かれて、数学とか、物理とか、化学とか、地球とか宇宙とか、この世界とか自然とかがどうなってるのかを説明するための学問が科学だと話した。

じゃあ、アンリ・ファーブルも生き物で自然だから科学だねと言っていた。ファーブルは最近ハルのお気に入りらしい。


僕は最近、レイチェル・カーソンの沈黙の春を読んでいて(海洋科学をやっていたのに今更かよ)、その中でダーウィンとミミズについての話が書いてあり、興味を惹かれた。

我が家は、ふつうよりも“科学”が身近にあるとは思っているけれど、結構単発というか、断片的に知識を手に入れていることが多くて、そろそろもうちょっと根本的な、科学ってこういうものなんだよ、っていうのに触れさせたいなと思っていた。


ファーブルにはミミズは出てこないと思うけれど、件の小学生向け科学の本にダーウィンも出ていたらしく、ダーウィンのことも話していたハル。

これはいいなと思い、子ども向けのダーウィンとミミズの本がないか調べてみると、面白そうな本が見つかった。「ダーウィンのミミズ研究」という本。


テーブルの上に置いておいたら、すぐに読み始めたハル。

あっという間に読み終わったみたいなのだけど、

「父ちゃん、この本、最後の方、なんかページが抜けてるんじゃないかって思うんだけど」とハル。

どういうこと?と聞いてみると、

「最後のほうのページに書いてるのが、『〇〇はどうなんだろうか?』、『〇〇は間違っていたのだろうか?』、『でも、本当にそうなのだろうか?』とかってなってて、何も答えが書いていない」からだと。


答えが出るようで出なくて、いつまでもどこまでも終わりがなくて…。

そう!それが科学!

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