第7話 義務教育期間4

ちょうど10歳になる頃ぐらいから私の知識を求める学習はピークタイムに入った。学習というものは脳がフル回転するため多くのエネルギーを必要とするアレルギーが多い私はバランスの取れた食生活を送ることが難しい。結果として若干丸い体型になってしまった。体型云々は置いておいて、この頃から歴史に関する勉強を始めた。そもそも何が面白いと感じたのかが今となっては分からないがまあ買ってもらった本が面白くそこからのめり込んでしまったのだろう。少年らしく?戦国時代の群雄割拠はキラキラしていた。武将という響きや合戦移り変わる勢力図は今でも心惹かれる。担任のカリキュラムより遥か先を常に学習する習慣は変わらず、通知表はある項目を除き最高評価それが当たり前だった。ただ図工の時間は苦痛で彫刻刀を使う時間は指を切ることが多くしかも強がりをする時期であったため1人で止血し気丈に振る舞っていたし、かなり危ないがおそらく誤魔化せていた。4年生以降の小学校といえばバスケとゲーム以外は大きな変化はなかった。どちらも友人から影響を受けのめり込んでいった。これらは新しい世界を開くツールであり友人とのつながりとしての役割を果たしていた。小学校の狭い世界では珍しく一歩引いた視点からどちらも楽しんでいた。ゲームは人生初のアクションゲームでゴリ押しが主流の仲間内で唯一立ち回りに気をつけながら慎重にプレーし効率化を図る遊びをしていたし、バスケは初の球技も相まって慣れるのに時間が掛かったが気がつけば言葉を最低限しか必要としないコミュニケーションツールとして活用していた。まあそういう活用を始めたのは高校受験の半年ほど前だが

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