第6話 義務教育期間の休日
こんな某国の某人が書いた回顧録にはるかに劣る悔恨録を読んでいる人間はいないと思うので、白味噌で作った味噌汁のようにサラッと休日をどう過ごしていたかについて記載する。
私の父、祖父はある芸術家として活動している。そのため式典や展覧会にはほぼ必ずといっていいほど連行されていた。結論から言えば嫌だった。だがついていくしかなかった。
なぜなら式典会場では式典後の豪華な料理が待っていたからである。この特権階級的幸福感を味わいたい一心で休日が潰れるというマイナスを帳消しにしていた。
とはいえ休日のほぼ全てが家業に付随するもので潰れたわけではなく、釣りやキャンプなどのレジャーに連れ出されることも多々あった。自然嫌いな私にしてはよく楽しんでいたと思う。
何もしない休日ということはほぼ無かったのでかなり休日としては色鮮やかな分類の休日を送っていた。宿題とかいう無駄の塊を始末する必要性を除けばであるが。
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