第6話 あれから
私はあれから3年間学院で一貫してトップに君臨していた。
勉強だけでなくスポーツも思った通り動けるし、スタミナも結構ついた。
これも毎日ジムに通った成果である。
何せ勉強は兎も角、運動は第三視点で操作するゲーム感覚で動けるので基本の体力が無くても身体が固くても関係なく動かせる。
一言で言えば巨豚女でも世界陸上制覇出来てしまう。
はっきり言ってそれは自分の中でもありえない。
好きな時にゴロゴロする=豚女では人生辛い。
心が死んでしまう。
引きこもり一直線。
私の理想は理想の体型のままで好きな時に何時でもゴロゴロする事なのだ。
なので好きな時にゴロゴロ出来る環境と資金+理想の体型の維持と理想の食生活を実現する為に卒業後にアドバイザー会社を創りアドバイス料をせしめる互いにWINWINな関係会社を立ち上げたのだ。
とりあえずお母様の会社と提携を結んでダイエット食品の流通と宣伝のアドバイスをした。
すると驚く程、景気が良くなりお母様に大変喜ばれてハグされた。
アドバイス料を元手にお父様の会社の株を購入。
低迷していたので、お父様にもアドバイスをする。
お母様の会社の好景気で関心を示してくれたので、私のアドバイスを受け入れると直ぐに実行してくれた。
すると、やはりというかお父様の会社も右肩上がりの好景気を叩きだしていた。
ある程度落ち着いた所で私はお父様の会社の株を売り総資産が40億程になった。
これはもう既に存分にゴロゴロしてもいいんじゃないかしら?
そんな中、何件かアドバイザーの仕事が入って来たのでお父様とお母様の会社に影響が出ない程度にアドバイスする。
それによっても、そこそこの収入をまた得る事が出来た。
何せ私はもう両親より稼いでいるのだ。
「もう、笑いが止まらないわね」
なんて思っていた時期が私にもありました。
〈アリシア。約束忘れて無いわよね〉
「うひょ!」
いえ、忘れていた訳では無いのよ?
本当本当。
ちゃんと覚えてるよ。
もう1人のアリシアの捜し物。
でも、手掛かり所かどうすればいいのかさえ分からない。
手の出しようがないとは正にこの事。
アリシアの存在意義を探すって、そもそもどうアプローチすればいいんだよ!
私が知りたいわ!
「あはは、もうちょっと考えさせて」
〈良いけど、そのままフェイドアウトは許さないからね〉
「わ、分かってるってば」
〈なら良いけど…〈保険掛けとこうかな〉〉
そして、順調に思えた日々の終わりは私の講じた金儲けの影響下でヒタヒタと近ずいて来ていた事を当時の私は知る由もなかったのだった。
アンドロイドは普通な少女の夢を見る no.name @fk2310
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。アンドロイドは普通な少女の夢を見るの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます