第8話 選抜試験開始

クジ引きが終わりそれぞれの

グループに分かれる。


俺はL番グループ、一番最後だ。


さっきの偉そうなおっさんが

話始める。


「それではAグループから順番に開始する。」


Aグループから戦闘が始まる。


皆、ド派手な技や魔法を放つ。


「ファイヤーボール!」


「ウィンドカッター!」


やはり実際に見ると正直、

驚いてアゴが外れそうだ。


火の玉や風の刃、岩が浮いたりする。


「やっぱ異世界に来たんだな。」


ついポロっと驚きすぎて呟いてしまった。


「Aグループ勝者ガース選手!」


「Cグループ勝者ケーツ選手!」


何か聞いたことある様な名前だな。


まぁいっか。


次々と代表者が決まって行く中

俺が出るグループの番が来た。


舞台に登るとなんともう

数人膝をついている。


何が起こった⁉︎


特殊なオーラを放つ奴でもいるのか⁉︎


初っ端から強敵か•••。

上等だ!こんな所でリタイヤするなら

そこまでだ。やってやる。


「それでは最後Lグループ試合開始!!」


開始と共に向こうから一人の男が

歩いてくるのがわかる。


数人をなぎ倒し、他は何もせずに倒れている!


「クッ!ハッ!」


息が出来ない!とゆうか吸ってはいけない。


何故なら•••。


「貴様よくもやってくれたな!」


そこに立っていたのは、

ビーチ•アレデル。


「お前は俺の封印を解いてしまった。

俺は1日動かないと次の日、

オーラが強くなって周りに影響を与えてしまうんだ。」


ただ風呂入ってないだけだろが!!


てか意外とタフだな!


「ここであったが100年目!」


「昨日始めて会いましたが。」


「うるせぇ!昨日の借りを返してやる。」


「アレデル様頑張って!そんな奴やっつけ

ちゃって!」


どこからともなく。

あの受付嬢の声が聞こえる。


でもここままじゃまずい。さすがに

臭いは防げない。


奴が近づいてくるたび臭いが強くなる。


どうする。


そこに風が吹き荒れる。場外の人が倒れる。


風か•••。


「どうした。俺のオーラに

恐れをなしたか。」


臭いにな!!!


そうだ!!!


俺はおもむろにシャドーを始める。


「シッ!シッ!」


「おいおい!お前、俺のオーラに当てられて

ついに頭がおかしくなったのか!ハッハッハ!」


気にせずに続ける。

パンチやキックを繰り返し出す。


すると拳圧等でおきた風が奴に向かって行く。


「クッハッ!き•さ•ま、何をした⁉︎」


さらに鋭く!早く!


「クッハッ!グワ!!!?」


急にアレデルが突然痛がりだす。


「グワ!臭!ゲェ!臭」


なんだどうしたんだ⁉︎


まさか•••⁉︎


風を向こうにやって、奴自身の臭いで

倒そうとしてたが必死にやってる内に

拳圧で空気の塊が奴にダメージを

与えるようになったみたいだ。


思わぬ拾い物だ!


「シュッ!シュッ!シッ!!」


「グワ!臭!グワ!臭!グワ!臭い〜!!」


アレデルがフラフラになってる。


「何なんだお前は⁉︎それにお前⁉︎

ア•シ•ク•サ•イ•••。」


「お前だよ!!!!」


俺と場外から一気にバッシングが飛ぶ。


「ヘッ⁉︎オレなの•••?。」


ドシン!!!


アレデルが倒れた。


偉そうなおっさんが前に出てくる。


「ひょうひゃ!かしゅとしせんひゅ!」


コラコラ!鼻をつまみながら言うな!!


「異議ありです!!」


あの、受付嬢またかよ!!


「アレデル様は何もせずに急に倒れました!!

彼は呪文を詠唱すらしていません!

何か卑怯な手を使ったに違いありません!」


何を言うんだ、こいつは何か

俺に恨みでもあるのかよ。


「自分の臭いで倒れたんじゃないか。」


「なんてこと言うのよ!あれはあんたの

足の臭いでしょう!」


こいつまじなんだよ!

だんだん腹立ってきた。


そこに偉そうなおっさんが

割って入ってくる。


「待て。確かに言ってことも一理ある。」


おいおい、待てよ!


「しかし、ここは城だ。不正をするような

輩に侵入されると思うか?騎士団が

見回りをしているし、怪しい奴が

いる報告もない。」


それはそうだろう何もしてないからな。


「クッ⁉︎バトルロワイヤルでは、運良く

逃れられたと思うけどトーナメントでは

上手く行くと思わないでよね!」


何回も言うけど俺なんかした⁉︎


そこに偉そうなおっさんが近づいてくる。


「すまんな。ヒーローランクを持ってない

実績がないやつが疑われる可能性は

あるからな。しかし、騎士団が巡回、監視を

しているのでそれはないと確信している。

私から謝っておく申し訳ない。」


さっきまであんな偉そうにしていたのに

意外といい人なのかもな。


「後、ちゃんと足は洗うようにな。」


前言撤回だ。


俺の臭いじゃないのはわかっているだろ!


まぁとりあえずバトルロワイヤルは

通過したが。


この後引き継き休みなしでトーナメントを

行うらしい。


今後厳しい旅になると踏まえてだそうだ。


「それではまずAグループ代表ガース選手対

Bグループ代表ゲルト•ユーズ選手。」


ここで選手の紹介が入る。


「まさかまさかのドンデン返し!Aランクヒーローが

いるなか、新人に近いCランクヒーローが

トーナメント進出!珍しい青い爆炎魔法の使い手

ガース選手!」


アゴが長く不細工な顔の貴族風な

格好の男が登場した。


「皆よろしく!」


「兄貴頑張ってでやんす!」


外野から可愛い顔をしているが

見窄らし格好をした男が声をかけている。


「対して、金の力で何でも解決!

装備は殆ど高級品!業物ばかり!

資産家ゴルド•ユーズ様の息子であり

Aランクヒーロー、ゲルト•ユーズ選手!」


全身高級そうで強そうな装備を

纏っている。金髪で短髪の高身長の

少しイケメンが現れた。


まぁ金の使い方は人それぞれ

だからな、とやかくは言わない。


「今すぐリタイヤしたら金をやるぞ。

もしやめないなら父さんに言って

金の力を使って追いこんでやるからな。」


これまた前言撤回!

クズのボンボンだったよ!


なんでこんな奴がヒーローをやってんだよ!!


「ゲルトちゃん頑張って!」


めっちゃ美人なマダムが手を振る。


「マ、母さん頑張ってくるよ!」


今ママ言おうとしたよ。

まぁあの母親からだったらこの

顔の息子が生まれるのはわかるな。

顔は母親に少し似たのかな。


「早くあんた降参しなさいよ。

パパに言い付けるからね!」


性格も母親譲りだった。

めっちゃ美人だが残念だな。


「それでは、試合開始!」


「こ、降参し、しないんだな。

こ、後悔するなよ!」


ゲルトは少し震えてる。


「ちょっと待った!」


ガースが試合を止める。


「な、なんだよ降参するのか。」


「嫌、降参はしない。」


しないのかよ。じゃあなんだ?


「俺はさっきの試合で沢山、

爆炎魔法を使った。」


確かにド派手に使ってたな。

舞台が吹き飛ぶかと思ったよ。


「だから•••。」


長い金髪をかっこ良くかき分ける。


「魔力切れだ。」


なんだよそれ!!偉そうに言うなよ。

でも何か前にも見た光景!!


「だから少し手加減を、ギャー!!」


あ、切られた。自分で言うから。


「そこまで!ゲルト選手の勝利!」


「やった!!マ、母さん勝ったよ!!!」


「ゲルトちゃんすごい!!!」


なんだったんだあいつは⁉︎

強いは強いんだろうが、少しはペース考えろよ!


「アニキー!!⁉︎」


「ケーツよ後はタ•ノ•ン•ダ•••。」


「アニキ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


そこにタンカが運ばれてくる。


「どいて下さい。医務室に運びます。」


なんだこの茶番は•••。


ガースがタンカで運ばれて行った。


立て続けに次の試合が始まる。


先程ケーツと呼ばれていた奴と

謎の赤い鎧の戦士だ。


「それでは2回戦!Cグループ代表ケーツ選手対

Dグループ代表レッド選手!」


「ちょいと待ったでやんす!」


ケーツが待ったをかける。


「実は•••。おいらも魔力切れでやんす。

辞退するでやんす。」


おいおい!コンビで何してんだよ!

後は頼んだ言われてただろうが!

テヘペロしてもダメだろ、。


それに何故かあのレッドって名前の奴、

膝ついてなんかめっちゃ悔しそうだけど。


不戦勝だから喜んでもいいはずだが。


ただ予選を見ていたがあのレッドって奴は

相当強いな。


他の奴らとは別格だ。

まだ全然本気を出してない。 


あいつとあたるなら決勝だ。


いや、まずは目の前の試合に集中しないと

いけないな。


それから試合が行われて行き

俺の番が来た。


なんと相手はSランクヒーローらしい。


本気でいかないといけないかもしれない。


そして試合の幕が開けた。

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