第78話
「朱明様我が国は、天が誕生致す大神が座し、八百万の神々様が座す、それは稀有なる国にございます。かのお方様方が座すという事は、
不思議なもの達が一同に言う……天が誕生させし大神の存在を、この高僧は知っている。それは不思議世界の天狗が、教えてくれる事なのだろうか……。
「私はそれ等を全て、弟子に伝え教えて参ります……
「……して、何処に?何処に行ったかご存知で?」
膝を詰める様に聞く朱明を、直視して高僧は
「それを聞かれて、如何致されるおつもりで?」
と聞いた。
「命を……命を断ちます」
すると僧侶は、顔容の色を変えて動きを止めた。
「今上帝様が、お望みなのです……」
「あれの御魂で、ございますか?」
高僧は苦渋の表情を浮かべて聞く。
「いいえ。そのまま持って参れと……」
重々しく言う朱明を、見つめて復唱した。
「……持って参れ?」
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