第7話 実行

目的の場所に到着した

『派手にやっているようだな、ハルト!』

ハルトがこちらに気付いたようだ、破壊の手をやめこちらを向く

『誰?』

そしてそのまま、触手を使ってそこらに落ちている物を投げてきた

『うわっ!?危ない!!当たるところだったぞ!』

『当てるつもりだったからね』

『俺だよ、少しの期間だったけど小さい頃一緒に暮らしたじゃないか』

『・・・そういえば、そんなこともあったか、けど今はそんなことはどうでもいい、俺は全宇宙の破壊者になる存在だ』

完全に痛い方に行ってしまっているなと思いつつ、少なくとも地球ではそうなっているのは確かだ

『そうか、ハルトくん俺は君を説得にしに来たんだ、小さい頃を思い出すんだ』

『何もかも破壊してしまった、緑がなくなり生き物たちが棲む環境もなくなってしまうよ』

『そんなのも承知のことだ、破壊した後で我々の世界を創るんだ、昔のよしみだこの場は見逃してやる、大人しく地球最後の日を待つといい』

そう言うと踵を返し立ち去ろうする

『待ってくれ、考え直してくれないか!!』

どんどん背中が遠くに行く

地面に膝をつき項垂れていると、あの3人組からもらった通信機から連絡が入る

『あっしもしも!聞こえる、聞こえてるよね!あの魔道具持ってきてるでしょ』『あ、うんあのダンベルのことか、』『あれをハルト様に見せてみてね!それとそれは絶対に取られちゃダメだからね!じゃ✋』

『何だよ、いきなり』

車に戻りそれを見せた

『ハルトくん、おーい君の宝物だよ!』

ハルトくんがちらっこちらを見るなり、目を見開いた

『よこせぇぇえ~~!!』

発狂

なりふり構わず色んな物を投げつけてきながらこちらにくる

『ちょちょ!!』

車を急発進させる、と同時にまた連絡がきた

『よくやった、あとは車のナビに細工をしておいたから、指定した座標まで来てくれ、捕まるなよ、じゃ✋』

『じゃ✋じゃねーよ、うおぉ~~!!』


果たして目的地まで着くのだろうか・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る