第3話

次に目が覚めた時僕は、

汚ったない床の上に転がされていた。


転がされていた…転がされていた…?

転がされていたぁぁぁ?!


「ちゃっ、ちょっあんた!

なんてことしてくれたんだ!」


その時の僕は生きてる生きてないを置いておいて

汚ったない、ホコリだらけの床に転がされていた

という事実に突っ込んだ。


寝袋が喋る、モゾモゾと蠢きながら

「なんやなんや、うるさいやっちゃなぁ…」


「あんたか?!あんたなんだろう!

この家の主人というやつは!

なんなんだこの家は!この部屋は!お前は!」


「うるさいって。」


「この埃まみれの部屋で!」


「うるさい。」


「こんなん人間が生きる環境じゃないよ!」


「……。」


「ありえない、人としてありえない

というか生きていけないだろこんな部屋!」


「あのなぁ…あんちゃん、さっきから

ギャーギャーギャーギャーやかま」


「いい加減寝袋から出てこいよ!

もっぞもぞして…気持ち悪い!」


「じゃがましぃってんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「うヤッ!」


「なんだぁ…お前?人の家に

勝手に上がり込みやがって部屋まで

入ってきやがって!汚いのなんのって!

だいたいてめぇにかんけぇねぇだろうがァ!」


と、それはそれはたいそうお怒りな

この家の主人が寝袋から声を張り上げてでてきた


「ッツ!」


寝袋からでてきた声の主家の主をみて息を呑んだ

なぜなら暗い山奥にポツンとあった家の主

リビングだけ人が住む環境では無い辺鄙な家の主

真ん中にころがっていた寝袋の主が、


明らかに小中学生辺りの容姿をしていた


















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死なない私はあなたのそばに 一条 遼 @DAIFK

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