第76話 『大将の正体』 その9
たしかに、まりこ先生は、以前、まだなにも正体がわからない怪物にあてて、脅迫状を出しました。
つまり、あれも、陽動作戦だったわけで、その成果が、いまでてるのかもしれません。
多少、やり過ぎたかな、とも思っています。
しかし、あれには、返事が来ていたのです。
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さて、まりこ先生は、初代理事長さんと、正面からぶつかりました。
もちろん、真っ正面からぶつかったら、お相撲でもそうですが、飛ばされてしまうだけです。
しかし、小さいと言うのは、昔から言われますように、小回りが効きます。
相手の力を、うまく相手に返すようにしなくては。
まりこ先生は、初代理事長の身体の下をまわり、上側に飛び乗りました。
試しに、頭に一発いれました。
『うわ。固いなあ、石頭だな。』
初代理事長さんは、手の動きが非常に早く、器用です。
ハエたたきみたいに、まりこ先生を叩きにきましたが、それは見越しています。
まりこ先生は、背中に回りました。
背中には、わりと弱点があります。
手が届かないかもしれません。
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