第75話 『大将の正体』 その8


 初代理事長の怪物さんは、こんどは自分から仕掛けてきました。


 でかいのに、早いです。


 もちろん、エネルギーの塊です。


 普通なら、技の名前を叫ぶのが、アニメとかの常識ですが、これは、常識ではありませんから、そうしたことは、考えていません。


 しかし、やはり、まりこ先生は、上手に避けたのです。


 そのはずでした。


 ところが、何故だか、5メートルは飛ばされました。


 衝撃波です。たぶんね。


 今回は、態勢を崩したため、地面に激突しました。


 『いたたたた。』


 まりこ先生は、久し振りに、痛い思いをしました。


 しかし、そこは、このくらいで倒れてしまうまりこ先生ではありません。


 すぐに、立ち上がりました。

 

 『ほう。やはり、まりこ先生は、強いですな。普通なら、気絶ですからな。はははは。』


 『あなた、本来的に、人間でしょう。なぜ、そんな、怪物になった?』


 『失礼な。怪物ではないですぞ。わたしは、1000年以上、いや、もしかした、さらにむかしから、この地に潜む、ある存在を見いだしたのです。』


 『オカルトね。あり得ない。あり得ないことは、捏造という可能性が高いのです。』


 まりこ先生は、次の技に出ました。


 相手も、こんどは、同時に動きました。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る