第54話 『学園大戦』 その31


 『お局先生、ピンチです。さあ、どうする。あ、人間の姿で戦っていたお局先生、変身を始めたあ。』


 お局先生は、身体が、ぎにゃんと、潰れるみたいになったあと、再び別の姿に再構成されたのです。


 『あらま。埼玉の竜馬室のみみずく土偶みたいね。かわいい! でも、ちょっとかわいそう。』


 しかし、その、みみずく土偶は、どんどんと、大きくなり、まりこ先生の倍くらいになりました。


 『典型的な、オカルトアニメね。』


 まりこ先生は、つぶやきましたが、その、みみずく土偶さんは、なんとなくアンバランスな左足を上げて、まりこ先生を潰しにかかりました。


 ぐわっしゃー。


 『やれやれ〰️! 潰せー! 』


 という、歓声のなかには、


 『あらあらあ。』


 という、悲鳴に近い声も飛びました。


 土偶さんの足は、すでに、地面にめり込んでおります。


 ラーメンやの大将は、黙ったまま、固唾をのみこむようにしながら、硬直しておりました。


 『いやいや。まりこ先生がこの程度で負けるわけがない。』


 と、言っているのを、回りの怪物化した保護者が聞いておりました。



 ぶる。………ぶる。……ぶる、ぶる。


 ぶるぶるぶるぶる。


 がっちゃーん。


みみずく土偶さんの身体が、空中に舞い上がったのです。


 すると、地面の穴から、まりこ先生が現れました。


  『おぎょわ〰️〰️〰️〰️〰️😃』


 会衆が叫びをあげました。


 『ふん。なにほどにもない。』


 まりこ先生は、よろめいた、みみずく土偶さんに、間髪いれずに、パンチを入れました。


 すると、その土偶さんは、ばらばらばら、と、もろくも、崩壊したのです。


 しかし、崩壊しながら、右手で、次の選出にタッチはしたのでした。


 『お局先生、玉砕しましたが、タッチは有効と認められました。灰色のフードを被った人物が、試合場に入ります。いったい、だれか?』



         🤯


 

 


 

 

 


 

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