第49話 『学園大戦』 その26


 『主審は、おとなりの、深淵しんえん大学学長さまです。』


  お〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️😃


 と、いう声が上がったのです。


 意外だ、という、ニュアンスも、かなり感じられました。


 『ふん。ついに、正体を現しに来たか。』


 まりこ先生は、内心思いました。


 表向きは、ラーメンやの大将のごとく、あまり仲の良くない間柄ですが、まさに、いま、兄様たちが立ち向かっている施設があることから見ても、実は、本来、深い仲にあるに違いないと、まりこ先生は見抜いていました。


 ただし、彼方あちらの学長さんは、見た目、人間のままです。


 いま流行りの、某アニメの、魅力的な頑固教師みたいなお姿で、敢えて言えば、まあ、多少、時代遅れかもしれません。


 『副審は3人です。まず、現生徒会長。彼は、柔道五段。タルレジャ拳法師範代見習い。次に、初代会長のご子息。優れたピアニストで、また、アマチュアレスリングの世界チャンピオンでもありました。さらに、初代生徒会副会長。彼女は、物理学者にして、生け花の溜池流家元です。』


 『けっこうですこと。ちなみに、現生徒会長さんは、あたくしと柔道で、まじめに対戦し、良く頑張りましたが、一本取らせていただきました。他の方は、わかりません。で、あたくしと、直に闘うのは、どなた?』  


 まりこ先生が、言い放ちました。


 すくっと、立ち上がったのは、なんと、お局様だったのです。



         🥋

       


 


 

 

 

 

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