第47話 『学園大戦』 その24
🍜🍥
まりこ先生の付け人は、ラーメン店の大将が務めることとなりました。
決闘は、学園ルールによります。
ただし、そのようなことは、先の世界大戦以降には、行われたことがありません。
付け人、その人の役割は、まずは、闘いの現場まで、間違いなく、戦士を送り届けること。
また、闘いには、一切、手は出さない。
ただし、1回だけタオルを投げ込むことは可能であります。
が、本人が拒否したら、効果はなく、2回目はない。
相手方も、それは、おなじであります。
誰の目にも、勝負が明らかな場合は、レフリーが、サイドの審判員と一応確認してから、勝ち負けを宣言しますが、そうではない場合は、闘いが、もう先に進まなくなったなら、レフリーと、サイドの審判員と、相手方の付き人と共に、その勝負の確認をするのですが、もし、付き人が、相手に不正行為があったと認めていたら(負けた場合しか考えられない。)、それを申し出ることができます。まあ、大概、申し出るのが、むしろ、礼儀とされます。
双方が、不正行為があったと認めたら、再試合も可能になりますが、それが不可能な場合は、代理を立てることもできます。
相手が認めなければ、3人のサイド審判員が協議して決めますが、今回の審判員は、たぶん、初代理事長側からでるに決まってますから、決まりとしては、審判員は、公正であれ、とされますものの、例え、ルールはそうではあっても、公平を確保するのは難しいだろうと思われます。
肝心のレフリーは誰なのか、これも、行ってみなければ分かりませんが、おそらく、初代理事長側から出るでありましょう。
だから、最初から、まりこ先生が、不利になるのは、まず間違いないと予想されました。
『そんなの、関係ない。要は、完膚なきまでやっつければ良いのよ。ふん。』
と、まりこ先生は、あくまでも、強気です。
ちなみに、直接の相手は、初代理事長のはずですが、全権委任で代理を立てることは可能ですが、果たして、いかに?
ついに、まりこ先生は、体操服の出で立ちで、果たし合いの会場、すなわち、本館前広場に現れたのです。
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