第45話 『学園大戦』 その22
兄様が、ラーメンやの大将に、またまた、尋ねました。
『で、まりこさんが奮闘している間に、ぼくは、何をしなければならないと?』
『非常に重要なことです。学園と大学は、仲良しというわけではありません。しかし、互いに潰れないような、協定をしていたのです。もともと、大学の敷地は、初代が確保していたのですが、彼からみたら、裏切りにあい、別法人の大学が建ちました。しかし、その敷地のなかに、非常に大切な場所があったのぜよ。』
『あの、いちいち、ぜよ、しなくていいです。ぜよ。』
と、まりこ先生。
『なんの、土佐の生まれよお。』
『一杯のみねー。とは、ならないですわ。で、なんと?』
『いささか、オカルト科学的ですがね、大学の端っこに、立ち入り厳禁の要塞みたいな建物がありますな。』
『ええ、表向きは、オールドタイプな鍵がかかってますが、ぼくのみる限り、本当の鍵は、あれではないだろう。と、』
『そうですぜよ。さすが。あいつは、コンピューター管理の超電磁重力ロックです。あれをこじ開けるには、富士山を持ち上げる位の力が必要とか、ま、多少、オーバーでしょうが。しかし、開けようとする力を、常に越える力で、よけいに締まります。だから、誰にも、開けられません。』
『なにが、入っているのですか?』
『あの地下には、今のところ、地球人類には認識不能な物質が埋まっていると。それは、不可思議な放射線を出している。』
『ぶっ。あの、大将、もちはもちやといいますでしょう。そのようなものが、地中に簡単には埋まってませんよ。たしかに、いまんとこ、周期表には118あり、173までの存在が可能だとされますが、そのあたりは、たしかに、未発見です。しかし、そんなへんな元素は、ないと思いますよ。それらは、人類が作ったもので、自然にも、安定的にも存在しない。』
『だから、オカルト的といったずら。』
『はあ。ずら。なるほど。で、そこから、人類を怪物化するもとが出るのだとおっしゃいますか。』
『それだけでは、活性化できないので、兄さまが作った波長の電磁波が必要になるが、それは、一回地球上に放たれれば、学園が設置した端末で、どんどを拡大されると。』
『超オカルトだわ!』
『んだ。しかし、あの元を止めたら、いまならば、逆転現象が起こるはずだと聞いた。その期限はわからないんだと。』
『だから、ぼくが、あのなかに入って、壊せと?』
『スイッチ切ればよいらしい。』
『どうやって、侵入するのかい、大将。』
『そこだ!まさしく。』
大将は、床に座り込んだのです。
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