第16話 『まりこ先生は無敵なのか』
学校に巣くう魔物たち、と、言っても、かつての経営者達ですが、は、着々と地球影化の準備を進めていたのです。
その、エネルギーの源は、地殻の底にある、マグマだったのであります。
影化した人間を、数十人単位でまとめて束ね、エネルギーの取り出し端子に利用するという、恐ろしくもおぞましい技法を開発していたらしいのです。
影化した人間は、死にはしないが、端子としてしか、使えなくなります。
まさに、端子人間となるのだ!
未来永劫、ひたすら、エネルギーの取り出し端子として生きるのであります。
しかし、彼らには、それだけが、喜びとなり、歓喜の泉、人生の凱歌となるのです。
まさに、幸福の絶頂に置かれるのです。
誰が、それを、批判できるでありましょうか。
強制された歓喜。
作られた、栄光。
かつての理事達が構築しようという社会は、まさしく、意図的に確立された、歓喜に満ち溢れる喜びと幸福の社会です。
しかし、それが、真実となるのです。
影達は、基本的に不死です。
ただし、殺害方法はあります。
ポジ化して、殺害すれば、良いのでありました。
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一方、まりこ先生も、奇想天外な作戦を進めておりました。
影達は、人間の行動を遮る力はありません。
だから、まりこ先生に手は出しにくいのです。
しかし、脳に、手を加えた、ロボット人間ならば、話しは別です。
かつての理事達が、まりこ先生の怪しい動きに気がつかない筈もないのです。
それで、理事達のコントロール下にある先生方が、真夜中、呼び出されたのでした。
まさに、学園を戦場とする、天下分け目の戦いが、迫っておりました。
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