第15話 『最強無敵まりこ先生の陰謀は、隠されていたのである』


 陰謀というものは、そもそも、常に、隠されているものです。


 しかし、陰謀とは呼ばない、さまざまな、企画とかも、やはり、大概内容は、隠されているものです。


 情報が漏れることは、好ましくありません。


 だから、リハーサルなんかも、関係者以外は、立ち入り禁止。


 人間は秘密が大好きなのです。


 まして、この世界を、全部、ネガにしてしまおうという、わけのわからない陰謀ですからね。


 かれら、反人類は、準備に余念がありません。



 一方、まりこ先生たちも、朝早くから、準備に取りかかりました。


 時は、ある、日曜日。


 学園と、その、とある大学は、作者の都合もあり、実は、山ひとつ挟んで、隣同士でした。


 でも、間に山があると、隣どおしとは、認識しにくいものです。


 にもかかわらず、なんと、この二つの施設は、秘密のトンネルで繋がっていたのです。


 それを堀抜いたのは、まりこ先生のご先祖さまだったのです。


 まさに、恨みの成せる技。


 追い詰められた、まりこ先生のご先祖さまは、破壊工作に出ようとしていたのです。


 大学が出来たのは、かなり、後のことでありました。


 けれども、破壊工作は、実行されることはなく、すべては、一旦、準備だけに、終わったのです。


 トンネルのありかは、子孫である、まりこ先生だけに伝わりました。


 父親が違う兄は、そこらあたりは、知らなかったのです。


 なんとも、都合のよい話ではありませんか。



 トンネル内には、すでに、ケーブルが敷設されていたのです。


 まりこ先生がやるべきことは、必要な器材を、接続するだけ。


 だったわけです。


 まさに、いまこそ、復讐の時がやってきていたのであります。



 まりこ先生、恐るべし。


 ついに、最強まりこ先生が、その恐るべき実力を、恨み重なる経営者一族に見せつける時が、やってきたのである!



    ・・・・・・・・・・・


    

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