第3話 『脅迫』 その1
『さて、じゃまな、作者は、未来に追放したわ、これで、ずっと、楽になったわね。つぎの目標は、いよいよ、あいつかな。』
まりこ先生は、教員室で、呟きました。
『教師になって15年。恨み重なる、あの存在。許してなるものか。』
まりこ先生は、新聞や雑誌を切り抜きました。
まりこ先生に、気があることは、間違いがない、さとる先生が、ふと、覗き込みました。
『なんでしかあ。まりこ先生。切り抜きなんかして。』
『あらあ、校長先生に、頼まれちゃったの。教頭先生を、脅迫するんだって。』
『そりぁ、犯罪では?』
『だって、教頭先生の誕生日のパーティーに応じなければ、机の上に、でっかい、ケーキをおくぞ。いいのか? それで、と、いう、ないようなん、です。』
『なんだそりゃあ。またく、あのふたり、仲がいいんだか悪いんだか。』
『ほんと。ほほほほほほほ。』
しかし、まりこ先生は、も、一通作成していました。
それは、旧校舎の天井裏に潜む、あの、恐ろしい化け物に宛てた、脅迫状だったのです。
それは、まさに、このあたり、1000年の歴史にからむ、恐ろしい呪いなのでした。
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