Call of the Wild: The Angler
Epic Gamesにて"Call of the Wild: The Angler"が期間限定で無料配信されていたのでプレイ。
本作は"theHunter: Call of the Wild"と同シリーズの釣りゲー。広大な自然公園を散策して釣りスポットを見つけて釣りをする。
自然公園内の環境を荒らす外来植物などを報告する探索要素もあるが、それはおまけ。基本的には釣り以外することがないゲームだと思っておいた方がいい。
"theHunter"と同様、エリアはDLCで切り売りとなっている。初期状態だとアメリカの自然公園のみ利用可能。
DLCなしで車とボートが使用可能になっており、追加購入なしでもエリア内の移動は比較的楽になっている。
自然公園はそこそこ広めだが、そこまで探索範囲は広くなく、移動するのが大変というほどではない。
熊や鹿などの動物は一切出てこない。
オンラインだと他の釣り人を見かけることがあるが、挨拶できる程度。他の人の行動は釣りに影響を与えることがないので、邪魔されることもない。釣りをしている周囲でボートを乗り回されたりしても問題なし。
基本的な釣り方はチュートリアルをやればわかるようになっているが、魚に関する情報は、池・川・湖のどこにいるかや、日中を好むか日没を好むか、どんな餌なら食いつくか程度のものしかなく、最適なフックのサイズまではわからない。なので、自分で試行錯誤するしかない。
魚の釣れる条件は緩く、ゲーム中のハンドブックの説明にかかれてある「好みの餌・ルアー」を選び、適正なサイズのフックを選べば釣れる。
フックが大きいほど小物がかからなくなって大物が釣れやすくなるが、小さなフックに大物がかかることもしばしばある。
一応浮き釣りではタナを設定できるが、ほとんど意味なし。
釣り自体も簡単で、魚が餌に食いつくと「今だ!」と表示されるので、それに合わせて仕掛けるだけ。たいがいの魚はラインを巻くだけで釣れる。
ラインが地形に引っ掛かると一瞬で切れるので、障害物のない場所で釣りをしたい。橋の上で釣ると謎の理由で切れやすい。バグかもしれない。
魚の重さに対してタックルの強度が負けているときだけは、きちんと魚の動きを見ながら引いたり巻いたり緩めたりする必要が生じる。この時だけはちゃんと釣りゲーをしている気分になれる。
ただ、それもLv35になって店売り最強のタックルを揃えるまでの話。店売り最強のタックルを手に入れてしまうと、本作における最大の大物であるレイクトラウトですら、リールを巻いているだけでだいたい釣れてしまうイージーモードに。
さらに、掲示板ミッションや管理人のお願いミッションをこなして、さらに強力なロッドやリールを手に入れてしまうと、伝説の魚ですら楽々釣れるヌルゲーになってしまう。
本作は基本的に好きなように釣りをすればいいだけのゲームだが、金や経験値を効率よく稼ぐには、デイリー・ウィークリーチャレンジや、掲示板のミッションをこなすことになる。
デイリー・ウィークリーは自分でどのチャレンジに挑戦するか選べるので、できるだけ簡単で稼げるのを選べばいい。
問題は掲示板ミッションで、これは、特定の場所で特定の魚を釣る必要がある。
たいがいの場合、指定された場所で釣れるはずのタックルを組んで釣糸を垂らせば問題なく目当ての魚が釣れるが、一部のミッションでは、妙に目当ての魚が釣れなかったりする。本当に指定された魚がいるのか疑わしいくらい。
外来植物を発見したりするミッションは、病気の木やブイ、水上に棲息している植物に関しては発見しやすい。
しかし、タンポポなどの植物やビッグフットの足跡などは、近くにいても気づかないくらいわかりにくい。一応、目当てのブツは赤く光っており、近づくと「ファー」という音が鳴ることでわかるようになっているが、音はたまに流れるBGMのイントロとよく似ていて紛らわしいし、赤い光もそこまで目立つわけではない。
幸い、これらの報告物は、たくさんある内の8つを報告すればクリアとなる。全部発見する必要はない。なので、適当に歩いていればまあまあ見つかるが、本気でこれらのミッションをコンプリートしようとすると、ただひたすら自然公園内を歩きまくるという、超絶につまらない体験を強いられることになる。"theHunter"みたいに狩りができるなら、狩りのついでに探す手もあるが、このゲームは釣りゲーなので、陸上を歩いていても何のイベントもないので、特に面白くない。
魚の中には、日中の方が活発になるものと、夜中の方が活発になるのがいる。特定の魚を狙う場合、時間帯を変えたいのだが、本作には時間を飛ばすすべがない。なので、夜釣りしたいときは、夜になるまでリアルに待たなければならない。これはなんとかして欲しいところ。時間を飛ばす機能くらい、あってもいいと思うのだが。
細かい点で気になったところは、ひとつは、川に渡された丸太の橋が妙に渡りにくいこと。すぐ川に落ちてしまう。このゲームで、こんなところでシビアにする必要はないと思う。
もうひとつは、特定の時間になると、管理人が「俺はここに移動するから用があれば来てくれ」と報告してくるのだが、たいがい釣りの最中にいきなり話しかけられることになるので超絶にうざい。集中してるんだから黙っててほしい。
そもそもこのゲームでは管理人に会う必要は序盤のプロローグミッション以外になく、どこにいたって構いやしないのである。どうでもいいことを報告しないでほしい。
総評は、一見本格的に見えて、実はかなりヌルい釣りゲーなのは、良くも悪くもある。最初は何も考えなくてもバカスカ釣れて楽しいが、ある程度やっているとむなしくなってくる。
"theHunter"と"The Angler"がひとつのゲームとしてまとまっているなら、文句なかったと思う。つまり、メインは狩りゲーだが釣りもできる、というバランスなら、これでも良かった。このゲームの釣りだけだと物足りない。
これをやるなら、"Red Dead Redemption 2"で釣りをした方が楽しいかもしれない。あちらなら、釣りに飽きたら狩りもできるし、ただひたすら馬に乗ってそこら辺を走り回ってもいいし、草を引っこ抜いて薬草を煎じたり、鉄道強盗や店舗強盗したりもできる。やれることがたくさんあるうちのひとつとして釣りがあるので飽きにくいし、釣りシステム自体も、本作より凝っているような気が。
ただ、"RDR 2"で釣りをするにはストーリーミッションをある程度進める必要があり、最初の10時間くらいは釣りができないという制限があるわけだが。
[攻略情報]
私がやたらと釣るのが大変だった掲示板ミッションについて。
なお、基本的に対象の魚が釣れやすいのは、ハンドブックの「ベイトとルアーの好み」に書いてある順のようである。
たとえばオオクチバスは、ポッパー、カエル、クランクベイト……の順によく釣れるらしい。
というわけで、指定された魚を釣る場合、可能な限り、「ベイトとルアーの好み」の筆頭に来ているものを使うほうがいいようである。
●エメラルド・レイク・プラトー、マップチャレンジ1
ブロンズランクのヒメマスを釣るミッションだが、ヒメマスが鬼のように出なかった。
私はずっとサイズ5のスピナーでやっていたのだが、これだとニジマスなどの別の魚ばかり引っかかる。
サイズ7のスピナーを使って、あえてちっこいヒメマスを狙い、大きい魚が釣れにくくすることでようやく釣れた。
●ルビー・リバー・チャレンジ、フォトチャレンジ2
シルバーランクのブルーギルを釣るミッション。
私はなぜかブルーギルはサイズ10のフックでしか釣ったことがない。このチャレンジも、8や9だとちっともかからなかったのに、10を使った途端に釣れた。
●ダイヤモンド・ピーク、マップチャレンジ3
ゴールドランクのオオクチバスを釣る。
オオクチバスは釣れるのだが、なかなかゴールドランクが出ない地獄。他の魚もやたらとかかる。最終的にはサイズ6のポッパーで釣った。ポッパーでもコクチバスなどの他の魚がかかるが、なんとなくオオクチバスのかかる確率が高くなった気がする。
●ダイヤモンド・ピーク、フォトチャレンジ1
ブロンズランクのスタージョンを釣る。どんな釣り方をしても、場所を変えても、何度釣ってもナマズばかり釣れる地獄。
結局、フック6でシマミミズを使ってようやく釣れた。シマミミズでもナマズはかかるが、ちょっとだけスタージョンが優先される確率が上がるようである。
●エメラルド・レイク・プラトー、釣りチャレンジブロンズ2
ブロンズランクのゴールデントラウトを釣る。
これが一番苦戦した。どうやってもニジマスやノドキリマスしか釣れない。たまにオフリドトラウト。ゴールデントラウトだけがかからない。
他の場所ならゴールデントラウトなんて簡単に釣れるのに、なぜかここでは全くかからない。本当にいるのか疑ったくらいである。
ゴールデントラウトが一番好むのはスプーンだが、スプーンはサイズ6からしかなく、これだとニジマスなどのいろんな魚がかかり、肝心のゴールデントラウトが全くかからない。
で、チーズを使うのだが、すると今度はマウンテンホワイトフィッシュしかかからない。どないせいと。
私はここで3日は魚を釣り続けた。ここだけで200匹以上釣ったが、ゴールデントラウトは一匹もかからなかった。
結局、サイズ8のチーズを使ってようやく釣れた。あと、これは関係あるかわからないが、位置アイコンが表示される側の逆の岸(東側)から釣った。西側の岸はうんざりするほど糸を垂らして全くダメだったため。
プレイしてわかったことは、ブロンズランクの魚を狙え、というミッションの場合、上位ランクの魚を釣ってもクリアになるが、あまり上位ランクは狙わないほうがいいようである。きっちりブロンズランクを狙って小さいフックを使ったほうがかかりやすい。
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