Goat Simulator 3

 EPIC Games専売だった"Goat Simulator 3"がSteamでも販売開始されたので購入。


 前作の"Goat Simulator"はもともと、開発元のCoffee Stainが社員研修の一環として作られたゲームだった。

 開発エンジンにデフォルトで付いてくるモデルを使って、ヤギを操作してあらゆるものを破壊するだけの内容。ゲームとしての体を成しておらず、売る気もなかった。


 しかし、ネットでこのゲームのプレイ動画を公開すると、「プレイしたい」という声が殺到したため、Coffee Stainは渋々スタッフを動員し、とりあえず遊べなくもない形にして販売。

「こんなものを買うくらいならレンガかフラフープでも買った方がマシ」という宣伝文句にも関わらず、"Goat Simulator"はCoffee Stain始まって以来のセールスを記録することになる。


 真面目に作ったゲームは大して売れず、適当に作ったバカゲーの方が売れるという、世の不条理を表したゲームだったと言える。



 "Goat Simulator 3"はそんなヤギゲーの続編だが、今回はちゃんと製品として作られている。なお、今のところ"2"はない。


 英語音声、日本語字幕あり。デフォルトだと字幕がオフになっているが、なぜかオープニングイベントでは字幕オフでも字幕が表示されるらしい。それで、字幕設定がオンだと勘違いしやすい。

 字幕がなくてもプレイは可能だが、せっかくなのでオンにしておくといいだろう。



 今作は、一言でいうと「メインクエストのない"Grand Theft Auto"」。

 前作よりは圧倒的に広くなったオープンワールド内を走り回り、クエストをこなしたり、その辺にあったり隠されたりしている装飾アイテムや子像を集めたりする。


 あとは、気に入らない人間に頭突きしたり、ガソリンスタンドに火を放ったり、車を盗んで爆走したり、店から商品を盗んだり、ATMを壊して金をゲットしたりもできる。


 前作の人間は一方的にヤギのサンドバッグになるだけの存在だったが、今作の人間は、ヤギに対して蹴りをかましてくるやつがたまにいる。

 また、犯罪行為をすると警察がやってきて、手錠をかけられてお仕置きされることもある。刑務所行きになることはない。



 クエストは結構充実している。ただひたすら無意味で馬鹿馬鹿しいのから、映画やゲームのパロディまで盛りだくさん。


 クエストや探しものの質は、前作に比べれば圧倒的にマシになっている。

 前作は、クエストの進め方がわかりづらかったり、やたらと難しかったりするものがあったが、今作はだいぶまともにゲームバランスが取られている。

 相変わらずクリア方法がわかりにくいものもあるが、前作に比べれば断然良くなっている。



 前作は、製品未満なゲームにしては良くできている、といった内容で、意外と遊べるものの、製品未満なデキであることも事実だった。ベータ版的なチープさとバグを楽しむゲーム、といった趣だったが、今作はちゃんと製品レベルのものに仕上がっている。

 前作のチープ感は残しつつも、かなりまともに。


 長く拘束されるイベントは、オープニングと最後のラスボス? 戦だけで、後はいつでもやめられるような手軽なイベントばかり。

 値段が値段だけに、"Fallout 4"や"Red Dead Redemption 2"みたいな圧倒的ボリュームのゲームを期待するのはそもそも間違っているが、お手軽オープンワールドゲームとしては結構遊べる。


 なお、私のプレイタイムは、全実績解除までで26時間だった。

 ただし、子像のありかのいくつかはネットで調べた。

 今作の子像のありかは、前作に比べればマシな隠し方をしているが、一部には、たまたま見つけられれば簡単だが、一度見落とすと永遠に見つけられないような盲点な場所にあるものもある。



 以下、攻略情報について。




 このゲームの攻略情報は、あまり出回っていないので、クリア方法がわかりにくいものに絞ってヒントを出しておく。



「木こりの像の帽子を一口食べる」は、たぶん多くの人が帽子を舐めようとしたと思うが、これは、エモートで「草を食べる」をするのが正解。


「誰かとキャッチボールをする」は、ボールを持っている人にエモートすると、たまにやってくれることがある。

 どのエモートでもいいのかは不明。私は「片脚上げ」で成功した。


「ロージーにトラクターで突っ込む」は、サイ型のトラクターのみ有効。普通のトラクターで突っ込んでも成功にならない。

 Quiet Hillから少し進んだ、高架の下のコンテナの中にあるはず。


「レールガンを1度に10人に命中させる」「1度に10人を爆発に巻き込む」「5人をバルーンキャッスルに押し込む」などのミッションは、頭装備の「悪魔のマスク」があるとやりやすい。

 レールガン当ては、狭い店か何かに人を押し込んで撃つと成功しやすい。


「クジラといちゃつく」は、クジラの舌を舐めるといい。


「人間の鎖で電気を流す」は、具体的な成功条件は不明だが、とにかく人を集めてから感電し、RTを連打して人間どもに電撃を撃ちまくっていたらなんか完了していた。これも「悪魔のマスク」や「警察官の帽子」で人を集めるとやりやすい。


 クエスト「引越しのお手伝い」は、「悪魔のマスク」で箱を一気に集めるのもありだが、余計なものまで巻き込んでしまうので、若干やりづらい。

 大統領選挙で勝つともらえる「タワーハット」を使ったほうがいいか。


 実績「本能のままに生きるヤギ」を達成するには、先にカースロープを全てクリアして「命知らず」を取る必要がある。カースロープを全てクリアするともらえる衣装が、衝動的ミッション解禁のトリガーになっているため。


 闇商人の扉の開け方や、コンテナ秘密クラブの扉の開け方など、実績に絡む秘密の場所への入り方については、ある程度ゲームを進めると、ヤギ城の作戦会議室にある模型マップを見ることでヒントが貰える。


 カースロープはほとんど同じ形状をしているが、一部、スロープに見えないものもある。ビジネス街かゴーテンブルクか忘れたが、工事現場のスロープなんかもカースロープ扱いに。

 一方で、見るからにスロープなのにカースロープ扱いにならないものもある。ややこしい。

 どうしてもスロープが見つからない場合は、とにかくスロープっぽいものを見つけたら車で飛んでみるといいかもしれない。


「自転車に30秒乗る」は、自転車を漕がなくてもいい。その場で30秒バランスを取るだけでOK。


「トランポリンで10回飛ぶ」は、途中でダウン状態になるとダメ。無能力でやろうとすると、途中で高所落下ダメージでダウンしてしまい失敗する。

「天使の翼」や「翼の生えたヤギ」などで滞空できる能力が使えるようにして、落下速度を加減しながらやると成功する。


「警察署を挑発する」は、警察署の前で、エモートで尻を振るといい。警察署の中はダメ。また、位置が悪いと判定されないこともある。入り口正面あたり。


「フーファーダムの杭の5つにオブジェクトを乗せる」は、水を抜いてしまった後だとやりづらくなる。

 その場合は、一度ゲームをクリアして「農場主」を使って杭の側に足場を設置するか、「庭師」で豆の木を生やすかするとやりやすくなる。


 実績「患者はアリ」は、小さくなった精神科医の家を舐めて、舌が家の中に侵入すればOK。舐める角度によっては失敗することがあるっぽく、私は最初、舐めても解除できなかった。


 実績「あれ/"IT"/が見えたら終わり」は、ちゃんと下水道にペニー・ワイズっぽい奴がいる。ヤギにピエロの衣装を着せても実績は解除されないので注意。


 実績「大改造! 劇的ビフォーアフター!」は、一度にヤギ城の改装可能箇所を全部改装すると解除される。この改装箇所はオブジェクトはイベントをクリアすることで増えるようになっている。

 全部で25箇所になるが、足りない場合は何かクエストをクリアしていない。

 この実績を解除するのに、全てのクエストをクリアする必要はないが、この実績に絡むクエストの中にはシークレットクエストもある。


 実績「海難救助隊員のライフセイバーは誰」の解除方法は実績の説明通りだが、ボタン操作でスローモーションになることは意外と見落としがちな点。衣装も何も必要ない。ボタンひとつでスローモーションになる。



 映画館のテープのありか。


 1.映画館の屋上(ホラー)


 2.映画館周辺、海沿いの店の裏(ラヴ)


 3.ビジネス街の手のモニュメントがあるところの、階段状になっているところの下の店(ファイティング・スティーブ)


 4.ビジネス街の手のモニュメントの周辺のビルの屋上、"REINFAUS"の看板とサッカーコートがあるところ(レインファウス)


 5.サバーブヴィルの核爆弾が落ちるところ、誕生日イベントのある家のお向かい(ヤギとの共生:エピソード1)


 6.サバーブヴィル、ヤギとの共生を拾ったところの近くにある公園の側の、黄色いパラソルとかATMとかがある広場の近くの道沿いに置かれたベンチの下(ザ・デストロイヤー)。

 このテープは周辺のカオスな事情によって散逸していることがよくある。ゲームを一旦終了してやり直し、すぐに向かうと見つけやすい。


 一度舐めたテープは、映画館の映写室にも置かれるようになるっぽいが、不安なら一度は「タワーハット」で拾い集めて映写室に持ち込むといいかもしれない。

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