Train Valley 2
以前、Epic Gamesにて"Train Valley 2"が無料配布していた。もらうだけもらったまま、しばらく放置していたが、ようやくプレイした。
本作は、駅と駅の間に線路を引いて列車を走らせ、労働者や物資を輸送し、製品を生産して、規定数の製品を街に納品すればステージクリアとなる、簡易な鉄道会社経営ゲームや物資運搬ゲーム要素のあるパズルゲーム。
人や物を正しい駅まで輸送すれば収益となり、稼いだお金を使って線路を引いたり、列車をアップグレードしたり買い足したりする。
単にクリアするだけなら難しくないが、各ステージには目標が設定されており、すべての目標をクリアしたときのみ、他のプレーヤーと自分の成績を比較したグラフが表示される。
というわけで、このゲームをプレイする場合、だいたい全目標を達成しつつクリアすることを目指すことになる。そうなると、そこまで簡単とは言えなくなる。
全ステージ共通の目標は、規定時間内にクリアすること。制限時間はそこまでシビアではないが、ちゃんと効率よくプレイしないと間に合わない程度にはなっている。
あとはステージによって、衝突事故を起こさない、間違った駅に列車を到着させない、列車を停止させない、列車をアップグレードしない、列車を新たに買わない、トンネルや橋を規定以上作らない、線路を破壊しない、規定額以上稼ぐ、などがある。
この中では「規定額以上稼ぐ」というのが厄介。時間を気にして効率よくプレイすると、この目標が達成できない。無駄に時間をかけすぎないようにしつつも、余分に製品を生産して稼ぐ必要があり、そのさじ加減が難しい。
あとは「列車を停止させない」というのも厄介。列車がぶつかりそうになったり、ポイントの切り替えを間違ったとき、本来なら列車を停止させたり、逆走させることでリカバリーできる。しかし、停止させたらダメとなるとノーミスでクリアすることが要求されるようになる。
ステージは50まである。DLCを導入したらもっと増えるらしい。
前半のステージはシンプルで簡単で、お手軽に経営シミュレーションや鉄道パズルゲームが遊べて悪くない。
しかし、中盤のステージ25あたりから、ギミックがだんだん複雑になっていく。
まず、駅から定期的に自動で発車する列車が登場する。自分で発車タイミングを決められないためダイヤが乱される。
さらに、ステージごとに専用の特殊ギミックを持ったステージが登場する。時間経過で水門が開いたり、テスラコイルがランダムに線路を破壊したり、街に特定の製品を納入することでダムの水位が下がったり、火山が噴火して溶岩が流れたり。
ステージ30以降になると、見た瞬間に「うわあ、やりたくねえ」と思わせるような面倒くさいステージが目白押し。そして実際、やってみたら面倒くさい。
この辺になるともはや、やっていて楽しくない。義務感でプレイしているような状態になる。
このゲームの問題点は、ポイントを全部手動で切り替えなければならない点だと思う。最初はそれでもいいが、後半になるとやることが多くて、いちいちポイントを切り替えるのがかなり面倒になってくる。もちろん、ひとつでも切り替えを間違うと大惨事に。
到着駅を決めたら自動でポイントが切り替わってくれる機能や、ダイヤを組んで列車が自動発着する機能などがあっても良かったと思う。とにかく全部手動なので後半ステージはめちゃくちゃ忙しい。
あと、ステージごとの攻略法がほぼ決まっているのも、つまらないところ。どこにどの順番で線路を引くべきかがほぼ決まっていて、あまりプレイヤーが自由にできる余地がない。結局、決められた手順を決められた通りにこなすことを求められるゲームで、やらされてる感がある。
そして、その手順が意外と煩雑なため、後半ステージになると、その煩雑さが面白さを上回っていく。
そもそもこのゲームは、お手軽かつシンプルに、鉄道経営ゲームや資材運搬ゲームが楽しめる、というところに良さがあるような気がする。本格的なシミュレーションゲームが苦手な人でも遊べるお手軽感がウリのはず。
なのに後半になると、もはやお手軽とは言い難い、結構シビアなゲーム性になるのは、どうもこのゲームの魅力を損なっている気がする。どうせシビアなら、私はもっと本格的なシミュレーションゲームがやりたい。"Factorio"とか。
総評としては、中盤までは、シンプルでお手軽で、結構楽しい経営+パズルゲームだと思う。
ただ、見た目よりは忙しいシビアなゲームである点は注意。カジュアルゲームっぽい見た目のわりに、そこまでカジュアルとは言えない。特にステージ30以降は複雑かつ忙しすぎて、もうカジュアルとは言えないし、楽しいとも言えなくなってくるので注意。
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