SUBNAUTICA

 Steamにて"SUBNAUTICA"をプレイ。


 このゲームをプレイしたのは、"Breathedge"のレビューを見ると、みんな宇宙版"SUBNAUTICA"と書いていたから。そんなに似てるのかね? と思ってプレイしてみたが、本当に似ていた。"Breathedge"は明らかにわざと"SUBNAUTICA"をパクっている。

 "Breathedge"をプレイして、3章以降はいらないから1章、2章がもっと長いと良かったのに、と思った人なら、本作は楽しめると思う。



 "SUBNAUTICA"は、乗っていた宇宙船が海洋惑星に墜落したので、船から散らばったゴミや現地の資源、設計図を集めて必要な道具をクラフトしていき、最終的には惑星脱出を目指すゲーム。

 海中探査では酸素量と限界深度に注意する必要があるが、深いところから海面に戻る際に急浮上しても死ぬことはない。また、海中の視程はかなりいい。その辺は実際の海中探査より簡単。



 最初は装備が貧弱なので海中探査には大きな制限があるが、装備が整うことで徐々に長く深く潜れるようになっていく。

 一方、海面の移動に関してはほとんど制限がない。墜落した宇宙船から放射能漏れしているため、その周辺には近寄れないだけで、それ以外の方向ならいきなり遠出することが可能。もっとも、初回プレイだとどこに何があるかわからないから、闇雲に遠泳する人はそういないと思うが。



 海には多様な生物がおり、中には攻撃的なのもいる。

 主人公はろくな装備を持っていないし、捕食生物は倒しても食えないし素材にもならない。そのため本作では、攻撃的な生物は回避するのが基本。

 生物には習性があり、必ずしもプレイヤーを見つけたら即攻撃してくるとは限らない。プレイしていく内に、だんだん危険な生物のかわし方がわかっていく。



 本作の特徴は、プレイヤーにああしろこうしろと指示してこないこと。

 通信機がメッセージやシグナルを受信することがあり、それがある程度、次にどこに行けばいいというガイドの役割を果たしているが、そこに行って何をしろという指示はない。何をどうするかはプレイヤーが考えることになる。


 プレイヤーがやることはある程度決まっている。設計図と素材を集めて、より高度な装備を作り、探索範囲を広げることである。目的ははっきりしているから、何をしていいかわからない状態になることはない。

 ただ、欲しい設計図や素材がどこにあるかわからない状態にはなりがち。

 通信機が受信したメッセージやシグナルを手掛かりに進めればあまり詰まないが、見逃しが起きると、欲しい設計図がなかなか揃わないことにも。

 もっとも、設計図を完成させるための残骸は結構たくさん散らばっているので、適当に探索していてもいずれは完成する。

 ある地点を見落としたら永久に設計図が手に入らない、といった事態は、終盤に登場する特定の設計図以外では起きないようになっている。



 このゲームが怖いというレビューを見たので、ホラー嫌いな私は若干プレイを躊躇したが、このゲームの怖さは、突然危険な生物に襲われることがある恐怖で、ホラー的な怖さとはまた違う。

 登場する生物が気持ち悪くて嫌という人も結構いるらしいが、このゲームの生物は若干デフォルメされていてリアル寄りではないので、実在する生物の気持ち悪さと比べたらずっとマシだと思う。



 若干、必要な素材や設計図のありかがわかりにくかったり、海中基地を建設する上で必要な情報が書かれていなかったりなどの不親切さはあるが、概ね良質。

 オープンワールドのクラフトサバイバルゲームが好きな人なら、結構楽しめるだろう。


 ただし、2周目はだとに何があるかわかった状態で始めることになるので、初回に比べるとだいぶ簡単になってしまう。基本的には1周限りのゲームを考えた方がいい。



 海中基地に関して。

 基地の位置はHUDに表示されないので、基地を作る際はビーコンも設置すること。そうしないと、せっかく作った基地の場所がわからなくなる。


 各パーツはきっちり接続されていなくても、近くにあるパーツは同一の施設、という扱いになるようである。基地とは少し離れた場所に基礎を建てても全体の強度が上がるし、その基礎の上にソーラーパネルを設置すると全体に電力が供給される。

 発電機も、基地から少し離れていても大丈夫。たまに通電しているはずなのに、電気が来ないこともあるが。バグ?


 人によっては多目的ルームの設計図がなかなか出てこないことがあり、そのせいで基地が建設できないと思いがちだが、実は通路だけでも基地として成立する。I型通路に電気を供給し、ハッチを付ければ立派な基地に。狭いながらもロッカーやクラフト台などを置いて、ちゃんと運用できる。


 コーヒー自販機とスナック自販機は、設置するとちゃんと品物が出てくる。効果は低いが、ちゃんと食料と水として機能するので、非常食用として設置しておくと助かることも。


 基地は解体時に素材が戻ってくるので、気軽に建造し、気軽に解体していい。

 水中ロッカーは使いにくいし、どうやら解体してチタニウムに戻せないっぽいので、荷物が増えて困るようだったら、とりあえず脱出ポッドの近くに通路とハッチを作って、その中に壁掛けロッカーを設置して荷物を収容した方がいい。

 チタニウムは序盤は余るが、後々大量に必要になり、ないと困る。邪魔なチタニウムは壁掛けロッカーやコーヒー自販機にしておき、必要に応じて解体すればいい。



 以下はネタバレありの話。



 私は多目的ルームがないと基地を作れないと勘違いしており、結局、多目的ルームよりも先にサイクロプスが作れるようになってしまった。

 その頃にはすでに浮島には行ったことがあったが、基地跡を見落としていて多目的ルームの設計図を手に入れられなかったのである。


 浮島や山が光学迷彩で隠れているという設定は、よくできていると思う。遠景で山が見えたらみんな最初にそこを目指すに決まっているから、近付くまで見えなくしたのは正しい処置だろう。


 タイムカプセルの仕様は面白い。私はずっと、タイムカプセルは固定で手に入るものだと思っていたから、なんでここだけ翻訳されていないんだろうと疑問に思っていた。実はクリアした人が残したもので、ランダムドロップなのね。

 序盤に拾ったタイムカプセルにサーモブレードが入っていて、最後までお世話になった。


 私が行き詰まったのは、磁鉄鉱がどこにあるかわからなくて、かなり長いこと磁鉄鉱を使うアイテムが作れなかったことと、地熱発電所の位置がわからなかったこと。地熱発電所を飛ばして収容施設に行ってしまった。当然タブレットがなくて入れず、あの危ない地域をうろうろする羽目になった。


 地熱発電所が見つかりさえすれば、このゲームは一気に楽になる。ワープできるようになり、もうサイクロプスで無理にここに来る必要がなくなる。

 さらに、収容施設のワープゾーンも解放すれば、資源探しはぐっと楽に。山岳地帯に簡易基地を設ければ、そこを拠点に入手困難な素材を探し放題に。

 もっとも、その頃にはもう終盤なわけだが。

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