Waves / Waves2:Notorious

 Steamにて無料配布されていた"Waves"と"Waves 2:Notorious"をプレイ。

 "Waves 2"は開発中のアーリーアクセスとして数年販売されていたが、開発者が亡くなったために開発終了。それと同時に旧作の"Waves"と共に無料になった。


 インターフェイスは全て英語。英語が読めなくてもプレイすればルールなどはなんとなくわかってくると思うが、"2"はシステムが少し複雑になったため、説明はある程度は読めた方がいいかもしれない。特にパーツの説明は理解していないとうまく扱えないだろう。どうしてもわからない場合はgoogle翻訳にでも頼るといい。

 FAQは半分くらい冗談なので読めなくてもいい。「Q:ボムの使い方がわからねえ! このクソゲーが! 金返せ!」とか、「Q:倍率が高いとそんなにいいことあるの?」「A:計算すりゃわかるだろ」とか書いてある。

 ゲーム終了後の下に表示される文章も、だいたい冗談。プレイ内容によって変わる。「なんでボム使わんの? アホなの?」とか。……「ボムを使わず一定スコアを出す」という実績を作ったのお前だろと言いたいところだが。



 本作はツインスティックシューティング。左スティックで機体を移動し、右スティックを傾けた方向に弾を撃つ。日本ではあまり流行らなかったが、昔からあるタイプのゲームである。


 自機は転がるボールみたいなもので、敵機もボールや立方体といったシンプルなデザイン。

 ゲームデザインもコンパクトで、ステージは一部を除いて固定。いくつかゲームモードがあるが、その多くは制限時間が決まっており、短時間でプレイできる。

 もちろん時間無制限のモードもあり、やられない限りは延々とプレイし続けることも可能。



 敵を一定時間内に3体倒すと1コンボとなり、得点倍率が上がる。10コンボ達成するごとにボムが使えるようになるが、"Waves"では敵を倒さないでいるとボムはすぐ使えなくなってしまう。そのため、ボムは溜まったらすぐ使ってしまった方がいい。

 "Waves 2"では時間の猶予が伸びたため、ボムの使用可能状態を前作よりも長く維持することができるようになった。



 敵を倒すと光る粒を落とし、粒は近づくと回収できる。これを一定数貯めるとレベルが上がる。レヘルが上がると敵の攻撃が激しくなる他、フィールド上に倍率アップアイテムが出現する。これを取ることでスコア倍率が上がる。これはコンボ倍率のスコアに乗算される仕組み。たとえばコンボ率100、スコア倍率20なら、100x20=2000倍となる。


 自機の周囲には円があって、円内で敵を倒すと得点は2倍になる。

 また、バッファ("2"ではエネルギー)を消費してスローモーションにすることができ、スローモーション中に敵を倒すとはやりスコアは2倍になる。バッファ/エネルギーは自然回復する。



 "Waves"はゲームとしてはシンプル。ひたすらストイックにスコアアタックをやるゲーム。"2"よりも敵のラッシュは激しくないが、敵と接触すると1発アウトなのでシビアでもある。

 様々なモードがあり、その日の気分や時間などで選ぶことができる。


 CRUNCH TIMEは制限時間3分でスコアを競うモード。残機は無限だが、自機が破壊されると出現していた敵が消えてしまうから、スコア的にはよろしくない。


 SURVIVALは時間無制限モード。


 RUSHは制限時間2分で、レベルアップで+10秒、四角いボスを倒すと25秒制限時間が伸びる。


 BOMBING RUNは、自機は攻撃できず、タイマーグリッドを踏み、制限時間内に出現したボムグリッドを踏むことでボムが発動するモード。


 CHALLENGEは、短い20のステージを次々にプレイしてスコアや評価を競うモード。高倍率を獲得するには攻撃しっぱなしにするのではなく、敵がある程度出現するのを待ってから攻撃する必要がある。


 CHACEは、制限時間5秒でひたすらタイマーグリッドを踏んでいくことで延命するモード。


 HOLDは、ゆっくり動く円内でのみ攻撃ができるモード。



 "Waves 2"では、ゲーム中にダウンロードタワーが登場し、それを破壊して一定時間範囲内に留まることでデータをダウンロードできる。ダウンロードした容量に応じて★がもらえ、★を消費することでパーツが買える。パーツを換装することで、自機の武装やボムなどを変更できる。

 また、ポイントを割り振ることで各パーツの能力を調整し、自分好みの自機を作ることができるようになった。ポイントの総数は18ポイントで増減しない。


 自機にはシールドが張られるようになり、1発アウトではなくなった。シールドは時間経過で回復する。

 "Waves 2"の方が敵の攻撃は激しいが、シールドのおかげである程度無茶が効くようになっている。



 "Waves 2"を存分にプレイするには、まずは★を貯めてパーツを買い、試してみて、自分の使いやすい組み合わせを見つける必要がある。デフォルトの機体は使い勝手はいいが、無難すぎてつまらない。パーツの中にはいろいろ面白い効果のあるものもあり、ポイントをMAXまで割り振ることで特殊効果が付くものもある。うまく組み合わせることでボムに特化したり防御を厚くしたりなど、結構大きく能力を変えられる。


 序盤のおすすめは、下のBERSERKER、左上のBARRIER。バーサーカーはシールド値が高いが回復が遅い。バリアはエネルギーを消費して一定時間バリアを張るが、バリアが壊れなかった場合、残ったエネルギーをシールドに変換して回復してくれる。バーサーカーとバリアを組み合わせることでやられにくくなり、★を稼ぎやすくなる、というわけである。

 さらに★が溜まったら、次は上でSCORCHがおすすめ。火力が高く、攻撃範囲も広いメイン武器。特にいいのはダウンロードタワーを貫通して攻撃できること。ダウンロードタワーを壊しつつ敵にも対処できる。



 "Waves 2"にはDIVEというモードがあり、このモードでは制限時間内に脱出ゲートを開いて脱出するステージクリア制となっている。そして、このモードではステージごとに地形が変化する。

 このモードは開発中だったようで、不具合がある。ダウンロードタワーを破壊してダウンロードを完了しても★がもらえない。


 あと、チュートリアルにも不具合が残っているらしく、途中で進行不能になった。「スローを使って時間内に目的地にたどり着け」というミッションで、スローが使えないのである。



 "Waves 2"は少々HUDレイアウトに問題があり、コントローラーでプレイする場合、右トリガーでエネルギー消費スキル(スローモーションなど)、左トリガーでアドレナリン消費スキル(ポムなど)となっているのに、画面では左にエネルギー系ゲージやアイコン、右にはアドレナリン系表示というレイアウトになっている。そのため混乱する。

 キーコンフィグで逆にすれば解決だが、そうすると"Waves"とは操作が逆になってしまう("Waves"にはキーコンフィグがないから変更不可)。"Waves"と"2"を並行でプレイする場合は注意が必要。



 総評は、シンプルで遊びやすく、いろんなモードがあるから自分にあったものを選べて、プレイしていると稼ぎ方がわかってきて、スコアが伸びるようになる。

 今となっては無料なので、シューティングゲームが好きなら試してみるといいだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る